20代DINKsは資産形成の土台作りが重要。貯金や投資・保険の考え方を解説

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20代DINKsは資産形成の土台作りが重要。貯金や投資・保険の考え方を解説

共働きで子どもがいないDINKs家庭は、お財布にも時間にもゆとりがあります。
特に老後まで何十年とある20代は、貯金や資産形成について真剣に考える機会も少ないのではないでしょうか。

しかし余裕があるからといって、資産形成を後回しにするのはおすすめしません。
20代の間に資産の土台を作っておけば、そのぶん30代以降の人生の選択肢を広げられるからです。

この記事では、20代の間に考えておきたい貯金と保険の備え方、投資の始め方を解説します。
30代以降の人生をもっと楽しむために、今から未来の種まきをしておきましょう。

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20代DINKsがするべき資産の土台作り

20代DINKsは、以下3つの資産の土台作りを始めましょう。

  1. 【貯金】生活防衛資金を作る
  2. 【保険】パートナーが働けない状況を想定した保険を備える
  3. 【投資】自己投資と金融商品への投資

特に重要なポイントは、3つをバランスよく準備しておくことです。
「貯金があれば保険や投資はいらない」
「まだ若いし自己投資に全振りしたい」
こう考える方もいるでしょう。

しかし、十分な資産がないままでは突発的な事態に対処できません。
その結果未来の選択肢が少なくなってしまうのは、本来選択肢が多いはずのDINKsにとって大きなデメリットではないでしょうか。

2020年から続く新型コロナウィルスの感染拡大により、失業や収入低下に苦しんでいる20代は少なくありません。病気やケガで長期的に働けなくなる可能性も考えられます。

貯金・保険・投資とバランスよく分散した資産があれば、種々のリスクを抑えられますし、人生の選択肢は間違いなく広がります。今後の人生を楽しく過ごすためにも、20代の間に資産の土台を作りましょう。

1.【貯金】20代で最低限貯めておきたい生活防衛資金

20代でまず備えておきたいのが、生活防衛資金の用意です。

生活防衛資金とは、病気や失業などで一定期間働けない場合に備えて用意する貯金。
一般的には、毎月の生活費の3か月~1年程度を目安に用意するといいとされています。

たとえば、毎月の生活費が25万円だとします。このとき用意する生活防衛資金の目安は、

  • 75万円~300万円程度の貯金

です。

もちろん「3か月~1年程度」は一般的な目安であり、絶対にこの金額が必要というわけではありません。実際に用意するときは、夫婦それぞれの就業状態やライフプランにあわせて調整しましょう。

ただ、筆者としては、20代の生活防衛資金は多めに貯めることをおすすめしています。
なぜなら20代は、価値観や考え方が変わりやすい時期だからです。

仕事をしていく中で限界を感じて転職を考えたり、やりたい事業が見つかって起業・独立したり。「やっぱり子どもがほしい」と思うかもしれません。

筆者自身、20代はDINKsとして過ごしたものの、30歳を手前に子どもを望むようになりました。

こうした意識や価値観の変化も、十分な生活防衛資金があれば柔軟に対応しやすいです。

「今はDINKsだけど、将来の働き方やライフプランはまだ漠然としている」
こんな思いが少しでもあるのなら、生活防衛資金は多めに用意しておくことをおすすめします。

2.【保険】20代で入っておきたい保険

「DINKsだから、保険は不要」と思う方もいるでしょう。

しかし20代は、いい条件の保険を自由に選べる年代です。
加入できる保険の選択肢が豊富ですし、早めに入っておけば保険料も割安。20代だからこそ多様な活用方法ができるのです。

保険のよさは、加入時に一定の保障を確実に用意できるということ。

貯金も投資も、資産が一定額貯まるまでにはある程度時間がかかります。しかし保険なら、加入後すぐに保障が始まります
収入や相場の変動に左右されず一定の保障を用意できるため、まだ大きな資産がない20代こそ加入しておくと安心ではないでしょうか。
※がん保険など、一部の保険・保障特約には保障が始まるまでの待期期間があります

DINKsというだけで保険は不要と切り捨てるのではなく、「自分たち夫婦のライフスタイルや価値観にあうかどうか」の視点で考えましょう。

ここでは、20代DINKsに適した保険の一例をご紹介します。

  • 夫婦のどちらが個人事業主の場合
    ∟「医療保険」「就業不能保障保険」→病気やケガ・働けないときの保障を備える
  • 夫婦どちらも会社員の場合
    ∟「がん保険」→治療が長期化・重症化しやすいがんに備える
  • 老後の資産形成を始めたい・資産になる保険を持ちたい場合
    ∟「外貨建保険」「変額保険」→運用に特化した保険。若い間に始めておけば途中で払い済みにすることもできるため、ライフプランの変化にも柔軟に対応できる

上記はあくまで一例です。
各家庭に必要な保険はそれぞれのライフプランによって異なるため、保険に詳しいファイナンシャル・プランナーに相談し、自身に適した保険を選んでください。

3.【投資】20代で重要な2つの投資


20代の投資では、「自分」と「金融商品」それぞれに投資しましょう。

20代では何より自己投資が重要という考えもありますが、自己投資のすべてが未来の仕事に生きるかどうかはわかりません。
できる限り選択肢を多く残しておくためにも、自己投資とあわせて金融商品への投資も始めることをおすすめします。

金融商品への投資は、資格や仕事・性別で結果が左右されません。
ただ、時間をかければかけるほどリスクを抑えてある程度のリターンを期待できるという特徴があります。
20代で早めに投資を始めれば、時間を味方につけた長期の資産形成ができるでしょう。

特に20代におすすめしたい金融商品は、以下の2つです。

  • 「つみたてNISA」を利用した投資信託の積み立て
  • 「ロボ・アドバイザー」を利用したETFの積み立て

※運用会社によっては一般NISA制度を使える場合もある

投資信託もETFも、基本的な仕組みは「投資のプロである運用会社に資産運用を任せられる」商品です。どちらも少額かつ低リスクで運用できるため、まだ資産が少ない20代でも、貯金や保険とあわせて取り組みやすくなっています。

ただし、低リスクとはいえ元本保証はありません。運用している過程で資産が目減りすることもあるでしょう。

金融商品の運用に抵抗がある場合は、貯蓄性の高い保険商品で運用する方法もあります。
保険商品は元本保全性が高く、加入時にある程度資産の出口を確定できるという特徴があります。金融商品への投資よりもリターンの期待値は下がりやすいのですが、元本割れに抵抗がある方には適しているのではないでしょうか。

まとめ

20代は、目の前の仕事や遊びをこなすことに夢中です。
働き方やライフスタイルの正解が見つかっていない、まだ模索中という人は多いのではないでしょうか。

そんな20代のDINKs家庭でするべきは、価値観や考え方が変わっても柔軟に対処していけるよう、人生の選択肢を多く残しておくこと。仕事も遊びも自由度が高いDINKsのメリットをより活かすためにも、今後の人生の可能性を広げる資産の土台作りをしておきましょう。

資産の土台作りで重要なポイントは、貯金・保険・投資の分散。生活防衛資金を貯金したうえで、保険や投資もバランスよく活用するのがおすすめです。

ただ保険や投資商品の選び方については、何をどう選べばいいかわからないという方もいるでしょう。悩んだ場合は、専門家へ相談するのも一つの方法です。
専門家への相談と聞くと「何かを売りつけられるのでは?」「相談料がかかりそう」と思いますよね。不安がある人は、無料で利用できるFPナビの無料相談を利用してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
服部 椿服部 椿

プロフィール:FP分野専門のフリーランスライター。
子育て中のママFPとして、子育て世帯に役立つ家計や投資、お金に関する情報を発信中。
保有資格:2級FP技能士

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