胆石症の症状
突然の痛みの発症が典型的な症状
胆石とは、胆管や胆のうの中で、胆汁成分が固まってできた結石(けっせき)のことを指します。中高年以上に発生しやすく、年齢を重ねるごとに発症の可能性が高くなってきます。
胆石を原因として発症する病気を「胆石症」と言いますが、胆石(結石)があっても無症状なことも少なくありません。症状が発生する場合、典型的なのが突然の痛みです。みぞおちから右上腹部に鋭く刺すような痛みの発作が出ることがあるのが特徴的で、時には痛みが背中や右肩などに及ぶこともあります。
特に油が多い脂質分の食事をとったときに発生することが多いとされ、痛みは数十分で治まることもあれば、3~4時間も続くことがあります。このほか、悪心(気持ちが悪くなること)や吐き気を伴う症状が出ることや、黄だんや発熱が出ることもあります。
胆石は、含まれる成分と発生部位によって、いくつかの種類に分けられます。結石を構成している成分では、「コレステロール結石」と「色素結石」に分類され、前者はコレステロールを成分に含み、後者はビリルビンやカルシウムで構成されています。
一方、胆石は発生部位によって、「胆のう結石」、「総胆管結石」、「肝内結石」の3つに分類されます。中でも約8割を占めるのが胆のう結石です。胆のう結石は、急激な痛みなど胆石症特有の発作を起こしやすいうえ、急性胆のう炎の原因となることが多くあるため、早期発見・治療が大切です。
また、胆石を原因として膵臓(すいぞう)に障害を起こす急性膵炎が発症することもあります。急性膵炎の2大原因はアルコールと胆石ですが、アルコールは男性に多い原因で、胆石は女性に多い原因となっています。
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検査の第一選択は超音波検査
では、胆石症の疑いがある場合、どのような検査が行われるのでしょうか。最も効果的なのは、腹部のエコー検査(超音波検査)です。これが第一の検査方法として行われます。超音波検査はとくに胆のう結石の判定に有効とされています。
ただ超音波検査で多くの胆石(結石)は発見されますが、中にはエコーでは発見しにくい胆石もあります。その場合はCT(コンピューター断層撮影)やMRCP(核磁気共鳴胆管膵管撮影)などで検査が行われます。胆石症の検査には、同時に血液検査で、胆道系酵素や炎症反応、肝機能などの数値をチェックすることも欠かせません。
- (参考)
「病気がみえるVol.1 消化器」(メディックメディア刊)
- 日本消化器学会刊「患者さんと家族のための胆石症ガイドブック」ほか
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