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貧血の症状・初期症状・原因について

貧血の症状

低酸素状態によってさまざまな症状を発症

貧血 イラスト イメージ

私たちの全体重の8%を占めるのが血液です。血液は生命を維持するために身体全体を循環し、酸素や栄養素などを運搬する重要な役割を果たしています。そして、血液の中にあり、酸素を運ぶ働きがあるのが赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb=血中素)という成分です。

「貧血」とは、「血液中のヘモグロビンの濃度が基準値以下に低下した状態」を指します。ヘモグロビンが減少すると、体内に十分な酸素がいかなくなるため、低酸素状態となって、さまざまな症状を引き起こします。

WHO(世界保健機関)の定義によると、ヘモグロビン濃度は成人男性で13g/dL未満、成人女性や小児(6~14歳)で12g/dL未満、妊婦や幼児(6ヶ月~6歳)で11g/dL未満になると「貧血」とされています。

では貧血になると、どのような症状が出てくるのでしょうか。貧血の症状は、①低酸素状態によって生じる症状、②体内の酸素不足を補うために体内に「代償作用」が発生するために起こる症状、③赤血球量の減少にともなう症状-のおもに3つに分けられます。

まず、①については体内の組織の酸素欠乏によって、めまい、立ちくらみ、頭痛、疲労感、倦怠感などの症状が起こることがあります。さらに酷くなると、失神や発作、狭心症になる場合もあります。②については、貧血による酸素不足を補うために心臓や肺が通常以上の働きを強いられ、動悸や頻脈、息切れなどの症状となって現れることがあります。そして③については、血液中の赤血球の減少によって、顔色が悪くなったり、まぶたの裏(眼瞼結膜)が白くなったりすることがあるのです。

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貧血の原因で多いのは「鉄」の不足

貧血の種類にはいくつかありますが、最も患者数が多いのが、ヘモグロビンを作るのに必要な「鉄分」が不足することで起きる「鉄欠乏性(てつけつぼうせい)貧血」です。

人間の体内には、血液中や肝臓、骨髄などに合計して約3~4グラムの「貯蔵鉄」があります。これらは食事から摂取する鉄とともに、身体の健康の維持に役立っていますが、何らかの原因で出血があり、鉄が失われると、体内の鉄分が不足して貧血状態となります。これが鉄欠乏性貧血と呼ばれるものです。

このタイプの貧血になる原因はさまざまですが、たとえば女性の場合は、月経量が多かったり、子宮筋腫や子宮がんなど女性特有の病気により出血すると貧血が起きることあります。また、極端な偏食やダイエット、胃腸障害などによる鉄の摂取量の不足も要因となります。男性でも胃や腸の潰瘍・がん、痔などによって慢性的な出血があると鉄が失われて鉄欠乏性貧血が発生することがあります。

鉄欠乏性貧血になると、頭痛やめまい、動悸、息切れなどの貧血に共通した症状に加えて、皮膚や粘膜などの組織に異常が見られたり、爪が反り返って中央がくぼんだ状態になる「スプーン状爪」などの症状が出ることもあります。

  • (参考)
    「病気がみえるVol.5 血液」(メディックメディア刊)ほか。

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