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モルモットの飼育にかかるお金

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モルモットの飼育にかかるお金

皆さんはモルモットがどんな動物かご存知でしょうか。
名前は有名ですが、どんな動物かよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
モルモットは警戒心が強く、あまりなつきやすい性格ではありませんが、ひとたびなつくと手にすり寄ってきたり、名前に反応して駆け寄ってきたりします。

ペットを飼うのってとても大変ですよね。
毎日散歩に行ったり、エサを食べさせたり、トイレの掃除をしたり、毎日いろいろお世話してあげないといけませんし、健康に気を使ってあげないと弱ってしまいます。
また、ペットを飼うには愛だけでなくお金が必要です。
エサは毎日消費しますし、ほかにもケージなど、買わないといけないものはいろいろあります。
また、生き物であるため、ケガや病気のリスクも考えないといけません。

時間とお金に余裕がないときにペットを飼うと、かえってツライ思いをしてしまう可能性があります。
思っていたよりもお金がかかったからといって、飼育を無責任に放棄するということはできません。
モルモットの飼育にどれだけのお金がかかるのかを事前に調べてから、自分に飼えるのかどうか判断することが重要です。

モルモットとは?

・性格

モルモットは温厚でおとなしく、比較的飼いやすい動物です。
臆病で繊細なためなつきやすいわけではありませんが、一度なつくと甘えてきたりします。
モルモットは野生では群れで暮らす動物なので、コミュニケーション表現が豊かです。
中でも特徴的なのがポップコーンジャンプで、うれしいときや喜んでいるときにポップコーンが跳ねるようにジャンプをします。
子供のころにしか見られませんが、とてもかわいらしいのでモルモット好きの方は必見です。

・大きさ

小柄でハムスターと同じようなイメージがあるモルモットですが、体長は約20~40㎝で、体重は0.5~1.5㎏とハムスターよりは一回り大きいサイズです。

・鳴き声

積極的に鳴き声でコミュニケーションをとるので、よく鳴きます。
普段はそれほどうるさくないのですが、とくに、エサを要求しているときの鳴き声が大きくて困ってしまうということがあります。
頻繁に大きな声で鳴くという場合は、エサの量を見直すことや、体に不調がないかなど、なぜ鳴いているのかを理解して原因を取り除いてあげるようにしましょう。

・臭い

体臭

モルモット自身の体臭は強くありません。
シャンプーもひどく汚れていない限りは、特に必要ありません。
汚れているな、ちょっと臭いなと感じたら濡れタオルで軽くふいてあげるとよいでしょう。
とくに肛門付近は念入りにふくといいです。
その際は風邪をひかないようにぬるま湯の濡れタオルでふき、最後に空拭きまでしましょう。

便臭

モルモットの糞尿自体はそれほど強いにおいは発しませんが、肛門付近の皮脂腺から分泌される液は非常に強いにおいです。
糞尿に分泌液が付着することで糞尿が強いにおいを発するようになります。
モルモットは排泄量が多く、頻繁に掃除を行わないと雑菌が繁殖してどんどん臭くなってしまいます。
こまめに掃除さえすれば臭いは減らせます。
お尻や足についてしまった場合は濡らしたタオルでやさしくふき取ってあげましょう。
また、エサの与え方や種類を変えることによって臭いが緩和する場合もあります。
たとえば、牧草などの繊維質を意識して与えると腸内環境が整えられるので効果的です。

発情期のときの臭い

オスのモルモットは発情期に独特のにおいを発します。
どうしても気になるという方は動物病院で去勢手術を行ってもらうと改善します。
ただし、小動物の手術は大きなリスクをともないます。
最悪の場合、死亡することもあります。

・生態

夜行性なため昼はそれほど活動的でなく、眠っていることもあるようです。
大きな音などは大きなストレスになるので静かな環境を心がけましょう。
また、野生のモルモットは岩の割れ目や巣穴で生活しています。
巣箱などがあると落ち着くので、ケージの中には巣箱を用意してあげるとよいです。

・品種

モルモットには品種改良によりさまざまな種類がいます。
中でもメジャーな品種はイングリッシュ・アビシニアン・クレステッドの3種類です。
モルモットをペットショップで購入した場合の価格は、4,000~6,000円程度が相場のようです。
高級種になると1万円~2万円以上の個体もいます。

イングリッシュ(ショートモルモット)

もっとも有名な品種です。毛は短く直毛で、さまざまな色があります。
社交的な性格であるため、初めてモルモットを飼う人にオススメです。

アビシニアン(巻き毛モルモット)

体毛につむじのようなもの(ロゼット)があり、長い毛が特徴的なモルモットです。
短毛種に比べて毛が長いので、定期的にブラッシングしてあげる必要があります。

クレステッド

短毛種でイングリッシュと似ていますが、頭にロゼットとよばれるつむじがあります。
つむじが冠毛(クレスト)になっていることから、クレステッドと呼ばれています。

モルモットの飼育にかかる費用

モルモットの飼育にかかる費用

では、実際モルモットの飼育にはどれぐらいのお金がかかるのでしょうか。
あくまで概算ですが、モルモットの飼育に最低限必要な道具をそろえるには、少なくとも約1万円が必要になります。
実際には購入する場所によって変わりますし、一度買ったものが合わないということも考えられるので、1万5,000円程かかることは覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
また、その後のエサやペットシート、床材などの消耗品は合計で月に5,000円以上をみておくとよいです。

・必要な用具

ケージ

モルモットはもともとあまり運動する動物ではありませんが、適度な運動は必要なためモルモットが走り回れる程度の広さは確保するようにしましょう。
足を挟んでケガをしてしまうこともあるので、底がトレイになっているものがオススメです。
価格は3,000円~8,000円程度となっています。

巣箱

もともと巣穴や陰で昼をやり過ごす動物なので、巣箱を用意してあげると落ち着きます。
また、木製の巣箱を選ぶことで、歯の伸びすぎを防ぐことができます。価格は1,000円~2,000円程度です。

給水機

モルモットは水をよく飲みます。
1日あたり平均で100ml~500ml程度なので、好きな時に好きなだけ飲めるように小動物用の給水機を用意してあげるとよいでしょう。
また、水道水はカルキの臭いを嫌って飲まなくなる場合があるようです。
時間を置いてカルキの臭いが消えた水道水や、ペットボトルの水をあたえましょう。
人用のミネラルウォーターは添加物やミネラル分が害になる可能性があるので与えない方がよいです。
給水機の本体価格は、一般的に1,000円前後です。

エサ入れ

モルモットがひっくり返さないようにある程度の重さがあるエサ入れやケージに設置するタイプが適しています。
素材はモルモットがかじらないように木製やプラスチック製は避け、陶器製等を選ぶとよいです。
また、エサ入れとは別に常時ゲージ内に置いておく牧草入れも用意する必要があります。
価格は、エサ入れが1,000~2,000円程度、牧草入れが1,000円~1,500円程度です。

床材

候補としては木材チップやトイレ砂、スノコ、牧草などがあります。
掃除のしやすさと安全面、モルモットの性格や体質を考慮し、それぞれのモルモットや飼い主にあった床材を選ぶとよいでしょう。
木材チップの場合は1㎏1,000円しないぐらい、スノコの場合は1,500円前後です。

価格 メリット デメリット
木材チップやトイレ砂 1㎏1,000円以下 ・ケガの心配がない
・保温効果・保湿効果が高い
・散らかる
・頻繁に入れ替える必要がある
・木材の種類によってはアレルギーの危険があり、食べると害になる場合がある(材質としてはアスペン材が最適)
スノコ 1,500円前後 ・糞尿が下に落ちるので衛生的
・ケージに付属していることが多い
・スノコを洗う必要があり、2つは用意したほうが良い
・木製の場合かじられるので買い替えの必要がある
牧草 500gあたり1,000円 ・モルモットが食べられる ・散らかる
・糞尿で汚れた牧草を食べてしまう恐れがある

ペットシーツ

モルモットは排泄量が多いため、ケージ内でトイレをします。
そのため床材の下に水分を吸収するペットシーツを敷くとよいです。
床材とペットシーツは使い捨てタイプや洗濯可能なタイプがあります。
使い捨てタイプは月2,000円ほど、洗濯可能タイプは2,000~3,000円ほどです。

・エサ代

モルモットはペレット、野菜、牧草、果物、種子類などを食べます。
モルモットは人間と同じように体内でビタミンCを作ることができません。
また、消化器官がデリケートなので牧草などで繊維質を意識して与えることも必要です。
主食の牧草のほか、モルモットにとってバランスのいい栄養素が取れるモルモット用ペレットや野菜、果物などをバランスよく与えるとよいでしょう。
エサにかかる費用は個体により大きくばらつきがありますが、ペレットが1㎏あたり1,000円、牧草が500gあたり1,000円のものを食べさせるとすると、標準的な成年のモルモットの一カ月のエサ代は3,000円ぐらいが相場になります。

・ケアにかかるお金

・爪切り

爪の中に血管が通っているので、血管を切らないようにその先を切ります。
犬猫用の小さいサイズの爪切りで切ってあげるとよいです。爪切りの相場は1,000円程度です。

・シャンプー

モルモットはきれい好きなので基本的にはシャンプーの必要はありませんが、ひどく汚れていて衛生的に問題がある場合や、病気で医者から必要と言われた場合などはシャンプーをしてあげます。
その場合は人間用のシャンプーや犬・猫用のシャンプーではなく、動物病院で処方されたモルモット用のシャンプーで洗いましょう。

・ブラッシング

飼育環境により異なりますが、モルモットは年2回毛の生え変わり時期があります。
毛玉を誤って飲み込んで病気になってしまうことがあるので、ブラッシングする必要があります。
とくに、長毛種の場合はブラッシングが必須です。

モルモットの病気

モルモットはエキゾチックアニマルという、犬猫に比べるとペットとしてマイナーなため診察できる病院が少ない動物です。
モルモットを飼う際は、家の近くに対応可能な動物病院があるかどうか調べておくとよいです。
また、特殊な技術が必要な場合もあり、治療費は犬や猫などと比べると少し割高になる場合があります。

エキゾチックアニマルの治療費の目安
診察料 1,000円~2,000円
血液検査費用 3,000円~8,000円
X線検査 5,000円~7,000円
骨折手術費用 2万円~3万円
※病院や治療方法などによって治療費は異なる場合があります。

モルモットがなりやすい病気

・ビタミンC欠乏症

体内でビタミンCを生成できないため、意識して与えないとビタミンC欠乏症になり、肋軟骨の接合部の腫れや食欲不振、鼻汁や体重減少などの症状が出ます。
ペレットや牧草だけでなく、生の野菜や果物などもおやつとして食べさせてあげましょう。

・歯科疾患(不正咬合)

モルモットは歯が一生延び続ける動物であるため、伸びた歯が口の中に刺さり、拒食や口臭の悪化、下痢などが起こることがあります。
牧草の葉は上下の葉ですりつぶすようにして食べるため、若いころから牧草を与えると不正咬合の予防になります。

・呼吸器系の疾患

ストレスやアレルギーなどが原因で鼻炎や肺炎など呼吸器系の疾患を患うことがあります。
主な症状はくしゃみや咳、食欲不振などです。
これらの症状が見られたらすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
対策としては、掃除や室温・湿度の調節など、ストレスを感じにくいように飼育環境に気を付けましょう。
また、感染のリスクが高まるので共飼いはしないほうがいいです。

・皮膚疾患

モルモットは排泄量が多いため、定期的に掃除をしないとケージ内が不衛生になり、モルモットが皮膚の病気になってしまいます。
シラミやダニによる感染が多く、全身をかゆそうに掻いている、ふけがたくさん出る、皮膚がガサガサになっているなどの症状が出たら動物病院で診断してもらいましょう。

ペット保険による対策

ペット保険による対策

人と同じように、ペットの場合も保険に加入することで病気やケガの出費に備えることができます。
人と違ってペットの診療費には健康保険のような公的制度による補償がないため、かかった診療費は全額自己負担になります。
とくに、モルモットなどのエキゾチックアニマルは対応できる病院が少なく、比較的に診療費も高くなりやすいことから、ペット保険に加入する必要性は大きいといえます。

・ペット保険で補償される内容(※)

ペット保険で補償されるのは通院や手術・入院にかかる治療費ですが、一部補償の対象外になるものもあります。
たとえば、去勢手術や妊娠・出産にかかわる手術は補償されません。

例:補償対象外の物
ワクチンなどの予防接種により予防できる病気
去勢手術や歯の処理(不正咬合に関わる歯の処理)、耳掃除、爪切りなど
予防接種やマイクロチップ装着費用など
健康診断費用や健康体に施す血液検査・糞尿検査・フィラリア検査などの検査に係る費用
時間外診療費や往診料など
その他治療に付帯するサービス費用(ペットの預かり料やカウンセリング料、安楽死の費用など)

・ペット保険の選び方

・補償される金額

ペット保険によりどれだけの金額が支払われるか確認するには補償割合・補償限度額・補償限度日数の3つをみます。

補償割合 治療の際、実際にかかったお金に対して、保険会社が負担する割合です。
たとえば、補償割合70%の場合、実際にかかった治療費のうち70%を保険会社が負担し、残り30%は飼い主が負担することになります。
補償割合100%の場合は基本的に飼い主の治療費の負担はありません。
保険金の申請は動物病院での会計後に行うため、飼い主が治療費全額を負担し、申請後補償割合分の保険金が保険会社から支払われる形になります。
補償限度額 支払われる保険金には補償割合のほかにも補償限度額による制限があります。
補償限度額とは、通院・入院・手術など、各種保険金ごとの1日(1回)あたりの支払い上限金額のことです。
補償割合により算出される保険金が補償限度額を超えていた場合、超過分は支払われず、補償限度額と同額の保険金が支払われることになります。
補償限度日数(回数) 1年間の間に保険金を受け取ることができる最大の日数・回数で、通院・入院・手術などの各種保険金ごとに定められています。
補償限度日数(回数)を超えた日数・回数分の診療費はすべて自己負担です。

保険料の上限金額については補償限度額と補償限度日数(回数)を設けないパターンもあります。
この場合、すべての補償での合計の保険金について上限が設定されています。

・保険料と補償内容

他の保険と同様、ペット保険を選ぶ際は自身の状況に照らし合わせて保険料と補償内容を考える必要があります。
自分が受けたい補償はどのような補償か、どれぐらいの保険料だったら続けられるかという2点を明確にしてから保険を選ぶようにしましょう。
たとえば、保険会社によっては通院・入院・手術はまんべんなく手厚い補償を提供するプランもあれば、手術という高額のリスクの補償に特化しているプランもあります。

・加入条件

ペット保険では、契約対象のペットについて年齢や品種などの条件があります。
ペット保険にはペットショップで購入されたペットを対象にする保険と、いつでも加入できる保険があり、いつでも加入できる保険の方は年齢に上限が設けられています。
また、品種に関しては、ワシントン条約などの条約や条例によって飼育禁止にされている動物は保険に加入できません。

⇒ペット保険の一覧、詳細はこちら

まとめ

モルモットの飼育にはザックリと見積もっても、ペットショップで家族に迎えるのに5,000円、道具の準備に1万5,000円、エサ代などの消耗品に月5,000円のお金がかかります。
それだけでなく、ストレス発散や歯の伸びすぎを防ぐためにおもちゃが必要になることもありますし、万が一の病気やケガのため、治療費についても考えなければなりません。
モルモットを飼ってみたいという方は自分が本当にモルモットを飼えそうかどうか、この記事を参考にしていただければ幸いです。

⇒ペット保険の一覧、詳細はこちら

この記事を書いた人
ニッセンライフニッセンライフ
Will Naviを運営する株式会社ニッセンライフは通販でおなじみのニッセンのグループで、セブン&アイグループ傘下の企業です。 40年以上の豊富な経験と実績をもつ保険代理店です。 ニッセンライフの経験豊富な専門のアドバイザーが、保険でお悩みの点や疑問点などお客様の個々の状況に合わせてサポートいたします。
出典

※「補償対象・対象外について」(アニコム損害保険株式会社)
https://www.anicom-sompo.co.jp/products/insurance1/plan/target/

掲載内容は執筆時点の情報であり、変更される場合があります。
出典に記載されているURLは、執筆時のリンク情報のため、アクセス時に該当ページが存在しない場合があります。

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