ドライブに、旅行やレジャーに。必要なときだけ補償される「1日保険」

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ドライブに、旅行やレジャーに。必要なときだけ補償される「1日保険」

友人・知人と旅行やレジャーを楽しむ際、万一の際の事故やケガなどに備えて入っておくと安心なのが損害保険の「1日保険」です。保険期間1日から契約でき、数百円程度の保険料でクルマや旅行、レジャーのリスクを補償する保険が利用できます。

親戚や友人の車を運転するなら「1日自動車保険」


「1日保険」として、利用する機会が多いと考えられるのが、自動車保険です。
帰省して親や親戚の車を運転したり、旅行中に友人の車を運転したりと、他人の車を運転する機会は案外あるものです。

その車に掛けられている自動車保険の運転者を本人やその配偶者・家族に限定していたり、一定年齢以上の限定条件がついていたりすると、その条件に合わない人が運転している際の事故は保険対象外になってしまいます。また、その限定の条件を満たし保険が適用される場合でも、事故を起こして保険を使うと、等級が下がって翌年以降の自動車保険料が高くなります。そのため友人や知人の車を運転し、その保険を使うことに気兼ねする方も多いのではないでしょうか。

そこで、友人の車などを運転する際に利用できるのが「1日自動車保険」です。運転する人が契約し、事故の相手への補償(人・モノ)や賠償責任への補償が得られる基本的なプランでは、保険料は1日あたり500円程度からです。

保険料は1,500円程度になりますが、車両保険が付加されたプランもあります。保険会社や商品によっては、ロードアシストサービス、弁護士の示談サービス、手荷物が損傷した場合の補償サービスなどが付加されていたり、付加できたりするものもあります。保険期間は1日、保険によっては半日程度から契約できる商品もあります。

ただし、1日自動車保険は、だれが所有する車でも契約できるわけではありません。配偶者が所有する車や法人所有の車、レンタカー、保険会社が定める高額な車などは1日自動車保険の補償対象とならないので注意しましょう。

「1日レジャー保険」で、ハイキングやゴルフなどの「万一」に備える


楽しいレジャーやスポーツは、残念ながらケガや事故のリスクがつきものです。「1日保険」には、レジャー保険やゴルフ保険、登山保険など、レジャーやスポーツのリスクに備える商品があります。

基本的なプランには、死亡やケガ、損害賠償に備える補償がセットされており、保険料は数百円程度からです。レジャー・スポーツ全般を保険対象とした商品から、「スキー・スノボ」「ハイキング」「ゴルフ」など、特定の目的を対象として補償内容・補償金額が工夫された商品までさまざまです。

同じような名称でも、保険会社・商品によって補償内容や補償金額が異なる場合もあるので、利用の際は、どんな場合にどんな補償が受けられるのかの確認を忘れないようにしましょう。

表 レジャー保険等の補償内容の例
補償内容
基本的な補償傷害死亡保険金事故の発生から180日以内に死亡したときに保険金が支払われる
傷害入院時一時保険金
傷害入院保険金
事故の発生から180日以内に、一定条件を満たして入院した場合に支払われる
日常生活賠償保険金誤って他人にけがをさせたり、他人の物を壊したりして損害をあたえ、法律上の賠償責任を負担することによって損害を被った場合に保険金が支払われる
目的に応じた補償救援者費用等保険金事故により行方不明もしくは生死が確認できず、捜索活動が必要な場合に、保険契約者や救援対象者の親族などが負担した捜索・救助・移送費用が支払われる。
ホールインワン・アルバトロス費用保険金ゴルフで、ホールインワンまたはアルバトロスを達成した場合のお祝いの費用が支払われる。

国内外の旅行を補償する保険は、「出発してから帰宅するまで」を補償


海外旅行の際に契約する「海外旅行傷害保険」は、「1日保険」としてはあまり意識しないかもしれませんが、旅行日数に応じて契約できる、旅行のリスクに備える保険です。国内旅行向けには「国内旅行傷害保険」があり、1泊2日であれば数百円程度の保険料で、旅行中の死亡やケガ、賠償責任などに備えられます。

海外旅行傷害保険も国内旅行傷害保険も、「住居を出発してから帰宅するまで」が補償対象となります。出発前に契約しておけば、たとえば旅行に出発して空港に向かう途中で事故にあった場合なども、補償対象となります。利用する場合は「見知らぬ土地で出会うトラブルに対してどんな補償があるのか」「どんな補償を付加できるのか」について事前によく確認し、出発前までに契約するようにしましょう。

スマホやコンビニで手軽に契約できる


これらの「1日保険」は、インターネットやスマホ、コンビニの端末機などで、手軽に契約することができます。保険によって契約方法がスマホのみ、コンビニ専用などと限られる場合があるので、ホームページなどで確認しておくとよいでしょう。

ただし、「手軽に契約」はできますが、万一のときに補償を受けるためには、きちんと情報を確認して契約することが必要です。たとえば、1日自動車保険の契約の際には、運転する車の情報や運転する人の運転免許証番号・運転免許証有効期限、氏名、生年月日、住所、メールアドレス等が必要になります。契約する前に、契約に必要な情報をホームページなどで確認して準備しておきましょう。

保険料の支払い方法は契約方法によっても異なりますが、スマホで契約した場合にはクレジットカード払いや携帯電話の通信料金との合算払い、電子マネーでの支払いなどがありコンビニの端末で契約した場合にはコンビニのレジでの現金払いとなります。

既契約の保険も確認した上で、「1日保険」の検討を


このように、数百円からの保険料で手軽に契約できる「1日保険」をうまく活用すれば、ドライブ・旅行やレジャー・スポーツを楽しんでいる際の事故やケガ、賠償責任などのリスクをカバーできます。

ただし旅行やレジャーの際のリスクには、すでに加入している保険で対応できる場合もあるので注意しましょう。たとえば、自分の車を持っていて自動車保険に加入している場合には、自動車保険に「他車運転危険補償特約」が一般的に自動付加されています。被保険者やその家族が一時的に借りた車を運転中に事故を起こしたら、借りた車の保険に優先して、契約中の車の保険からその契約内容に応じて保険金が支払われるのです。

また、「個人賠償責任保険特約」を自動車保険や傷害保険、火災保険等に付加していた場合には、他人にケガをさせたりモノを壊したりして損害賠償が必要になったときに、賠償額に応じて保険金を受取れます。

したがって、まずはすでに加入している保険内容を確認して、今後、旅行やレジャーの際のリスクをカバーできる契約がないかを見直しましょう。次に、具体的に旅行やレジャーの計画を立てる際には、既加入の保険でリスクがカバーできるのか、できない場合にはどんな「1日保険」の利用が向いているかなどと、保険についても確認・検討するとよいでしょう。

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この記事を書いた人
大林香世(ファイナンシャルプランナー)大林香世(ファイナンシャルプランナー)

教育系出版社、FP会社勤務を経て、独立系ファイナンシャル・プランナーとして、マネー系ホームページ・新聞等へのコラム執筆、セミナー講師、個人相談などの活動を行っている。
1級FP技能士、子どもマネー総合研究会会員。

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