【学生の海外旅行に!】海外旅行保険の選び方を徹底解説
友人との海外旅行を計画中、「海外旅行保険って必要なの?」
「海外旅行をするから保険を選びたいけど、どれを選んでいいかわからない!」
はじめての海外旅行。これらの悩みを抱える学生さんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、学生さん向けに、海外旅行保険の内容と選び方を徹底解説します。
海外旅行でのリスク
楽しい海外旅行。格安航空会社の登場などで以前よりも気軽に海外へ行けるようになりました。夏休みなどの長期休暇を利用して、海外旅行に行こうと考えている学生さんも多いのではないでしょうか。
しかし日本と環境が異なる海外では、国内では思ってもみないようなアクシデントが起こる可能性があります。そのため、海外旅行で起こりうるリスクを踏まえて、事前にリスク対策をすることが必要です。事前に対策することで、安心して海外旅行を楽しむことができます。
海外旅行でのリスクとは
海外旅行のリスクは多くのものが考えられますが、代表的な例としては以下の項目があげられます。
- 盗難・ひったくり
旅行先で多いトラブルのひとつです。 - 旅行先でのケガや病気
日本では健康保険が適用されるので、窓口での自己負担は総医療費用の一部(3割~1割)となりますが、海外では多額の自己負担が必要となるケースがあります。数百万円のお金がかかる可能性も。 - 飛行機の発着遅延や欠航
飛行機の発着遅延や天候不良による欠航などがあった場合、旅行先で延泊をすることや、新たな航空券を購入する必要があるかもしれません。 - 旅行先での賠償
ホテルの備品や店舗の商品などを不注意で壊してしまうかもしれません。 - 事件、事故、災害、遭難など
海外で不測の事態に遭遇した場合は、現地で足止めにあったり、場合によっては家族を呼び寄せるなどの費用がかかることがあります。
海外旅行保険とは?
海外旅行保険とは、海外旅行中の病気やケガを補償するだけではなく、持ち物の盗難、誤って物を壊してしまった場合や他人にケガを負わせた場合の損害賠償、飛行機の発着遅延による損害など、旅行中のさまざまな経済的な損失をカバーする保険です。
海外旅行保険の特徴
補償範囲 | 海外旅行中の病気やケガ、事故が対象。 |
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保険金の支払い方法 | 契約した保険金額の範囲内で実際にかかった費用が支払われる「実損払い」方式。 |
保険期間 | 旅行の期間(留学・海外赴任に合わせた長期タイプもあり) |
その他 | 24時間365日日本語サポートなど海外旅行で役立つサービスが受けられます。 |
海外旅行保険の補償内容
- 病気やケガの場合
旅行先で入院もしくは手術をした場合、実際にかかった治療費や入院費などが支払いの対象になります。また、病院までの交通費や搬送費なども限度額の範囲内で補償されます。 - 死亡した場合・後遺障害が残った場合
旅行先でケガや病気で死亡した場合、またはケガを原因として後遺障害が残った場合には保険金が支払われます。 - 賠償責任が問われる場合
他人や他人の物に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負ったときに、損害賠償金や訴訟費用等の費用が限度額の範囲内で補償されます。 - 持ち物が盗まれたり壊れたりした場合
旅行中に自分の所有物、もしくは他人から無償で借りているバッグやカメラなどの携行品が盗まれた、壊れたなど偶然の事故により損害を受けた場合、限度額の範囲内で補償を受けられます。 - 飛行機の遅延や欠航、預けた荷物の遅延
空港で預けた荷物の受取りが遅れたために生活必需品などを購入した費用や、飛行機の欠航や遅延により予定外に発生した宿泊費等の費用が補償されます。 - 付帯サービス
海外旅行保険には24時間365日日本語対応の電話サポートサービスがあります。通訳、病院の紹介、航空券・宿泊施設の紹介・手配などのサービスや、キャッシュレスで治療を受けられる「キャッシュレスメディカルサービス」も利用できます。
2種類の海外旅行保険
海外旅行保険は、損害保険会社が扱っている保険商品です。旅行に行く前に、保険会社や保険代理店、旅行代理店などで直接申込みできます。また、インターネットや空港に設置してある端末などでも申込みすることができます。旅行する人が直接保険会社に申し込む商品以外にも、クレジットカード会社が付帯サービスとして旅行保険を組み込んでいる場合もあります。
旅行の都度申し込む海外旅行保険
保険に加入するには、旅行に行く前までに手続きを行い、保険料を支払う必要があります。
大きなメリットとしては、「補償内容」、「保険金額」、「被保険者の範囲」などを目的に合わせて調整できる点です。
旅行の都度申し込む海外旅行保険は、それぞれの希望に合わせて補償内容を細かく設定できることが特徴です。補償を充実させることも、必要最低限の補償のみをつけることもできます。
海外旅行保険では補償内容が異なる3~4つのパッケージプランが用意されている商品もあるので、どれくらい補償がわからない、という方も安心です。
また、旅行先で利用できる付帯サービスが充実していて、最近では電話のほか専用アプリやSNSを利用してサービスを利用できる商品もあります。
ただし、充実した補償にすれば、その分保険料が高くなります。
海外旅行保険では死亡・後遺障害補償など一部の補償を除いて、受けた損害が補償される実質填補なので、補償されるのは実際の損害額(補償限度の範囲を超えるときは補償限度額まで)となります。補償額を高く設定したからといって保険金がたくさんでるわけではないので、加入を検討するときに気を付けるようにしましょう。
クレジットカード付帯の海外旅行保険
クレジットカードの特典・サービスとして付帯している海外旅行保険(旅行傷害保険)で、メリットは「保険加入申込の手続きが不要」、「保険料が無料」であることです。クレジットカードを持っていれば、保険に加入するための手続きや保険料の支払いは必要なく、保険を利用できます。
ただし、クレジットカード付帯保険はカードを持っているだけで補償される「自動付帯」と、クレジットカードで旅行の代金(交通費や宿泊費)などを支払わないと補償を受けられない「利用付帯」のどちらかとなります。同じクレジットカードのブランドでもカードの種類やランクによって取り扱いが異なる場合がありますので、クレジットカード付帯保険の利用を検討する場合には補償の適用条件を必ず確認するようにしましょう。
一方で、デメリットとしては、「補償内容」と「付帯サービスの違い」があります。
クレジットカードによっては自分で加入する海外旅行保険と比べると補償額が少ない、または補償がない場合があります。また、海外旅行保険の一般的な付帯サービスである「キャッシュレスメディカルサービス」が利用できなかったり、対象国が少ない場合もあります。キャッシュレスメディカルサービスが利用できないと、治療費など病院への支払いは自分で支払い、後で保険会社に保険金を請求する必要があります。
学生が海外旅行保険を選ぶ際のポイント
「携行品損害」と「救援者費用」の補償内容と補償額
- 携行品損害
携行品損害の補償では、合計の補償限度額のほかに携行品1点あたりの補償限度額が設定されていることが一般的です。また、補償が受けられる持ち物や範囲などには決まりがあり、「旅行に携行している所有物」や「旅行前に旅行のために無償で借りた身の回り品」をいい、現金は対象外です。 - 救援者費用
旅行中にケガや病気で所定日数以上入院したり、万が一のことがあったときに家族を呼び寄せる費用が補償されます。
クレジットカード付帯保険は「適用条件」と「補償内容」の確認を
- 「利用付帯」と「自動付帯」
持っているクレジットカードに付帯している海外旅行保険は「利用付帯」なのか「自動付帯」なのか必ず確認しましょう。自動付帯の場合はカードを持っているだけで補償の対象となるのに対し、利用付帯は旅行代金をそのカードで決済するなど所定の条件を満たした場合に補償の対象となります。 - 治療・救援者費用
クレジットカードに付帯している海外旅行保険では、旅行の都度加入する海外旅行保険に比べて、補償額が少なかったり、受けられる補償が限られていることがあります。補償内容や補償額に不足はないか確認しましょう。 - 疾病死亡
学生には必要ないかもしれませんが、保険によっては病気による死亡の補償がついていない場合があります。 - 航空機や預入手荷物の遅延
同じクレジットカードのブランドでも、種類やランクによっては補償がついていない場合があります。また、航空機の遅延や預入手荷物の補償だけ「利用付帯」となっている場合もあります。
持病・既往症がある場合
持病・既往症がある場合は、以下の項目に注意してください。
- 加入の可否
保険の申し込みを窓口(対面)での申し込みに限定している場合もあります。 - 補償の可否
持病・既往症に起因する症状は、ごく一部の保険会社を除いて補償対象外です。
なお、既往症とはすでに治っている病気のことで、一般的には心臓病やがんなど一定期間継続して治療した病気をいいます。
虫歯が痛くなったら?歯科治療は補償の対象?
- 補償の可否
転倒して歯を折るなどケガの治療は傷害治療の補償対象、虫歯などケガ以外の治療は基本的に疾病治療の補償対象外です。緊急歯科治療の補償や特約がついている場合に限り補償対象になります。 - 補償の範囲
応急処置が対象。通常の虫歯治療や美容歯科・予防歯科は対象外です。
加入方法
海外旅行保険に加入するには、以下の方法があります。
窓口(対面)で加入する
海外旅行保険を取り扱っている保険代理店や旅行代理店の店頭、空港の保険カウンターで申し込むことができます。担当者がいるので補償内容の説明や、補償額をどれくらいに設定したらよいかアドバイスをもらえます。
WEBサイトから加入する
パソコンやスマートフォンから時間を気にすることなく申込手続きができます。WEBサイトから加入する保険は、窓口(対面)で加入する保険と比べて保険料が安くなる場合もありますし、保険料と補償内容を見ながら自分のペースで検討ができます。なお、保険料の支払いはクレジットカード払いのみであることが一般的です。
クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する
加入手続きや保険料の支払いをする必要はありません。
補償の適用条件(利用付帯か自動付帯か)と補償内容や補償額は、クレジットカード会社のホームページや利用規約などに記載されています。
まとめ
この記事では海外旅行のリスクと海外旅行保険について解説しました。
旅行中は事故や事件に巻き込まれたり、病気になったりすることなく、安全に楽しく過ごしたいですよね。でも、万一トラブルにあっても海外旅行保険で金銭的補償を受けられるほか、事故対応や旅先での困りごとなど日本語で相談できるサービスを利用できるので、旅行前に加入しておくことをおすすめします。
いろいろな商品があるので、ぜひ比較して自分に合った保険を見つけてくださいね。
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