ペット保険ってどんなもの?入る必要はある?
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ペットを飼うことは新しい家族を迎え入れることでもあります。
そしてペットも人間のようにケガをすることや病気になることがあります。
また、ペットと生活をおくるなかで、ペットが誰かを噛んでケガをさせてしまうかもしれません。
この記事では、このような不安に備えるためのペット保険を解説していきます。
ペット保険とは?
ペット保険とは、毎月または毎年保険料を支払うことで、ペットがケガをしたときや、病気にかかったときに診療費の補助を受けられる保険です。
また、保険会社によっては「特約」をつけることで、ペットが他人や他人のペットに噛みつくなどでケガをさせたときの賠償に対する補償や、ペットの火葬費用に対する補償などを加えることもできます。
ただし、補償開始前に発症した病気やケガ、および待機期間中*に発症した病気は補償の対象外で、ペット保険の加入前に慢性的な病気やケガを患っている場合は加入が難しくなったり、補償内容に制限を加えて加入することになったりする場合があります。
*保険契約の開始から、特定の診療形態や病気などが保険の対象とならない期間のことです。(保険会社により定義が異なる場合があります。)加入できるペットの種類
「ペット」と聞いて一般的にイメージするのは犬や猫だと思います。
ペット保険も犬や猫に対するものが主流ではありますが、ほかにも鳥やうさぎ、フェレット、カメ、イグアナ、ヘビなど、さまざまな種類のペットに対応したペット保険もあります。
ペット保険は必要?
では、ペットにはどのようなケガや病気のリスクがあり、どのくらいの診療費がかかるのでしょうか。
犬・猫・ハムスターなど、ペットの種類や品種によってケガや病気の種類は異なります。そのため、ここではペットの代表的な例である犬について見てみます
犬の年齢とケガ・病気のリスクの関係
基本的に、犬も人間と同じように年を取るほどケガをしやすくなったり、病気にかかりやすくなったりします。
アニコムの「家庭どうぶつ白書2018」によると、犬の疾患別(保険金)請求割合の年齢推移は、多くの疾患で年齢が高くなるほど増加していることがわかります。
犬種や飼育環境にもよりますが、長生きすればするほどケガや病気のリスクも大きくなっています。
犬の診療費はどのくらい?
年齢が高くなるほどケガや病気のリスクが高くなることがわかりました。
では、犬の診療費はどのくらいかかるのでしょうか。
診療費は犬の品種などによって大きく異なります。
アニコムの「家庭どうぶつ白書2017」をもとに、犬の血統品種の中でも人気トップ4(チワワ、ミニチュア・ダックスフンド、トイ・プードル、柴犬)の品種と、混血犬(体重10kg未満)を含む診療費の最安値と最高値の品種をピックアップして、年間診療費(0~12歳平均)を安い順に紹介します。
表 品種別年間診療費の比較 | ||
---|---|---|
品種 | 年間診療費 (0~12歳平均) |
|
↑ 安い 高い ↓ |
混血犬(体重10kg未満) | 5万0,383円 |
トイ・プードル | 5万6,447円 | |
チワワ | 6万194円 | |
柴 | 6万7,240円 | |
ミニチュア・ダックスフンド | 7万5,190円 | |
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル | 11万3,528円 | |
アニコム「家庭どうぶつ白書2017」をもとにニッセンライフ作成 |
犬の場合、年齢が高くなるほど診療費も高くなる傾向があります。
また、人間のように国民健康保険などによって診療費が3割負担で済むということもなく、診療費は全額負担のため、高額になりがちです。
だからこそ、いざという時のケガや病気のため、何よりお金のことを気にせず、「より良い治療」を受けさせてあげるために、ペット保険が必要なのです。
ペット保険の補償内容と保険金の請求方法

補償内容
ペット保険では主に「通院」、「入院」、「手術」の費用を補償します。
ただし、補償の対象となるのはペットがケガや病気などによって診療を受けた場合に制限されていることが多く、ワクチン接種や健康診断、去勢、避妊、歯石除去などの費用は補償されない場合が多いです。
また、「特約」をつけることで、ペットの葬儀費用や車イスの作成費用、他人や他人のペットをケガさせたときの賠償費用などの補償を加えられる場合もあります。
保険金の請求方法
ペット保険の補償 を受けるにあたって、保険金の請求方法は「立替請求型」と「窓口精算型」の2種類あります。
・立替請求型
まず、診療費を自己資金で医療機関に支払います。
その後、領収書や診断書、保険金請求書などの書類を保険会社に郵送し、保険金を受け取ります。
・窓口精算型
保険会社と提携をしている医療機関で診療を受けた場合に、窓口で診療費を支払う段階で保険会社から発行されたカード(保険証)を提示することで、あらかじめ補償分の金額が差し引かれ、その差分を支払うという方法です。
書類を送る手間などが省けて、また一時的に全額の診療費を立て替える必要もないため、利便性は高い方法でしょう。
ペット保険の保険料はどのように決まる?
ペット保険の保険料は、主に3つの要素に基づいて決定されます。(保険会社により異なる場合があります。)
1:ペットの属性 | ・ペットの種類(犬、猫など) ・年齢 ≪特に犬の場合≫ ・品種(チワワ、ポメラニアンなど) ・体重(大型・中型・小型など) |
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2:補償内容 | ・補償割合(何%補償か) ・補償限度額(上限はいくらか) ・補償範囲(なにを補償するか) ・特約の有無 |
3:保険料の支払い方法 | ・月払 ・年払 |
1と2は基本的に、ほかの保険と同じように補償内容が充実しているほど、そしてリスクが大きいほど保険料は高くなります。
3は、年払保険料を割安になるよう設定している保険会社もあります。
ペット保険は原則1年更新です。
そのため、基本的には更新時点でのペットの年齢などで保険料が再計算されます。
しかし商品によっては、保険料が1年更新だけでなく、3年ごとに更新される場合や、ペットの年齢がシニアに分類されるタイミングで更新される場合もあります。
まとめ

この記事では、ペット保険の必要性や補償内容、補償タイプについて解説してきました。
ペットは大事な家族ではありますが、体調が悪くなっても言葉で助けを求めることができません。
そのため、飼い主や家族がペットの異変に気づいたら、少しでも早く病院で適切な処置を受けさせてあげられるように、ペット保険で備えておけるとよいですね。
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出典
「家庭どうぶつ白書2017」(アニコム損害保険株式会社)
https://www.anicom-page.com/hakusho/
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