持病があっても加入できる死亡保険って?入りやすい理由や選び方

結婚や出産を機に、生命保険の見直しをする方は多いです。
家族が増えるほど、そして健康に不安があるほど、保険を必要に感じますよね。
以前は持病があるだけで保険に加入できないことがありましたが、今は持病があっても検討できる保険が出ています。
ただし、こうした持病がある方向けの保険は、一般的な保険とは契約条件や保障内容が異なることも多いです。
また、死亡保険の場合だと、医療保険よりも引受基準がゆるやかなので通常タイプで検討できることもあります。
大切な家族を守る保険。
持病があるからとあきらめないよう、最新の情報を取り入れましょう。
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持病がある方でも検討できる死亡保険
持病があっても入れる保険には、大きく2つの種類があります。
通常の保険と比較しつつ、その特徴をみていきましょう。
引受基準緩和型保険
まずは引受基準緩和型と呼ばれる保険です。
一般的に保険に申し込むときには、健康状態を告知しないといけません。
持病があると告知項目に該当するため、保険加入が難しくなるのです。
この告知項目を少なく(ゆるく)したのが、引受基準緩和型保険。
持病があっても、2~5項目のかんたんな告知項目にあてはまらなければ申し込めます。
その分保障内容が限定されたり、保険料が割増されたりします。
また商品によって、最初の1年間は保険金額が半分に制限される場合があります。
無選択型保険
もう一つは無選択型保険。
無選択型保険は、申し込み時に健康告知や医師の診査が不要なので、持病や既往症があっても原則として加入できます。
ただし保険会社によって、次のような制限があります。
- 引受基準緩和型よりも保険料が高い
- 契約日から一定期間内(2年以内など)に疾病で死亡した場合は、保険金ではなく払い込んだ保険料相当額の受取となる
- 通常の保険よりも保険金の上限額が低い
- 通常の保険よりも契約できる年齢上限が低い
など。
持病がある方向けの保険、加入方法は?
保険の加入方法 には、主に次の3つがあります。
- ①対面(保険会社や保険代理店、金融機関への来店型・訪問型)
- ②通信販売(郵送)
- ③インターネット申込
パソコンやスマホで納得いくまで探せるのが魅力ですね。
万が一のときに家族に残したい金額(保険金額)が明確に決まっている場合は、インターネットで複数の保険会社を比較し、そのままネットで申し込むことができます。
ただしネット申込ができない保険もあるため、注意が必要です。
ニッセンライフで取り扱っている商品の中にも、ネット申込OKの商品と不可の商品があります。
逆にネット申込専用の商品もあるため、加入方法を限定せず幅広く商品を検討した方がいいでしょう。
また持病がある方の場合、保険会社ごとに異なる告知項目を自分で判断するのは非常に難しいので、保険のプロに相談すると安心ですよ。
通信販売タイプの商品も、電話で相談することができます。
⇒ニッセンライフが取り扱っている商品一覧
持病があっても入れる死亡保険の選び方
持病があっても入れる保険として、引受基準緩和型保険と無選択型保険について説明しました。
加入しやすいのはとても魅力的ですが、選ぶポイントに注意しましょう。
保険料は割高になることに注意!
基本的に保険料は、通常の保険→引受基準緩和型保険→無選択型保険の順に高くなります。
そのため、まずは通常の保険で加入できないかを検討しましょう。
告知した健康状態によっては、条件付き(保険料の割増や保険金の引き下げなど)で加入できる場合があります。
各社の引受目安を自分で確認するのは難しいもの。できれば保険のプロに相談しながら、慎重に検討しましょう。
※申込できても、加入できるかどうかは保険会社の判断になります。
過去にニッセンライフで通常タイプの死亡保険に申し込みできた病気・ケガの例
ただし無選択型の保険料は割高なので、払い込んだ保険料が保険金額を上回ることもあります。保険料と保障のバランスが重要です。
終身保険か定期保険、どちらにするのか
死亡保険には、一生涯保障が続く終身保険と、一定期間のみを保障する定期保険があります。持病がある方向けの保険にも両方のタイプがあるので、自分にとってどちらが必要なのかを見極める必要があります。
一般的には、子供が独立するまで大きな保障を用意し、子供の独立後は葬儀代程度を残すことが多いです。自分と子供の年齢を軸に、今後保障が必要になる金額や期間を考えてみましょう。保険金額の設定については、「保険金額はこう設定する!」でくわしく解説します。
終身保険と定期保険には、他にも解約返戻金の有無など違うポイントがあるため、以下の記事をご参照ください。
保障の削減期間があるかどうか
保障の削減期間があるかどうかも重要なチェックポイントです。
引受基準緩和型保険では、加入から1年以内に病気で亡くなった場合、保険金額の半分しか保障されない場合があります(不慮の事故や感染症での死亡を除く)。
また無選択型保険では、契約日から一定期間内(2年以内など)に疾病で死亡した場合は、保険金ではなく払い込んだ保険料相当額の受取となることも。
これらは商品によって異なるので、保険料だけでなく支払条件もきちんと見比べましょう。
「加入して終わり」ではない
持病があっても保険に加入できれば、ほっと一安心できると思います。
ですが、保険は見直しも大切。
たとえば加入してから一定期間、入院や手術、治療等をしなければ、通常の保険に加入できる可能性もあります。
もしくは保険商品自体が改定になり、昔は入れなかった病気でも申し込めるようになっていることがあります。
このようなタイミングで保険を見直し、もし通常の保険に加入できれば、保険料が安くなるかもしれません。
家族構成の変化や子供の進路などによっても、保険の見直しが必要になるケースがあります。
保険は加入して終わりではないということを覚えておきましょう。
保険金額はこう設定する!
保険金額(死亡したときに受取人が受け取れる金額)によって、保険料は変わります。
保障内容を手厚くすれば保険料が上がるのですが、かと言って保障を下げすぎると、いざというときに保険が役立たないリスクがありますよね。
そうならないためにも、どれくらいの保障をそなえるべきか検討しましょう。
ひとつの目安として、生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」を見てみます。
こちらによると、末の子供が乳児~大学生という世帯の平均保険金額は、2,669.7万円。これが子育て世帯の平均保険金額といえます。
夫婦のみの40歳~59歳だと1,807.3万円、60歳以上の夫婦無職世帯だと879.8万円が平均です。
こちらはあくまでも目安にすぎず、実際には子供の人数・貯蓄の有無・公的保障などから算出します。
実は、遺族年金や会社からの死亡退職金などを考慮できていない方もいます。
必要な保障金額を算出するときには、公的な保障がいくらぐらいあるのかをきちんと確かめましょう。
持病を隠して加入するとどうなる?
持病を隠して加入することは「告知義務違反」にあたります。
保険金支払いの段階で、保険会社は詳しく調査します。
つまり虚偽の申告は間違いなく発覚するのです。
たしかに持病や既往症がある方にとって、保険選びは難しいもの。
でも持病を隠しても、結局は自分に不利益になるだけです。
それよりも、今回ご紹介したような引受基準緩和型保険や無選択型保険を一度検討してみましょう。
保険選びに悩んだときは、ニッセンライフを頼ってください
持病がある方向けの保険の種類、選び方について解説しました。
ネット申込がお手軽ですが、
①ネットでは加入できない保険がある
②告知項目が複雑で自分で選ぶのは難しい
という2点から、保険のプロに相談するのがオススメです。
持病があるからと保険選びに悩んでいる方は、一度ニッセンライフにご相談ください。
「A社では告知に該当しても、B社では保険に加入できた」というケースもあるため、複数の商品から幅広く検討することが大切です。
ニッセンライフでは複数の商品を取り扱っているため、持病や治療期間についてお伺いした上でご提案します。
執筆者:太田
この記事を監修した人 | |
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![]() | 條 武尊 |
FPナビを中心にライフプラン相談などを行っており、長く寄り添える情報提供を心がけている。 |
出典
「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」(公益財団法人 生命保険文化センター)
https://www.jili.or.jp/research/report/1294.html
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