整骨院で健康保険が適用される治療は何?療養費が支給されるためにすべきこと

整骨院では捻挫や打撲の治療をしたり、筋肉疲労のマッサージをしてくれます。仕事や学校が休みの日などに、気軽に受診できますよね。
しかし、整骨院は病院と比較すると、健康保険の適用範囲が狭いことはご存知でしょうか!?
健康保険が適用される治療を知っていれば、3割(年齢や所得により1~2割)負担で治療が受けられるようになりますよ。
この記事では、整骨院で適用される健康保険についてや、公的助成を受けるためにするべきことをご紹介していきます。
整骨院では健康保険が適用されるの?
病院と整骨院で可能な治療方法が違う
病院、整形外科では、レントゲン撮影やX線検査、投薬で治療ができます。
一方で、整骨院は、マッサージなどの施術を行うことしかできません。
また、整骨院は医師の同意がなければ施術できない症状もあって、健康保険が適用される範囲も限られています。
まずは、整骨院の健康保険適用範囲は、病院、整形外科よりも狭いと認識しておきましょう。
整骨院で健康保険が適用される治療の例
整骨院へ行く前に、どんな治療に健康保険が適用されるのかを知っておく必要があります。
健康保険が適用される治療の例をまとめたのでご覧ください。
健康保険が適用される治療の例
・肉離れ(挫傷)
・打撲
・捻挫(ねんざ)
・骨折(医師の同意が必要だが、応急処置の場合はできる)
・脱臼(医師の同意が必要だが、応急処置の場合はできる)
整骨院では、主に外傷性が明らかな症状の治療が健康保険の適用範囲となっています。
また、症状が慢性的になっていないことも健康保険が適用される条件の1つです。
ぎっくり腰は健康保険が適用される!?
ぎっくり腰は、日常生活で突然引き起こしてしまう症状です。
整骨院では捻挫や脱臼などの急性、亜急性の症状を施術できるため、ぎっくり腰も急性の症状ならば、健康保険が適用されます。
はり・きゅう・あん摩は健康保険が適用される!?
神経痛やリウマチ、五十肩などを病院で治療したのにもかかわらず、症状が回復しない時、医師は整骨院で施術してもらうことを許可する場合があります。
医師の同意書があれば健康保険が適用されます。
整骨院で健康保険が適用されない治療の例
整骨院で健康保険が適用されない治療の例をまとめたのでご覧ください。
健康保険が適用されない治療の例
・肩こり
・筋肉疲労
・過去の交通事故等による後遺症
・症状改善が厳しい長期間の治療
・医師の同意がない骨折、脱臼
他にも、慢性的な症状になっている場合、原因不明な症状の場合も健康保険が適用されません。
また、仕事中や通勤中におきた負傷は健康保険ではなく、労災保険が適用されるのでご注意ください。
健康保険を利用するにあたって整骨院でやっておくこと
負傷年月、負傷原因を正しく伝える
先ほどの健康保険が適用される、されない治療の例でもお伝えしたように、打撲や捻挫は健康保険が適用されます。
しかし、骨折や脱臼は応急処置でない限り、医師の同意が必要となります。また、いつから症状が出始めたのかを正確に伝える必要もあります。
療養費支給申請書の内容を確認する
療養費支給申請書には、保険証番号、症状名、負傷原因、治療内容、治療部位、治療回数、自己負担額などが記載されています。
なぜ療養費支給申請書が発行されるのかというと、療養費(自己負担額以外のお金)を請求するためです。
療養費支給申請書があれば、整骨院が患者の代わりに保険者(健康保険組合や協会けんぽなど)へ療養費(自己負担額以外のお金)を請求してくれます。
※はり・きゅう、あん摩・マッサージは手続きが異なります
簡単に表すと以下のようなサイクルです
↓
整骨院(療養費支給申請書を保険者へ提出する)
↓
保険者(整骨院へ療養費を支払う)
当然、間違った内容の療養費支給申請書だと保険が適用されないケースもあるので、よく確認してから自筆サインをしましょう。
領収書をかならずもらう
整骨院へ行くたび、必ず領収書をもらいましょう。
領収書には患者の一部負担金が記載されています。
また、所定の条件を満たせば、医療費控除を利用することができるので、領収書を保管しておく必要があります。
後日、健康保険組合等の保険者から送られる「医療費のお知らせ」と照合しましょう。
整骨院での注意点
はしご受診を控える
はしご受診とは同じ月の間、同じ部位を治療するために複数の診療所へ行くことです。
はしご受診をしてしまう主な理由は、「ある診療所で治療を続けていてもなかなか症状が回復しないので、別の場所の方がよいと考えて勝手に受診する」というものが多いです。
はしご受診を控える理由は2つあります。
1つ目は医療費が増えてしまうからです。
はじめて診察へ行く場合だと、検査料に加えて初診料がかかってしまいます。新たに診療所へ行くたび、初診料が発生してしまうので、高額なお金を請求されます。
2つ目は同じ治療内容、投薬が行われる可能性があるからです。
同じ治療内容だと回復が遅れてしまいますし、同じ投薬だと体へ悪影響を及ぼします。
不安に感じる場合は正直に先生やセラピスト等に相談し、セカンドオピニオンを利用するのも一つです。
整骨院では適用される健康保険が病院とは違っていて複雑に感じるかもしれません。しかし、適切な治療を保険適用内で受けるためには、決まりを理解しておく必要があります。
整骨院に行く前にもう一度振り返り、要点を押さえておきましょう。
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