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マルチーズってどんな犬?性格やお世話の仕方

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マルチーズってどんな犬?性格やお世話の仕方

みなさんは「マルチーズ」にどのようなイメージを持たれているでしょうか。

その純白の見た目から「高貴なイメージ」「おとなしそう」というイメージを持たれている方もいらっしゃると思いますが、実際は、おとなしいだけでなく甘えん坊で活発な一面もあるんです。

今回は、そんなマルチーズを飼う前に知っておきたい性格や、日々のお世話の仕方、ペット保険の選び方についてご紹介します。

マルチーズの特徴

マルチーズは体高20~25cm前後、体重3.2kg以下、理想体重2.5kgの小型犬です。
被毛は絹のように純白で光沢があり、そのきれいな見た目から高貴なイメージを抱かれています。
カラーは光沢のある純白がほとんどですが、黄色がかった白色やベージュなど別の色の個体も。
きれいな被毛をしているので色々なカットスタイルが楽しまれています。また、ふわふわの体とかわいらしいつぶらな瞳が魅力的で、ヨーロッパでは古くから「抱き犬」として貴婦人たちに愛されてきました。

マルチーズの性格

・かしこく、人懐っこい

マルチーズは落ち着きがあり、飼い主に従順なのでしつけもしやすく初心者でも買いやすい犬種であるといえます。
その反面、飼い主とひと時も離れたくないというほど甘えん坊な一面も持っていて、飼い主が抱いたまま歩いてもおとなしくしています。
賢さはしつけのしやすさであると同時にわがままにもなりやすいので、甘えん坊だからと過保護に扱わずしつけはしっかりと行いましょう。

・神経質で気が強い

マルチーズは温厚でおとなしいのですが、神経質で気が強い一面もあり、見知らぬ人や初めて見る物に対しては、警戒心から吠える傾向にあるようです。
怖いもの知らずなので、自分よりも大きい相手に噛かみついたりすることも。
小さいときからたくさんの人に触ってもらうなどして、知らない人に慣らし、しつけを通じてムダ吠えを覚えさせないようにしましょう。

・活動的

おとなしくていたずらはあまりしませんが、活動的で遊ぶのが大好きです。
散歩やおもちゃ遊びなどはとても喜びます。

飼い主がすべきこと

美しい純白のきれいな被毛を保つため、またケガや病気になってしまわないように、日々色々なお世話をする必要があります。

・被毛をきれいに保つために

・トリミング・ブラッシング

マルチーズの白くて長い被毛は、シングルコートなので、季節によって抜け替わる毛が他の犬種に比べ少ないです。 一方で、毛質がとても細く絡まりやすいので、すぐ毛玉になってしまいます。 毛玉ができると血流や通気性が悪くなり皮膚病の原因になるため、スキンシップを取りながらこまめに(できれば毎日)ブラッシングをしてあげましょう。 また、毛が伸びるのが早いので、定期的にカット(トリミング)をしましょう。

マルチーズはさまざまなカットスタイルが楽しまれており、毛が短いスタイルや毛が長いスタイルがあります。
長毛のスタイルはお手入れが大変なので、お世話の負担を軽くしたい方は短いスタイルを選んだほうがよいでしょう。トリミングは月1回が目安です。

・シャンプー

清潔さを保つため、定期的なシャンプーを行う必要があります。
過度なシャンプーは皮膚を傷める原因になってしまうため控えましょう。
目安は月に1~2回と言われています。

シャンプーを行う際は抜け毛によるつまりを防ぐため、事前にブラッシングを行いましょう。
なお、シャンプーをした後はタオルとドライヤーで水分が残らないようにしてあげましょう。

・肛門腺(肛門嚢)絞り

肛門腺とは、肛門付近にある臭腺で、マーキングの時に使われる強いにおいを発する分泌液がここにたまっています。 通常は、排せつする時に肛門腺が圧迫され排出されますが、排出しきれなかったりして分泌液がたまり続けると炎症を起こしてしまうので、定期的に肛門腺を絞ってあげましょう。

おうちでシャンプーのついでにするのでもよいですし、難しい場合はトリミングサロンや獣医師さんにお願いしてみるとよいでしょう。

・涙やけのケア

涙やけとは、流れた涙の成分が目の周りの毛に色素沈着して赤茶色や茶色に変色してしまう現象のことをいいます。 マルチーズは白い毛をしており、涙やけをおこすと非常に目立ってしまうほか、濡れている部分で繁殖した雑菌が目に入り、目の病気の原因になってしまうためケアをしてあげましょう。 涙やけをとるときは、ローションや精製水をしみこませたコットンで変色した部分を吹き、その後乾いたコットンで拭き取ればよいです。

・ケガや病気の対策

マルチーズでは、耳・目・皮膚の疾患がよく見られます。また、マルチーズは脚があまり強くないのでケガにも気をつけてあげましょう。

・耳の疾患

マルチーズはたれ耳で、かつ耳の中に毛が生えているため、通気性が悪く外耳炎になりやすい犬種です。 耳から異臭がしたり首を掻いていたりしたら外耳炎のサインかもしれないので、獣医師に相談してみましょう。

原因はアレルギー体質、耳ダニや真菌・細菌の感染、種子や被毛などの異物混入などさまざまです。
外耳炎の治療は主に投薬治療ですが、さらなる悪化を防ぐためにかゆみ止めを投与し続けるなど、案外長期の通院が必要になることもあるようです。

・目の疾患

流涙症や結膜炎など、目の疾患になりやすいといわれています。 流涙症は常に涙があふれている状態になる症状です。

原因としては睫毛の生え方の異常などの理由で目に刺激が加わり、涙が過剰に出てしまうことや、目と鼻をつなぐ涙管がふさがってしまって機能せず、涙が正常に排出されなくなることが考えられます。
流涙症は涙やけの原因でもあり、目の下の雑菌が繁殖して皮膚炎になることもあります。

マルチーズは流涙症になりやすい犬種的といわれています。
治療は睫毛などの刺激の原因を取り除くこと、涙管の洗浄など、原因に応じて対応が異なります。

・皮膚病

アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」によると、保険金請求が行われたマルチーズの治療費の27.4%が皮膚疾患によるもので、第1位となっています*1。 とくに膿皮症になることが多いです。

膿皮症とは、不衛生な環境や傷、老化、栄養不良などで抵抗力や免疫力が落ち、皮膚にブドウ球菌などの細菌が感染することにより発症する化膿性の皮膚病です。

主な症状は、赤く皮膚がはれる、毛が抜ける、発疹やかさぶたが見られ、重症になると発熱や痛みを伴う場合もあります。
膿皮症の治療は原因である細菌に合わせた投薬やシャンプーによる洗浄です。また、他の病気が原因となっている場合は、その病気の治療を行います。

皮膚病は普段から環境を清潔に保つこと、ブラッシングやシャンプーでケアを行い、皮膚の状態をチェックすること、栄養バランスのとれた食事により免疫力を高く保つことにより予防できます。
なお、過剰な頻度のシャンプーは逆に皮膚病の原因となってしまうため注意しましょう。

・膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨脱臼(パテラ)とは、膝関節のお皿(膝蓋骨)が正常な位置から内側または外側に外れてしまう状態をいい、脱臼により正常に歩けなくなります。 膝関節やその周囲にみられる先天的な異常が原因の場合もありますが、ソファーなどからの転落や打撲など、膝への過度な負荷が原因にもなります。 とくにマルチーズなど小型犬は骨格の構造的に膝蓋骨脱臼になりやすいので気をつける必要があります。

基本的には外科手術により治療しますが、症状と犬の健康状態によっては投薬治療や環境・生活の改善により対処することもあります。
先天性の膝蓋骨脱臼の場合は、症状の進行を抑えるため、肥満にならないよう体重管理が求められます。
また、膝への負荷を減らすため、滑りやすいフローリングやタイルなどを避けカーペットやマットを敷くこと、足の裏の毛を短くカットし滑らないようにするなどして、予防しましょう。
日頃の運動による後肢の筋肉増強も効果的です。

・僧帽弁閉鎖不全症

高齢の小型犬に多く見られる心臓病で、心臓の左心室と左心房の間の弁(僧帽弁)がうまく閉じなくなり、血液の一部が逆流してしまう病気です。 初期段階では症状はなく、獣医師による診察で心臓の音の異変によって気づくことが多いようです。 病気が進行すると咳がでる、体力の低下、体重の減少といった症状が見られます。 さらに重症になると、肺に水が溜まる「肺水腫」や呼吸困難、心不全などが起こり、死にいたる場合もあります。

治療としては、心臓の負担を減らし、咳などの症状を抑えるための投薬が主流で、手術は高度な設備を要するため対応できる動物病院が限られています。
早期発見により病気の進行を遅らせることができるため、定期的な健康診断を心掛けましょう。

ペット保険による治療費への備え

ペット保険による治療費への備え

このようにマルチーズはさまざまな疾患になる可能性を抱えていますので、飼う場合はその治療費への備えも考えておきたいものです。

・治療費はどれくらいかかる?

「アニコム家庭どうぶつ白書2019」*2によると、マルチーズ(0~12歳)の年間平均診療費は82,551円となっており、他の犬種と同様に年齢が高くなるにつれかかる治療費も高くなる傾向にあります。
治療費は症状や治療方法によって異なりますし、入院や手術の場合はさらに高くなります。

アニコムの別の統計*3では、マルチーズの外耳炎では平均3回程度の通院、1回あたり1,000円~5,000円程度の費用がかかっているようです。

備えの一つとしてペット保険への加入があります。
ペット保険とは、ペットの通院・入院・手術にかかる治療費の一部を補償してくれる保険です。
ペットは人と違って公的制度による保険がなく全額自己負担のため、治療にかかるお金が高額になることもあります。
ペット保険に加入すれば治療費の負担が軽減されるため、安心してペットに治療を受けさせてあげられるようペット保険への加入を検討してはいかがでしょうか。

・ペット保険に加入するメリット

ペット保険に加入するメリットは、治療費の負担を軽くすることができることです。
病気やケガで高額の治療費が必要になった場合はもちろん、ペットのささいな異変に気付いたときでも、治療費を気にせず気軽に診察を受けることができます。
また、しつけや健康相談サービスが利用できる商品もあります。

・子犬のときは不要?

「犬は人と同じで、高齢になるほど病気になるリスクがあって、治療費がかかりそうだから、高齢になったら保険に入ろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
年を重ねると心臓や肝臓、泌尿器の病気が多くみられますが、若いからといって病気やケガのリスクがないわけではありません。

例えば、1歳までの子犬期では、タマネギやチョコレートなど中毒になってしまう「誤飲」や、骨折で治療を受ける割合が、他の年齢と比較すると特に高くなっています*4

また成犬期(1~6歳)でも免疫機能ができあがっていない3歳までは、特に皮膚や耳の感染症にも注意が必要です。

どんな病気やケガでも、放置しておくと治療に時間がかかったり、命にかかわることもありますので、気軽に診察を受けられるようペット保険に入っておくと安心です。

ただし、商品によっては、新たに加入できる年齢の上限があるだけでなく、病歴があると加入できない場合もありますから、若いうちから加入することをお勧めします。
ペット保険は、年齢が上がると保険料があがるものが多いので、保険を選ぶ際は、加入時の保険料だけでなく高齢になったときの保険料も確認しておきましょう。

⇒ペット保険の一覧、詳細はこちら

まとめ

おとなしくて賢いマルチーズ。
意外と活動的で、遊ぶのが大好きという一面もあります。
飼い主さんとはきっといい関係を築けるでしょう。

また、マルチーズはきれいな被毛が魅力的な犬種です。
きれいな被毛を保つため、日々のケアを欠かさないようにしましょう。
ペットを飼う際は日々のお世話はもちろん、病気やケガをしないよう気を付けてあげましょう。

ペット保険で病気やケガの治療費への備えも忘れずに。

⇒ペット保険の一覧、詳細はこちら

この記事を書いた人
ニッセンライフニッセンライフ
Will Naviを運営する株式会社ニッセンライフは通販でおなじみのニッセンのグループで、セブン&アイグループ傘下の企業です。 40年以上の豊富な経験と実績をもつ保険代理店です。 ニッセンライフの経験豊富な専門のアドバイザーが、保険でお悩みの点や疑問点などお客様の個々の状況に合わせてサポートいたします。
出典

「家庭どうぶつ白書 2019」(アニコム損害保険株式会社)
*1「3-2-23 疾患(大分類単位)の請求割合」
*2「3-2-24 年間診療費の年齢推移」
https://www.anicom-page.com/hakusho/index.html

*3「どうぶつ治療費ドットコム マルチーズ(年齢・性別区別なし)の傷病ランキングより」(アニコム損害保険株式会社)
https://www.anicom-navi.com/akinator/Finding/medExpenses?species_id=1&breeds=01338&age=&sex=&disease_code=09101

*4「家庭どうぶつ白書 2018」(アニコム損害保険株式会社)
「3-3-13犬における誤飲の請求割合の年齢推移」「3-3-44犬における骨折の請求割合の年齢推移」
https://www.anicom-page.com/hakusho/index.html

「【犬種図鑑】シルクのように輝く純白のマルチーズ!」(アニコム損害保険株式会社)
https://mag.anicom-sompo.co.jp/3459

「みんなのどうぶつ病気大百科」(アニコム損害保険株式会社)
・ワンちゃんの肛門腺のお手入れ
https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/1253
・目のお手入れ <犬>
https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/1246
・膿皮症 <犬>
https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/890
・膝蓋骨脱臼 <犬>
https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/909
https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/1435
・病気と上手く付き合おう(02)<心臓病>
https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/1433

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