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子供の海外旅行保険は必要?どうかける?選び方は?

  • 更新日:

    (公開日:2020/11/20)

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子供の海外旅行保険は必要?どうかける?選び方は?

子供には海外の文化に触れたり、語学を学んだりなど様々な経験をさせたい、という方もいらっしゃると思います。
海外旅行を計画する際に気になることのひとつが海外旅行保険。旅行会社にツアーを申し込む時などに提案されることがありますが、そもそも子供に保険は必要なのでしょうか?
この記事では子供の海外旅行保険の必要性、かけ方、選ぶ際のポイントについてわかりやすく解説します。

子供にも海外旅行保険が必要な理由

ケガや病気、物を壊すリスク

子供は、大人よりも免疫力や体力が弱く、病気になるリスクが高いです。さらに、海外旅行では飛行機による長時間移動や食生活、環境の違いもともなって病気になるリスクがより高くなります。旅行中に子供が発熱した、おなかを壊した、という経験をした方もいらっしゃるではないでしょうか。

加えて、一般的に子供は大人よりもケガをするリスクが高く、不注意による携行品の紛失や、ホテルや観光地の設備・備品を壊してしまうリスクも考えられます。

海外での医療費用

ケガや病気になり医療機関を受診する場合、日本では健康保険証を提示すれば窓口での支払いは医療費の3割から1割の負担ですみますが、海外では多額の自己負担が必要になるケースもあります。
また、海外では自由診療が一般的なので、医療機関によって医療費が異なる場合もあります。

たとえば、アメリカでの交通事故によって右手を骨折し、手術後5日間入院したケースでは、約229万円が請求されました。
海外旅行保険の傷害・疾病治療費用の補償があれば、旅先でケガや病気になっても安心して治療が受けられます。

海外の医療システム

さらに、海外の病院ではシステムや言語の違いによって医療を受けにくくなることがあります。
たとえば、欧米諸国の場合の医療費用システムは自由診療であり、診察は通常予約制です。
医師も一般医と専門医にわかれており、一般医が一度診療し対処できない場合に専門医を紹介する形になっています。

また、言語の違いにより、自身の症状を伝えることができず、適切な治療を受けられないケースもあるでしょう。
加えて、国によって治療の前に医療費用を支払う必要があります。たとえば、インドでは事前支払いシステムを採用しているため、事前に医療費用を支払うことができなかった場合、医療サービスを受けることができません。

しかし、海外旅行保険に加入しておくことで、日本語対応の病院の斡旋や、翻訳サービス、病院の予約、キャッシュレス治療などのサービスを受けることができます。

海外旅行保険の特徴

海外旅行保険は、海外旅行中のケガや病気、事故を対象とした保険になります。保険期間は旅行の期間(留学・海外赴任に合わせた長期タイプもあり)であり、保険金の支払いは契約した保険金額範囲内で実際にかかった費用が支払われる「実損払」方式を採用しています。また、自身の携行品が壊れたり盗まれたりしたときの補償や、他人に損害を与えた場合の補償もあります。

ケガや病気をした場合

旅行先で入院もしくは手術をした場合、実際にかかった費用、病人・遺体の搬送にかかる費用、病気やケガで後遺症が残った場合に保険金が支払われます。
ただし、歯科治療は対象外となるため注意が必要です。

賠償責任が問われる場合

旅行中に誤って他人にケガを負わせたり、他人の物を壊したりしたことによって、法律上の賠償責任を負った場合に補償されます。
たとえば、ウィンドウショッピングの際に商品を落として割ってしまった場合や、レンタルしていたWi-Fi機器を壊してしまったなどの場合にこの保険が適用されます。
ただし、故意にモノを壊してしまった場合は保険対象外になるなど、補償されないこともあります。 

携行品や交通機関のトラブルにあった場合

旅行中に身の回りのものが盗難に遭ったり、破損などの損害を受けたりした場合に、損害額が補償されます。
自分の所有物や他人から無償で借りている物が対象で、通貨や小切手、クレジットカードなど補償の対象外となるものがあります。
また、航空機遅延費用の補償がついている場合は、飛行機の欠航や遅延により予定外に発生した宿泊費・飲食代などが所定の範囲内で補償されます。

付帯サービス

海外旅行保険には、無料の付帯サービスがあります。代表的なものとしては、電話サポートがあげられます。基本的に24時間365日、日本語で対応。通訳、病院の紹介、航空券・宿泊施設の紹介などのサービスを受けられます。また、保険会社指定の医療機関で治療を受ける場合、その場で治療費用を支払う必要なく治療を受けられる「キャッシュレスメディカルサービス」もあります(サービスを利用するには事前に保険会社に連絡する必要あり)。

子供のための海外旅行保険の選び方

子供が単独で海外に行く場合を除いて、ほとんどの家庭は親と子供が一緒に海外旅行をするのではないでしょうか。その場合、まずは親の保険をどうするかを決めることをおすすめします。下の図のフローチャートにしたがって、自分に合った保険を探してみましょう。

子供のための海外旅行保険の選び方

ファミリープランに加入する(任意加入の海外旅行保険)

ファミリープランとは、2人以上の家族がまとめて加入する海外旅行保険です。損害賠償責任や携行品損害などの一部の補償を家族で共有することで、保険料を安くした保険です。そのため、個々で保険に加入するよりも保険料を抑えられることが最大の特徴となっています。

ファミリープランが適用される家族の範囲は、基本的に本人(契約者)の配偶者とその親族になります。同居している親族または別居の未婚の子が対象となるため、離れて暮らしている親族は範囲外になります。
また、保険会社によって申し込める人数や共有する補償も異なるため、しっかり確認しましょう。
ファミリープランがない商品でも、家族やグループでまとめて保険の加入申し込みができる場合もあります。

クレジットカードに付帯している海外旅行保険を利用する

クレジットカードの付帯サービスとして海外旅行保険がついているものがあります。利用条件を満たせば申し込み手続きや保険料の支払いは無料で利用できます。
補償対象者は原則としてカードの契約者本人のみですが、家族特約がついている場合や、家族カードを発行することで、配偶者や子供も補償を受けられます。

家族特約とは、カード契約者本人の家族の分の保険もカバーしてくれる保険の特約のことです。
ただし家族特約は一般カードではついていることは少なく、ゴールドカード以上のランクのカードに限られていることが多いです。

家族カードとは、安定した収入のある本会員(最初にクレジットカードを契約した人)がいれば、家族カードを発行することでその家族もクレジットカードを利用できるサービスのことです。
家族カードであればカードの契約者が同行しない旅行であっても、海外旅行保険を利用できます。
クレジットカードは(家族カード含め)の発行は、原則として高校生を除く満18歳以上が対象ですが、海外留学など海外でカードを利用する場合に限って中学生を除く15歳~18歳の子供でも家族カードを申し込めるクレジットカードもあります。利用を検討する際は、保有しているクレジットカードの利用規定をよく確認しましょう。

子供単独で加入(バラ掛け)

ファミリープランがない、家族特約もついていない、もしくは子供だけ海外に行くという場合は子供単独で海外旅行保険に加入する必要があります。
家族の中で子供だけが海外に行くというケースは、学校の修学旅行や海外留学などが考えられます。
学校行事で海外に行く場合、学校が契約者となり団体契約の海外旅行保険に加入しているかどうか確認しましょう。海外旅行保険は実質填補型の補償なので、学校が加入した海外旅行保険と個人で加入した海外旅行保険の補償内容が重複していた場合でも、保険に入っていた分だけ多く受け取れるわけではないので、保険料がもったいないです。

もし、学校で保険に加入していない場合や、子供が一人で海外留学に行くなどの場合は、子供単独で海外旅行保険に加入することを検討しましょう。
子供を単独で加入させる場合は、契約者を親に、被保険者(補償の対象となる方)を子供に設定することが一般的です。未成年者が海外旅行保険の契約者となることはできません。

なお、単独で保険に加入する場合、傷害・疾病治療費用や救援費用の補償を高くしたりするなど、希望に合わせて補償内容を変更することができます。

保険を選ぶ際のポイント

子供の海外旅行保険を選ぶ際のポイント

保険期間

保険期間は「海外旅行の目的に日本の住居を出発してから住居に帰着するまで」を設定します。
旅行期間の一部分のみを保険期間として設定することはできません。

クレジットカード付帯の海外旅行保険の海外旅行保険を利用する場合、保険期間(補償する期間)は一般的に90日までとなっており、長期間の旅行や留学では日数が足りないということがあるでしょう。
その場合、任意加入の海外旅行保険には留学用など長期滞在にも対応できる商品があります。

商品によって設定できる保険期間が異なります。海外旅行保険を検討するときには、補償内容のほか、旅行の期間が保険期間として設定できるかどうかもしっかり確認しましょう。

持病・既往症がある場合

小さい子供の場合、よく風邪をひくことや喘息であるということもあるでしょう。
海外旅行保険にも告知事項があり、病気で投薬治療中・定期的に通院をしているなどの場合、申し込みできない商品、その病気に関しては補償しないという条件で申し込みできる商品などさまざまです。

一部の保険会社の商品は、保険期間は31日以内の観光目的であること、郵送や対面のみで申込手続きを行う必要があるなどといった条件を満たせば、持病も補償対象になるものもあります。

子供一人ひとりにあわせてどんな補償が必要なのかを考慮し、商品を選びましょう。

歯科治療が必要になった場合

傷害・疾病治療費用補償がついていても、歯科治療については原則補償の対象外になっていますが、歯科治療の内容や特約を付加しているかどうかによって、補償される場合があります。

1つ目は、「急激」・「偶然」・「外来」の状況で、歯に損害が発生した場合です。
子供が走り回って転倒し歯を折ってしまった場合や、スポーツやアクティビティをしていて歯を折ってしまったなど、予測・回避できず歯を折った原因が歯周病などの病気が原因ではない場合は補償対象になる可能性があります。

2つ目は、緊急歯科治療費用や歯科治療費用の補償がついている場合です。
緊急歯科治療費用は、急激な歯の痛みや苦痛を一時的に除去・緩和するための応急治療を受けた場合に補償されます。
歯科治療費用は、保険加入期間中に歯科疾病を発病し、加入してから90日を経過した日の翌日以降に歯科医師による歯科治療を開始した場合に補償されます。

これらの補償は、補償を受けられる治療の条件や補償内容は商品によって異なります。またこれらの補償がない商品もありますので、心配な場合は補償内容を確認しましょう。

まとめ

いかがでしたか?子供の海外旅行保険を検討するときに重要なポイントは3つです。

  • 子供は旅行中の環境の変化で病気のリスクがより高くなる。海外は医療システムが違うので保険に入っておくと安心
  • 海外旅行保険にはファミリープランもある
  • クレジットカード付帯の海外旅行保険では、家族特約や家族カードの利用も検討できる
  • 学校行事で海外に行く場合は、学校で加入する保険の補償内容を確認

どれだけ気を付けていても、環境が変われば体調を崩すことや、旅行先ではしゃいでケガをしてしまうということは子供に限らず大人でも可能性はあります。
楽しい海外旅行がトラブルで大変だった思い出にならないためにも、しっかり補償を準備しておきましょう。

⇒自分の家族にピッタリの海外旅行保険を探す

この記事を書いた人
ニッセンライフニッセンライフ
Will Naviを運営する株式会社ニッセンライフは通販でおなじみのニッセンのグループ企業です。 40年以上の豊富な経験と実績をもつ保険代理店です。 ニッセンライフの経験豊富な専門のアドバイザーが、保険でお悩みの点や疑問点などお客様の個々の状況に合わせてサポートいたします。
出典

「平成29(2017)年 患者調査 23ページ」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/toukei.pdf

「新・海外旅行保険【off!(オフ)】補償内容 お支払事例」(損保ジャパン株式会社)
https://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/leisure/off/sche/cure/

「在外教育施設派遣教員安全対策資料 第3章 海外で良い医療を受けるために」(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2010/07/05/1293206_5.pdf

「世界の医療事情 インド 衛生・医療事情一般」(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/india.html

掲載内容は執筆時点の情報であり、変更される場合があります。
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