70歳以上のシニアも入りやすいおすすめの葬儀保険・死亡保険4選
70代になり終活の一環として死亡保障を準備したいと思っても、以前は高齢になると加入が難しいということがありました。
今は、元気で健康に過ごしている方はもちろん、病気やケガで入院・手術の経験がある、通院で治療をしているといった方も検討できる商品が今はたくさんあります。
この記事では、手ごろな保険料で葬儀代だけでも遺したいという方におすすめの商品や、シニアの保険の選び方などについて解説します。
70歳以上も入りやすいおすすめの葬儀(死亡)保険とは
葬式費用を備える保険として、定期保険や終身保険といった被保険者が亡くなったときに保険金が支払われる「死亡保険」がありますが、最近では「葬儀保険」という名前で、葬儀費用に特化した定期保険もあります。
葬儀保険は主に少額短期保険会社で取り扱っており、保険金額が最高300万円までなど比較的少額で、保険期間は1年の掛け捨てタイプとなっています。
今回は、葬儀保険を含めて「手ごろな保険料で死亡保障を持つ」ことに重点を置いた商品をご紹介したいと思います。
「オリーブの総合死亡保険」 オリーブ少額短期保険株式会社
- 89歳まで申込できて、99歳まで更新可能な定期保険。
- 死亡保険に災害死亡特約と特定障害特約がついているので、不慮の事故への保障※3も確保できる。
- 死亡保険金額は50万円から300万円まで6つのコースから選べる。※4※5
※4 災害死亡保険金額はコースにかかわらず100万円となります。
※5 障害給付金額は障害状態に応じて70万円もしくは100万円となります。
オリーブの総合死亡保険は死亡保険に災害死亡特約と特定障害特約を含んだプランです。死亡保険の主契約は50万円から300万円の間で50万円ごとに設定することができます。
災害死亡特約と特定障害特約がついているので、不慮の事故でお亡くなりになった場合には災害死亡保険金(100万円)、所定の障害状態に該当した場合は障害給付金(障害の状態により100万円または70万円)が受け取れます。
死亡保障50万円プランの場合、75~79歳の男性は特約を含めて2,760円、女性は1,410円で備えられます。
50万円プランが70代で選べる商品は少ないため、少額の死亡保障を探している方にぴったりの商品です。
※持病がある方や健康に不安のある方でも加入しやすい引受基準緩和型商品はこちら
契約年齢 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
65~69歳 | 2,350円 | 月払は新規申込不可 |
70~74歳 | 3,400円 | 1,620円 |
75歳~80歳 | 5,120円 | 2,520円 |
【試算条件】死亡保険金額100万円、災害死亡特約 保険金額100万円、特定障害特約 給付金額最大100万円まで 保険期間・保険料払込期間:1年 保険料支払方法:月払の場合(2025年10月現在)
※保険会社のWEBサイトに移動します。
「保険料一定型葬儀保険「みんなのキズナ」」あんしん少額短期保険株式会社
- 満84歳まで申込できて、100歳まで継続可能な定期保険
- 持病でも投薬中でも現在入院中もしくは入院予定がなければ、面倒な医師の診察や診断書は不要で簡単告知で加入ができる。
- 保険金直接支払サービス特約を付加することで、全国の提携葬儀社で葬儀が可能。葬儀代は直接保険金から支払うことができる。
最大の特長として、無料で付加できる「保険金直接支払いサービス特約」があります。
この特約は、ご自身で葬儀内容を事前に決めて、もしものことがあればその内容に沿って葬儀が行われ、保険金は直接提携葬儀社に葬儀代として支払われます。
保険料が毎月一定の保険料建てで、年齢によって死亡保険金額が少なくなる商品なので、予算内で持てるだけの死亡保障を備えたい方にぴったりの商品です。
※従来通りの保険金額で選ぶタイプもあります。商品の詳細はこちら
契約年齢 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
60歳 | 185万8,040円 | ※1,000円プランまたは |
70歳 | 97万3,640円 | 193万4,500円 |
80歳 | 36万6,860円 | 72万6,550円 |
【試算条件】3,000円プラン 保険期間・保険料払込期間:1年 保険料支払方法:月払の場合(2025年10月1日現在)※契約年齢・性別・月払保険料により保険金額は異なります。
※保険会社のWEBサイトに移動します。
「はなさく定期」 はなさく生命保険株式会社
- 最長90歳まで保障する定期保険。
- 契約年齢60歳以上、かつ、90歳満期の場合は保険金額100万円から設定可能。
- 保険料の払込みを免除する特約も付加可能。(歳満期契約のみ付加可能)
万一のとき、所定の高度障害状態のときに保険金が支払われる定期保険で、解約払戻金をなくすことで保険料を抑えています。
ただし、保険期間(保障する期間)が最長で90歳までのため、そのあとの保障がなくなるので注意が必要です。
90歳までの保障でも構わないので、保険料を抑えて死亡保障を持ちたいという方にぴったりの商品です。
※持病がある方や健康に不安のある方でも加入しやすい引受基準緩和型商品はこちら
契約年齢 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
60歳 | 2,281円 | 1,366円 |
70歳 | 4,121円 | 2,387円 |
80歳 | 8,252円 | 4,549円 |
【試算条件】死亡・高度障害保険金額:100万円 保険期間・保険料払込期間:90歳 保険料支払方法:月払の場合(2025年10月現在)
※保険会社のWEBサイトに移動します。
「終身保険ライズ・サポート・プラス」 オリックス生命保険株式会社
- 月々の保険料は1口3,000円から選べる。※1
- 一生涯の死亡保険。掛け捨てではなく解約払戻金があります。※2
- 持病や入院・手術の経験がある方も入りやすい「引受基準緩和型」。
終身保険は解約払戻金がある分、定期保険よりも保険料が高くなる傾向がありますが、掛け捨てではない保険が良い、年齢が変わっても保険料・保険金額が変わらない保険が良いというニーズに応えることができます。
この商品なら、1口3,000円という保険料建てで備えることができるので、予算内で持てるだけの死亡保障を備えたい方にぴったりです。
従来通りの保険金額で選ぶタイプもあります。商品の詳細はこちら
ただし、この商品は、持病がある方、入院経験がある方も加入しやすいよう、告知いただく項目を限定し、引受基準を緩和した商品のため、オリックス生命の他の終身保険と比べて保険料が割増しされています。
健康状態について、より詳細な告知をいただくことで、保険料が割増しされていないオリックス生命の他の終身保険に契約いただける場合があります。
契約年齢 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
60歳 | 59万1,000円 | 79万7,000円 |
70歳 | 36万4,000円 | 52万円 |
80歳 | ※2口(6,000円プラン)から | ※2口(6,000円プラン)から |
※男性74歳以上・女性80歳以上は6,000円、男性84歳以上は9,000円からお申込みいただけます。
【試算条件】1口3,000円 保険期間・保険料払込期間:終身 保険料支払方法:月払(口座振替扱)の場合(2025年12月1日現在) ※契約年齢・性別・月払保険料により保険金額は異なります。
70歳以上に死亡保険は必要か
70歳以上で死亡保険が必要かどうかは、個人の状況や目的によって異なるため、一概に「必要」とも「不要」とも言えません。
何のために備えたいのかを考えたうえで必要かどうかを判断しましょう。
死亡保険を検討する目的
- 葬儀費用・身辺整理資金の準備
鎌倉新書「第6回お葬式に関する全国調査」によると、葬儀にかかる費用の平均総額は約119万円(前回約111万円)となっています。
死亡保険に加入しておくことで、費用を負担することになる遺族の経済的な不安を軽減できます。 - 遺族の資金繰り対策
金融機関の口座は、口座名義人が亡くなった場合、相続手続きが終わるまで凍結されるため、原則として預金を引き出すことができません。*「遺産分割前相続預金の払戻し制度」が利用できる場合あり
死亡保険金は受取人固有の財産なので、受取人は請求手続き後に比較的早くお金を受け取ることができ、遺族が当面の支払いに困る事態を避けられます。 - 相続対策
遺族が受け取る生命保険の保険金は相続財産となり、相続税の非課税枠を活用できます。また、相続税の納税資金や代償分割費用を遺すことができます。
- 配偶者の当面の生活費
自身が亡くなった場合、残された配偶者は年金収入が減る可能性があります。
死亡保険金で、当面の生活を支える資金を用意できます。
葬儀費用・身辺整理資金を貯蓄などでまかなえる状況であれば、葬儀費用・身辺整理費用の備えだけを目的に死亡保険に加入する必要はないでしょう。
一方で、遺された家族の生活費を用意したい場合や、相続対策が必要な場合など、死亡保険が役に立つケースもあります。
保険金額が大きくなると、保険料の負担も大きくなります。
まずは現在の貯蓄や資産の状況と、万一のことがあったときに家族が負担する支出を整理して、不足する部分を保険で備えるようにしましょう。
その場合、保険料が無理なく払えるかどうかも重要です。
判断に迷った場合や、どの商品を選べばいいかわからないという場合は、保険会社や代理店などの保険のプロに相談することをおすすめします。
葬儀保険・定期保険と終身保険の違いと選び方
葬儀費用に備えるという目的であれば、一生涯にわたって保障が続く終身保険が適しています。
ただし、終身保険は掛け捨てではなく解約返戻金があるため定期保険よりも保険料が高くなることがほとんどです。
保険料重視で商品を選ぶなら、定期保険で90歳満了など保険期間が長い商品を選ぶことをおすすめします。
葬儀保険は少額短期保険会社が取り扱う定期保険ですが、同じ定期保険でも生命保険会社とは保険期間に違いがあります。
生命保険会社の定期保険は、10年や20年の年満了、80歳や90歳までの歳満了で契約をします。
年満了は、自動更新時期が来たら保険料がその時の年齢で再計算され保険料が高くなります。
歳満了は、満期まで保険料は変わりませんが自動更新がないので年齢に達したら保障が終わるという契約です。
少額短期保険の葬儀保険は、保険期間は1年の自動更新となっており、保険料は5歳刻みで変わります。
葬儀保険・定期保険・終身保険の違い
| 葬儀保険 | 定期保険 | 終身保険 |
|---|---|---|---|
保険期間(保障する期間) | 1年間 | 10年間などの年満了 | 一生涯(終身) |
解約返戻金 | なし | なし(あってもごくわずか) | あり |
メリット | 保険料が一般的な生命保険と比べて割安 健康状態の告知が簡単になっている商品がある | 保険料が終身保険と比べて割安 保険期間中は保険料が変わらない | 保険料が契約時から変わらない 保障が一生涯続く |
デメリット | 保障切れのリスクがある 1年ごとまたは5歳刻みで保険料が上がる | 保障切れのリスクがある 葬儀保険と比べて健康状態の告知項目が多い | 高齢の場合保険料が高額になりやすい 葬儀保険と比べて健康状態の告知項目が多い |
70歳以上の方が保険を検討する上で大切にしてほしいことは、「保険料を払い続けられるか」ということだけでなく、「遺された家族がスムーズに保険金請求できるよう管理できるか」ということです。
保険を検討するときには、家族にご自身の意向を伝え、コミュニケーションを取りながら進めていきましょう。
過去に治療歴、持病がある場合、保険に入れる?
保険は大きく分けて2つあり、健康な方向けと持病がある方向け(引受基準緩和型保険)があります。
健康な方向けは、現在の健康状態や健康診断等の結果、既往歴など、健康に関して詳細に告知する必要があります。
治療中の病気やケガ、過去に入院・手術歴があると加入できない可能性があります。
持病がある方向けは、1~2年以内に入院や手術の経験があるかどうか、5年以内にがんなどの特定の病気で診察・検査・治療・投薬の経験があるかなど、告知項目が健康な方向けよりも簡易な内容で少なくなっています。
告知に該当がなければ申込できるという内容になっているので、治療中の病気やケガ、治療歴がある方も入りやすい分、保険料が割高です。
70歳以上ともなると、多かれ少なかれ通院歴、治療歴はあるでしょう。
持病がある=引受基準緩和型保険ではなく、最近では病名や治療歴をしっかり告知することで、健康な方向けでも加入できるケースがあります。
また、葬儀保険の場合、健康な方向けの商品であっても通常の定期保険よりも告知内容が簡単になっている商品もあります。
健康な方向けの保険に加入できる可能性がある傷病名
高血圧、高脂血症、白内障、睡眠時無呼吸症候群、痛風、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症 など
どの病気、治療状況なら健康な方向けの商品に加入できるか、どのような告知内容があるかを個々で調べるのは困難で手間もかかります。
ニッセンライフではお電話でお客さまの病名・治療状況をお伺いし、健康な方向け商品でご案内できるかどうか、緩和型ならどの商品が検討しやすいのかをお伝え出来ます。
健康に不安がある方は、資料請求前にぜひご相談ください。
保険金定額タイプと保険料一定タイプの違い
葬儀保険には「保険金定額タイプ(保険金建て)」と「保険料一定タイプ(保険料建て)」の2種類があり、それぞれ特長があります。
「保険金定額タイプ」は葬儀代や身辺整理資金が明確に決まっている方におすすめ
「保険金定額タイプ」は受け取る死亡保険金額は変わらず、契約を更新すると保険料が上がっていきます。
葬儀代や身辺整理資金が明確に決まっている方の場合、保険金定額タイプがおすすめです。
今回紹介している商品だと、 「オリーブの総合死亡保険」 や「はなさく定期」が保険金定額タイプに該当します。
注意点として、年齢を重ねると保険料が高くなるので、支払い続けることができるのか事前に確認するようにしましょう。
「保険料一定タイプ」は予算内で持てるだけの死亡保障を備えたい方におすすめ
「保険料一定タイプ」は、月々に支払う保険料が一定で変わらず、年齢が上がるにつれて受け取る死亡保険金額が下がっていきます。
予算内で持てるだけの死亡保障を備えたい方は、保険料一定タイプがおすすめです。
今回紹介している商品だと、「保険料一定型葬儀保険「みんなのキズナ」」や「終身保険ライズ・サポート・プラス」が保険料一定タイプに該当します。
注意点として、プランによっては年齢を重ねると受け取れる死亡保険金だけでは葬儀代をまかなえないケースがあります。
まとめ
シニア(70歳以上)の死亡保障の選び方、葬儀費用が確保できる保険料重視のおすすめ商品を紹介しました。
保険加入を検討する際は、貯蓄や資産の状況や加入を目的を整理したうえで、必要な保障額を確保できる商品を複数選んで比較するようにしましょう。
保険は入ったら終わりではありません。
継続して保険料を支払うこと、保険金受取人に保障内容を伝えて請求漏れがないようにしておくなど管理体制を整えることも大切です。
年齢を重ねるとだんだん保障内容や保険証券の保管場所を忘れてしまうことがあるでしょう。
また、保険に託した家族へのおもいを伝えるいい機会にもなりますので、終活の一環としてご親族と保険について話をしてみてはいかがでしょうか。
※募集代理店株式会社ニッセンライフ、及び、その関連会社、グループ会社の役員・社員は、法令により募集代理店株式会社ニッセンライフを通じて当ページ掲載商品の申込みはできません。
| この記事を監修した人 | |
|---|---|
| 條 武尊 |
FPナビを中心にライフプラン相談などを行っており、長く寄り添える情報提供を心がけている。 | |
出典
鎌倉新書「第6回お葬式に関する全国調査」
https://www.e-sogi.com/guide/55135/
掲載内容は執筆時点の情報であり、変更される場合があります。
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