がん治療経験があっても入れる保険おすすめ2選

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がん治療経験があっても入れる保険おすすめ2選


がんの治療経験がある方が、保険に加入できるかどうかは、現在のがん治療の状況によって異なります。

「がんと診断されたばかり」や、「これから入院・手術予定がある場合」は、がん保険・医療保険・死亡保険ともに申し込みがかなり難しい可能性が高いです。

一方、「これから入院や手術、放射線治療の予定がない方」「入院・手術・放射線治療を受けて1年以上経過している方」は、健康告知項目の少ない引受基準緩和型保険や無選択型の保険ならば、加入できる可能性があります。

具体的に入れる可能性がある保険商品は、以下の通りです。

がんの治療経験があっても入れる保険一覧


この記事では、がんの治療経験がある方におすすめの保険や、加入する際のポイントを紹介します。

がんの治療経験があっても申し込める2種類の医療保険

がんの治療経験がある方が入れる医療保険は限られているのが現状ですが、まったく入れないわけではありません。「引受基準緩和型保険」「無選択型保険」という2種類の選択肢があり、それぞれの特徴を解説します。

通常より健康告知項目が少ない引受基準緩和型保険

引受基準緩和型保険とは、一般的な保険とくらべて保険に加入する基準(引受基準)がゆるやかになっている商品です。

一般的な医療保険への加入が難しい方がまず検討したい保険です。引受基準緩和型保険には大きく3つの特徴があります。

告知項目が少ない
一般的な保険の告知項目は7~10個程度ですが、引受基準緩和型保険では2~4つほどです。告知項目の多さは、つまり保険に加入する条件の厳しさにつながります。

がんの治療経験や持病がある方でも、引受基準緩和型保険なら一般的な保険よりも加入できる可能性が高まります。

支払削減期間がある
「支払削減期間」とは、支払われる給付金・保険金等の金額を、通常よりも減らしている期間のことをいいます。具体的な期間と削減の割合は、商品によって異なります。

 引受基準緩和型保険のすべてに支払削減期間が設けられているわけではありませんが、加入を検討する際には注意が必要です。

 たとえば次のような条件の医療保険に加入しているとしましょう。

入院日額5,000円
支払削減期間契約日から1年間
支払削減中の減額割合50%

この医療保険を契約してから半年後に入院した場合、1日あたりで受け取れる入院給付金は5,000円×50%=2,500円です。なお2年目以降に入院した場合は、1日あたり満額の5,000円が受け取れます。

持病も保障の対象に含まれる
引受基準緩和型保険では、原則として持病も保障の対象です。また引受基準緩和型だったとしても、一般的な医療保険と保障内容(入院・手術・先進医療)は変わりません。たとえば持病や既往症の悪化によって入院や手術をおこなう場合でも保障が受けられます。

既往症とは

これまでにかかった病気で、現在はすでに治癒しているもの

健康告知や医師の診査を必要としない無選択型保険

無選択型保険は健康告知や医師の診査を必要としない保険です。「現在、保険にまったく入っていないが、持病をのぞく万が一の病気やケガが心配な方」による加入が多い保険でもあります。無選択型保険の特徴は大きく2つです。

告知の必要がない
無選択型保険の最大の特徴は、健康状態などに関する告知や医師による診査が必要ない点でしょう。したがって、がん治療中の方や治療経験のある方にとって、加入できる可能性がもっとも高い保険といえます。
「割高」な保険である
一般的な保険、引受基準緩和型保険よりも入りやすいかわりに、割高になってしまう点は否めません。保険料が高いだけでなく、保障額の少なさや、保障内容が限定されている点には注意が必要です。たとえば、持病・既往症、治療中の病気は一定期間、保障されないといった制限があります。(くわしくは各商品のパンフレット・資料等をご確認ください)

がん治療経験があっても申し込めるおすすめの医療保険2選

がんの治療経験がある方におすすめの医療保険は次の2商品です。

がんの治療経験がある方におすすめの医療保険

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なないろメディカルスーパーワイド

なないろメディカルスーパーワイドは引受基準緩和型の医療保険で、なないろ生命保険株式会社の商品です。なないろメディカルスーパーワイドの特徴は大きく3点あります。

以下の2つの質問事項が両方とも「いいえ」であれば申し込めます
  
  • 最近3か月以内に、医師・歯科医師から、入院、手術、放射線治療をすすめられたことまたは説明をうけたことがありますか。
  • 過去1年以内に入院をしたこと、または手術、放射線治療(電磁波温熱療法を含みます)をうけたことがありますか。

※上記は告知書の質問事項の概要です。正確な質問事項は「商品パンフレット」「告知書」にてご確認ください。

※白内障などの一部の病気やけがによる入院・手術・放射線治療は、質問事項②が「いいえ」となる場合があります。

※質問事項に該当しない場合でも、ご職業・過去の契約状況等によりお引き受けできないことがあります。

 

支払削減期間がない

給付金の支払削減期間がないため、持病の再発や悪化であっても契約1年目から満額の保障を受けられます。なお保険料は契約時から変わりません。

先進医療は見舞金とあわせて最大2,200万円の給付金を受け取れる

特約によって、先進医療においては「技術料と同額(通算2,000万円限度)+見舞金(通算200万円限度)」を受け取れます。先進医療は公的保険の保障対象外、つまり全額自己負担です。特約を付加すれば、先進治療によるお金の負担・不安を軽減できます。

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まかせて安心医療保険

以下の3項目に同意いただける方にお申込みいただけます。
  • この保険の病気の補償開始日(疾病責任開始日)は、保険開始日からその日を含めて91日目以降です。
  • すでにかかっている病気や現在治療中の病気は補償の対象となりません。
  • ※ただし、病気の補償開始日から2年間その病気について入院・手術いずれもなかったときは、それ以降補償の対象となります。
    ※病気の補償開始日以降に発病した病気であっても、それ以前に治療していた病気と医学的重要な関係があると医師が診断した病気についてはお支払いできない場合があります。
  • 「 先天性異常」「精神障害による事故」は補償の対象となりません。

※ご契約をお引受けできない場合もございます。詳しくはパンフレット、重要事項説明書(契約概要・注意喚起情報)をご確認ください。



まかせて安心医療保険の特長は次のとおりです。

健康告知や医師の審査が必要なく、満16歳~満70歳までの方なら入院歴・手術歴があっても申し込めます。加入時に治療中である病気・既往症は原則として補償されません。しかし一定の条件を満たせば保険金が支払われる可能性があります。

入院1日目から補償してもらえる

病気やケガで入院した場合、1日目から補償が始まります。(1入院限度は60日)。また女性専用プランが設けられており、女性特有の病気(乳がん・子宮がん・子宮筋腫など)による入院では「女性疾病入院保険金」が+αで受け取れます。

 「健康祝い金」を受け取れる可能性がある

まかせて安心医療保険は5年更新型の医療保険です。5年間、疾病・災害入院保険金の支払いがなければ、「健康祝い金」を受け取れます。無選択型保険は保険料が割高な傾向にありますが、健康祝い金を受け取れれば保険料負担を軽くできます。

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がんの治療経験があったらがん保険の加入は難しい

がん保険は、がんにかかってからの加入がかなり難しい保険です。 

なぜなら、がん保険には一般的に、今までがんにかかったことがあるかどうかを問う告知項目があるからです。

そのため、保障内容もがんに初めてかかったときのためのものが多くなっています。中には、がん経験者向けの保険商品もありますが、がん治療が終了している人(5年以上診察、治療していない)が対象となっています。がん治療中の人は対象となりませんので注意が必要です。

また、がん(悪性新生物)でなくとも、がん保険に加入することが難しい場合があります。それがどのような場合か、まずは正常な細胞からがんと診断されるまでの5つの段階があります。

異常なし
異常細胞がある良性
Ⅲa軽度~中等度異形成
Ⅲb高度異形成
上皮内がん
悪性新生物(浸潤がん、微小浸潤がん)

この5つの段階の中で異形成、上皮内がんであった場合でも、がん保険に加入するのは難しいと考えておきましょう。

保険加入時に気をつけたい3つのポイント

がん治療経験者があらたに保険に入る際、気をつけたいポイントは次の3点です。

3つのポイント

  • 正直に告知する
  • すでに契約している保険の保障内容を確認する
  • 一般的な生命保険に入れないか検討する

1.正直に告知する

病気や手術の経験についての告知は気が引けるかもしれません。しかしがんにかかった経験を隠して保険に加入できたとしても、保険金・給付金請求の手続きで告知義務違反が判明する可能性が高いです。気が進まなくても正直に告知しましょう。

保険の加入時に事実と異なる告知をし、告知義務違反になると、保険契約の解除や保険金が支払われないことが一般的です。

2.すでに契約している保険の保障を確認する

引受基準緩和型保険や無選択型保険は、一般的な保険にくらべて保険料が割高です。すでに契約している保険の保障内容をあらためて確認し、本当に保障が足りないか、新しく保険に入る必要があるか判断しましょう。

3.一般的な生命保険に入れないか確認する

2と同様に保険料の観点から、まず一般的な生命保険に入れないか確認しましょう。保険会社(商品)によって保険加入の審査基準が異なります。例えば、一般的ながん保険では、「最後にがん治療をしてから5年以上経過していること」を加入条件としていますが、場合によっては3年以上の経過で加入ができるケースもあります。

よくある質問

がんの治療経験があっても入れる死亡保険はありますか?
 がんの治療経験がある方が入れる死亡保険は限られているのが現状です。ただし、医療保険と同様に、引受基準緩和型・無選択型の死亡保険なら加入できる可能性があります。保険料が一般の死亡保険と比べて割高になるのと、支払削減期間がある商品も存在するため、事前に加入条件と保障内容をよく確認してください。

まとめ

がんの治療経験者はどうしても一般的な生命保険に入るハードルが高いといえます。しかし引受基準緩和型保険、無選択型保険なら比較的入れる可能性があります。

この記事では2つの商品を紹介しました。がん治療の経験がある方の、保険に対する不安を少しでもやわらげる手助けとなれば幸いです。

N-B-23-0160(230606)

L2310463

この記事を書いた人
ニッセンライフニッセンライフ

WillNaviを運営する株式会社ニッセンライフは通販でおなじみのニッセンのグループで、セブン&アイグループ傘下の企業です。
40年以上の豊富な経験と実績をもつ保険代理店です。
ニッセンライフの経験豊富な専門のアドバイザーが、保険でお悩みの点や疑問点などお客様の個々の状況に合わせてサポートいたします。

出典

「生命保険に関するQ&A」公益財団法人生命保険文化センター
https://www.jili.or.jp/knowslearns/qa/life_insurance/145.html

掲載内容は執筆時点の情報であり、変更される場合があります。
出典に記載されているURLは、執筆時のリンク情報のため、アクセス時に該当ページが存在しない場合があります。

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