専業主婦・主夫にも保険が必要な理由とは。主婦におすすめの保険とあわせて解説

「専業主婦なので、保険はいらないでしょうか?」
「専業主婦だから、保険を解約して節約しようと思っているのですが……」
FPである筆者は、こういう質問をいただくことが多いです。
筆者は、専業主婦でも専業主夫でも状況によっては保険が必要ですよとお伝えしています。
そもそも保険とは、専業主婦や主夫という単純な属性で加入を判断するものではありません。
「専業主婦(主夫)である自分に何かあっても、家族に与える経済的ダメージは少ない」と考える人は多いです。
しかし保険とは、家族のためだけではなく、ご自身のためにも使えるもの。
専業主婦(主夫)だから、ではなく、ご自身に必要かという視点で保険を考えることをおすすめします。
この記事を読めば、専業主婦(主夫)に保険が必要な理由とおすすめの保険がわかります。
「専業主婦(主夫)の保険について悩んでいる」人は、参考にしてください。
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「専業主婦(主夫)に保険はいらない」の落とし穴
「専業主婦(主夫)に保険はいらない」という意見は、以下の前提で語られることが多いのではないでしょうか。
- 専業主婦(主夫)には収入がないため、万一の際に家族に与える経済的なダメージが少ない
- 多少経済的なダメージはあったとしても、遺族基礎年金がある
あるいは実家が近く、万一の際は家事や育児について頼れる存在が他にいるから……という人もいるでしょう。
しかし、そもそも保険の機能は遺族保障だけではありません。
家族に与える経済的なダメージを考える前に、
- この先ずっと専業主婦(主夫)でいるのか
- どんな状態になっても自分のための保障は一切いらないのか?
を考えるべきではないでしょうか。
遺族保障という機能以外にも、死別や離婚で独身になったときや老後、自分の資産として使える機能もあるのが保険です。
そもそも、保険とは「確率は低いけれどその事象が起きたら困ること」に対して備えるもの。
したがって「自分に何か起こる」可能性だけではなく、「パートナーと死別・離婚して1人になる」可能性も含めなくてはいけません。
人生100年時代。この先の人生がどうなるかはわかりません。
ただ一つ言えることは、保険は若くて健康であるほどいい条件で入れるという事実です。
専業主婦(主夫)で保険を考えている人は、この先にどんな選択をしたとしても安心できる保障は必要ないか?という視点を忘れないようにしましょう。
家族のための保障と自分のための保障を考えよう
専業主婦(主夫)の保険は、「自分のため」の視点でも考えることが大切だとお伝えしました。
そのため保険を考える際は、以下ふたつの視点で保障の必要性を考えるようにしましょう。
- (自分に)万一のことが起きたときの遺族保障→生命保険
- (自分が)病気・ケガをして家事・育児・介護などができないときの家族の生活保障→医療保険・がん保険
<自分のための保障>
- 将来的に配偶者と死別・離婚して一人になったときの生活保障→医療保険・がん保険・就業不能保険
老後の保障→終身型で積み立てタイプの生命保険・個人年金保険
専業主婦(主夫)と言うと、どうしても妻(夫)や母(父)としての遺族保障に目がいきがちです。
しかし、この先ずっと専業主婦(主夫)でいるかどうかはわかりません。
将来的に働きに出たり、独身になったりすることもあるでしょう。
その時になっていざ保険に入ろうとしても、年齢や健康状態によってはいい条件で保険に入れないかもしれません。
自分の人生であらゆる可能性を考えたときに、資産や収入面に少しでも不安があるのであれば、専業主婦(主夫)であっても保険は必要ではないでしょうか。
専業主婦(主夫)におすすめしたい保険の種類
ここでは、現在専業主婦(主夫)でまったく保険に入っていない人が最初に検討しておきたい保険をご紹介します。
<専業主婦(主夫)におすすめの保険種類>
- 終身型で積み立てタイプの生命保険
一生涯の死亡保障(遺族保障)を持ちつつ、解約返戻金を積み立てることで資産にもなる保険。専業主婦(主夫)でいる間は遺族保障として持ち、将来ライフスタイルが変化したときは自分の資産として活用することもできる
- 医療保険・がん保険
自身が病気やケガ、がんになって入院・手術したときの保険。治療費として活用できるだけではなく、自身の治療によって家族が家事代行やベビーシッターを外注する際の費用にあてることもできる。がん保険の場合は、がんと診断確定されるだけでまとまった診断給付金を受け取れる商品もある
- 就業不能保険
「働けないときの保障」というイメージがあるが、専業主婦(主夫)でも加入できる商品は多い。所定の就業不能状態(入院や在宅療養)になったとき、毎月一定額の給付金を受け取れる。専業主婦(主夫)のときは「万一の際の家事の外注費」として持ち、将来仕事を始めてからは「万一の際の所得サポート」として持つこともできる
いずれも、将来的に専業主婦(主夫)でなくなったとしても、自分のための保障として活用できるのがポイントです。
もちろん保険の必要性は、「自分に必要かどうか」の軸で考えることが大切です。
専業主婦(主夫)だからといって、絶対に上記の保険すべてに加入すべきと言うわけではありません。
上記の保険はあくまで一例です。
ここから、ご自身に最適な保障・保険は何かを考えてみてください。
まとめ
専業主婦(主夫)の保険は、なぜか「家族への経済的なダメージ」ばかりフォーカスされがちです。
しかし、今は人生100年時代。未来のことなんて誰にもわかりません。
将来もずっと専業主婦(主夫)でいる前提で、家族のためだけに保険を考えるのではなく、ご自身のために保険は必要か?を考えることが大切です。
保険には遺族保障だけではなく、「持ち続けていれば資産にもなる」機能があります。
もちろん、この先何があっても十分な資産や収入を見込める人であれば、保険は必要ないでしょう。
しかし、少しでも専業主婦(主夫)の先の未来に不安があるのなら、「この先自分に何があってもお守りになる保障」という視点で保険を持つことも考えてみてください。
自身に適した保険の選び方については、保険のプロである保険会社・保険代理店の職員やお金の専門家であるファイナンシャル・プランナーに相談することをおすすめします。
複数の専門家に相談し、自身にとって必要な保険とは何かを考えてみましょう。
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この記事を書いた人 | |
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![]() | 服部 椿 |
プロフィール:FP分野専門のフリーランスライター。 |
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