誕生日の前月までに保険に入るのがお得ってホント⁉保険と年齢の関係
保険のパンフレットを見るとわかりやすいですが、保険料は年齢とともにあがる傾向にあります。
つまり、誕生日を過ぎれば保険料もあがるということ。
「1歳変わるだけでそんなに違うの?」
「誕生日前に加入したいけど、いつ時点の年齢を見られるの?」
こんな疑問をもつ方向けに、保険と年齢の関係を解説します。
さらに保険を検討すべきタイミングは、誕生日前だけじゃありません。重要な検討タイミングについても解説しているので、保険を検討中・見直し中の方はぜひご覧ください。
保険料は年齢が若いほど安くなる傾向にある
生命保険(死亡保険や医療保険など)は、一般的に年齢があがると保険料もあがります。30歳の人と40歳の人が同じ保険に入るなら、40歳の人の保険料が高いということです。
これは年齢があがるほど死亡や入院のリスクが高まるから。保険は相互扶助で成り立っているため、リスクの高い人が多めに保険料を出すことで、バランスを保っているのです。
たまに「誕生日が来るたびに保険料があがるの?」と誤解する方もいるのですが、終身タイプの保険を選べば、加入時の保険料が一生涯続きます。つまり若いうちに保険に入れば、月々の保険料は安いまま一生涯の保障を得られるわけです。
ただし、誕生日の前日ならセーフ!というわけではありません。保険料が上がる前に加入したいなら、誕生日の前の月までに検討するのが得策です。
誕生日の前月までに保険を検討すべき理由
なぜ誕生日の前月までに検討した方がいいのか、それは「保険の検討にかかる時間」や「契約年齢と実年齢との違い」を考慮しないといけないからです。
保険選びは”じっくり比較”が鉄則!
一度でも保険を検討したことがある方ならわかると思いますが、保険にはいろいろなタイプがあり、決めることがたくさんあります。
自分に必要な保険をできるだけ安い保険料で選ぼうとすると、商品の比較が必要ですよね。1人でぱっと決められることは少なく、保険の専門家に相談したり、家族で話し合ったりするものです。
また健康状態によっては、申し込んでも加入を断られるケースがあります。そうなれば、保険探しはまた1から。これらの時間を考慮して、保険の検討は余裕をもっておこないましょう。
実際の年齢と契約年齢が一致しないことも
申し込んだ時点の年齢と、適用される年齢が一致しない場合もあります。
【保険年齢と満年齢】
一部の保険会社では、保険年齢を採用しているところがあります。契約日現在の満年齢の端数が6ヶ月以下なら切り捨て、6ヶ月を超える場合は切り上げて計算する方式です。
もし保険年齢を採用している商品だと、誕生日から半年過ぎていると1歳上の保険料が適用されるため、注意が必要です。
【申込日の翌月1日時点の年齢で保険料を計算】
保険の中には、申し込んだ日の翌月1日時点の年齢で保険料を計算する商品があります。このタイプの商品では、誕生日の前月(誕生日が1日なら前々月)の末日までに手続きを終えないといけません。たとえば8月2日に30歳になる場合、7月31日に申込が完了*すれば29歳の保険料、それ以降の申込なら30歳の保険料になるということです。
*一般的に申込の完了とは、「申込・保険料の払込・告知」の条件を満たした日を指します。
上記で解説したことは一例で、保険会社や保険料の支払方法でも異なります。また契約日特例が有利になることもあるので、誕生日が近い方は個別にお電話にてお問い合わせください。
1歳年齢があがると保険料はいくらあがる?試算してみよう
では実際に、1歳年齢があがると保険料はいくらあがるのでしょうか。
このコラムを載せているWill Naviでは、医療保険やがん保険の保険料を無料で試算できます。実際に「年齢×性別」で保険料を比べてみてください(ログイン等は不要です。お気軽にお試しください)。
医療保険を年齢×性別で試算
がん保険を年齢×性別で試算
たとえば50歳から51歳になると、165円あがる保険があります。
たった165円の差でも、1年では1,980円。20年払い続ければ39,600円の差になります。保障を削って保険料をさげるものひとつですが、年齢が上がる前に加入することで、月々の保険料を節約できるかもしれません。
早めに検討すべき理由は、保険料だけじゃない
保険を早めに検討するメリットは、保険料だけではありません。
もし保険を先延ばしにしているうちに体調を崩してしまうと、保険の加入自体が難しくなる可能性があるのです。
持病や既往歴があると、保険加入は難しくなると聞いたことがあるかもしれません。がんや心臓病など大きい病気を連想する方もいますが、胃潰瘍など身近な病気でも、治療経過によっては加入できないことがあります。
年齢を重ねれば、健康診断で「異常なし」だけでなく「要経過観察」や「要精密検査」などの項目も増えてきがちです。これらの項目があると、保険に加入しにくくなるのも事実。早めに検討するほうが、いい条件で加入しやすいといえます。
保険加入・見直しのタイミングは誕生日前月だけではない
誕生日前に保険を検討することのメリットがわかりました。
しかし保険加入・見直しのタイミングは、誕生日前だけではありません。保険はリスクに備えるためのものですが、リスクはライフスタイルによって変わるもの。
結婚、出産、住宅購入、子供の独立、退職…これらのライフステージに合わせて、保険をブラッシュアップしないといけないのです。
たとえば30歳の独身男性(会社員)が、現在200万円の死亡保険のみに加入していたとします。今後のライフステージで、どんな保険の見直しが必要になるのでしょうか。考え方の例をみてみましょう。
死亡保険 | 医療保険など | |
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結婚 | 妻の遺族保障のため、死亡保険金を増額。受取人を妻に変更 | 貯金が少ない間は、急な入院に備えて医療保険に加入 |
出産 | 子供が大学を卒業するまでに必要な遺族保障を加味し、死亡保険金を増額 | 教育資金の準備が必要になるため、病気やケガによる出費や収入減に備えて医療保険や就業不能保険を検討 |
住宅購入 | 団信に加入する場合、死亡保険金を減額する | 長期入院などで働けないと住宅ローンが苦しくなるため、就業不能保険で備える |
子供が大学卒業 | 妻の遺族保障だけ残し、死亡保険金を減額する | 老後に向けて介護保険に加入する |
上記はほんの一例で、実際には夫婦の働き方や子供の進路など、家庭によって見直しポイントが異なります。保険で貯蓄も兼ねたいのか、保障と貯蓄は切り離して備えたいのかなど、家庭ごとの価値観によっても変わります。
難しいポイントですが、これらの見直しを定期的に行わなければ「保険料をムダに支払ってしまう」「いざというときに保障が足りない」という事態になりかねません。定期的に見直す習慣作りの第一歩として、誕生日前月を保険見直しの日にしてみませんか?
まとめ
誕生日と保険料の関係について解説しました。
最後に、基本的なポイントをまとめてみます。
- 一般的に、年齢があがると保険料もあがる
- 直前だと間に合わない可能性もあるので、誕生日の前月までに検討するのがオススメ
- 誕生日前だけでなく、ライフステージに変化があれば必ず保険の見直しを!
保険は万が一のリスクに備えるお守りです。同じ保障内容を安く手に入れたいなら、誕生日の前月までに検討しましょう。
同時に、保険料だけでなく保障内容に注目することも重要です。
とくにライフステージが変わるタイミングでは、足りない保障がないか、過剰に備えている保障はないか、しっかり検討する必要があります。
ライフステージごとに必要な保障が知りたいなら、ライフプランを立ててみるのがオススメです。
FPに相談すれば、いつ・どれくらいのお金や保険が必要になるのかをきっちり設計してもらえます。
この記事を監修した人 | |
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條 武尊 | |
FPナビを中心にライフプラン相談などを行っており、長く寄り添える情報提供を心がけている。 |
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