こころの病気

パニック障害でも入れる・加入できる保険

パニック障害

病気解説

パニック障害とは

パニック障害の記事に関する挿絵

パニック障害とは、動悸や息切れや強い不安を伴う発作が、思いもかけない時に、突然発生する病気です。
このパニック発作を繰り返していると、また発作に襲われるという「予期不安」や、発作が起こる状況に対する「広場恐怖」という症状が出現するようになり、そして、それらの状況を避けるような行動(回避行動)をとるようになります。
生活の行動範囲が狭くなり、日々の生活にも支障をきたすようになってしまう場合も多々あります。
それが原因で、抑うつ状態になってしまう場合もあります。

パニック発作の症状としては、心臓がドキドキしたり、息切れや息苦しさがしたり、窒息感、胸の痛みや不快感、吐き気、発汗などの全身症状、めまい、ふらつき、自分が自分で無いような感じ、このまま死んでしまうのではないかという不安や恐怖などの症状があげられます。
パニック障害は100人に1人の割合で、女性や若年者、親兄弟がパニック障害の場合に多くみられます。

典型的には、電車に乗っている時、会社での会議中やふと緊張感がとけてほっとした時、以前パニック発作を起こした場所や車の運転時などに突然発作が起こります。不安感の強い人や恐怖心を感じやすい人、極端な高所恐怖症、閉所恐怖症、極度の人見知りなどの性質を持つ人は強いストレスを感じるとパニック障害を発症しやすい可能性があります。
しかし、そのように本来の性格も関係している可能性がありますが、最近ではパニック障害を起こす要因として脳の働きの異常が関連しているのではないかと考えられています。

「パニック発作」、「予期不安」、「広場恐怖」などの症状は、脳 (大脳、大脳辺緑系、青斑核・視床下部) の各部分のそれぞれが持つ機能に応じてあらわれているもので、単に気力で発作を防ごうと思っても防げるわけではありません。パニック障害の際に脳の中で起こっている変化に対する医学的治療が必要だということが最近の研究でわかってきています。

パニック障害を発症して長引くと、社会的活動が制限されてしまい、食欲低下、不眠、楽しくない、自分には価値が無い、憂鬱で気分が沈むなどの抑うつ症状があらわれることがよくあります。そして、うつ病と同じように、脳内でセロトニンという伝達物質の働きが低下していることも示されています。
パニック障害は、精神的疾患ではありますが、誰でもがかかる可能性のある脳の病気であることを認識して、早期から積極的に治療を受けることが大切です。

保険加入

パニック障害にそなえる保険選び

パニック障害の記事に関する挿絵

パニック障害は決して珍しい病気では無く、男性よりも女性の方が発症しやすいともいわれています。
またパニック障害の多くは、本人も周囲の人も病気だとは思わないことが多く、気のせい・気にしすぎ・性格的なものなどとみなしてしまいがちです。
しかし、それは精神疾患の1つであり、治療可能な病気であるということをよく理解し、本人だけでなく、家族や周囲の人々にも正しい理解を持ってもらうことが重要なことです。

もしパニック障害になってしまった場合に、罹患期間をより短くするためには、早期発見、早期治療につとめ、ソーシャルサポートの充実のために、家族や周囲の人々の理解や協力を得て、社会的な支援体制を整備することも必要となります。
たとえ発症しても、アルコール依存を避け、うつ病やうつ状態が見られたら早目に十分な治療を行うことが、転帰の悪化を防ぐ重要なポイントです。

ニッセンライフでは、持病や既往症がある方から保険加入の相談を受け付けていますが、パニック発作で治療中の方からの相談も増えています。
一般的に持病や既往症がある方は、症状が悪化して入院する可能性や、生活習慣病など他の病気にかかる可能性があり、健康な方よりもリスクが高くなるため、通常の医療保険や死亡保険に加入することは難しくなります。
そのためニッセンライフでは、持病や既往症のある方については、持病の悪化や再発まで保障する保険「引受基準緩和型保険」をご案内しています。

「引受基準緩和型保険」とは、通常の保険よりも保険会社がもうけている加入条件の基準(引受基準)が緩和されている保険のことです。 通常の保険よりも保険料が割増しされているなどの条件はありますが、持病の悪化や再発にもそなえることができます。
また、通常の保険に申し込みをする場合、入院や投薬の有無、過去の病歴など8~10の告知項目(質問事項)に回答する必要がありますが「引受基準緩和型保険」の場合、この告知項目は3~5項目となりその内容もすべて「はい」「いいえ」で回答できるものになっています。

引受基準や告知項目は保険会社によって異なるため「A社の医療保険には申し込みができなかったが、B社の医療保険には申し込みができた」という場合があり、パニック障害の場合、保険会社によっては通常の「がん保険」に加入できる場合もあります。まずはニッセンライフまでお問い合わせください。

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こちらより資料請求できる商品は「持病がある方をささえる保険(引受基準緩和型保険や無告知型保険)」です。お客様の治療状況によっては他の商品をご案内できる場合がございます。ご検討にあたっては、ぜひ一度お電話やメールよりお問い合わせください。
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治療法

パニック障害の治療法

パニック障害の記事に関する挿絵

パニック障害の治療には、薬物療法と精神療法があり、抗うつ薬であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と、抗不安薬であるBZD(ベンゾジアゼピン誘導体)を中心とした薬物療法と、精神療法である認知行動療法を基本としておこないます。
パニック障害の治療には、治療の目的を決めて、少しずつ少しずつ段階的に症状を改善していくことが大切です。

パニック障害の発症メカニズムは、まだ完全には解明されていませんが、最近の研究から、脳内にある不安に関する神経系の機能異常に関連していることがわかってきています。

パニック障害の方は、脳の3つの部分(視床下部、青斑核、中脳灰白質)の過活動が起っていることが指摘されています。そして、脳の各部位のそれぞれに応じて、パニック発作や予期不安、広場恐怖などの症状があらわれてきます。

《初期の治療》薬の服用でパニック発作をコントロールする(約2週間~3カ月)

パニック障害の治療は薬物治療から始めることが多く、まず主にセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)とベンゾジアゼピン系抗不安薬から始め、パニック発作を抑えることに徹します。SSRIは少量から開始し、徐々に量を増やしていきます。SSRIは効果があらわれるまで2~4週間かかるので、効果が早く表れるベンゾジアゼピン系抗不安薬を併用しパニック発作を抑えます。どちらの薬も飲み過ぎると危険であるため、発作が怖いからといって多めに飲んだりせず、医師の指示をしっかり守って下さい。

《中期の治療》予期不安や広場恐怖を改善(1~3カ月)

SSRIは予期不安や広場恐怖を軽くし回避行動を減らせるばかりではなく、うつ病やうつ状態にも効果があります。薬と合わせて認知行動療法(発作に関係した場所や回避行動が多い場所など避ける状況に少しずつ挑戦)をおこないます。この治療方法をエクスポージャーといいます。

《後期の治療》再発しないように心と体の力を付ける(6カ月~1年)

ストレスに負けない心と体の力をつけます。そのためには規則正しい生活やバランスの良い食事、適度な運動を心がけます。

《最終治療》服薬を終了する(6カ月~1年)

十分に心と体力が回復したら、回復の度合いをみながら、薬の量を少しずつ減らしていきます。急に服薬をやめると頭痛や吐き気、イライラ、不眠などの離脱症状があらわれる場合がありますし、再発する場合もあります。パニック障害の治療が終わるまで、しっかりと治療をしましょう。

治療中の生活において気をつけることとしては、下記のようなことを心がけましょう。

  • 心身のストレスを減らすようにすること。心理的なストレスだけでなく、過労や睡眠不足などの身体的ストレスもパニック発作の要因になります。
  • 予期不安などが完全になくなるまでには時間がかかりますので、回復をあせらずにゆっくりと治療にのぞんでください。
  • 治療には家族の理解と協力が不可欠で、家族のサポートは重要です。
  • 十分な栄養、睡眠、適度な運動など体力を回復させるために規則正しい生活を送ることが重要です。
  • コーヒーや紅茶などのカフェインの入った物はひかえます。また、アルコールやニコチンも発作が起こりやすくなりますのでひかえてください。

治療費

パニック障害の治療費用

2018年に某病院にてパニック障害を治療した20歳女性の治療費実例にもとづき、患者さんが負担しなくてはならない費用の概算を計算しました。

治療費用例 ~入院日数 2日~
医療にかかる費用
①健康保険適用医療費総額 (保険診療分)30,000円*1
②評価療養・選定療養等の総額(保険外診療分)0円*1
③医療費総額(①+②)30,000
④窓口支払額(3割負担の場合*2①×30%)9,000
⑤高額療養費の自己負担限度額*39,000
⑥高額療養費による割戻額(④-⑤)0
⑦医療費自己負担額(②+⑤)9,000
その他の自己負担費用の概算
⑧入院時食事療養費標準負担額*4
(1食460円×入院日数×3回)
2,760
⑨差額ベッド代
(1日6,144円×入院日数)*5
12,288
⑩雑費(1日1,500円×入院日数)*63,000
⑪合計自己負担額(⑦+⑧+⑨+⑩)27,048

*1①②の治療費は、実在する患者の診療明細から監修医の判断のもと個人情報が特定できないよう修正を加えた金額。

*2 70歳未満のサラリーマンを想定。(組合管掌健康保険または協会けんぽの医療保険制度を利用)

*3 年収約370~770万円の方を想定。自己負担額の計算は、80,100円+((1)-267,000円)×1%。但し、自己負担額が80,100円以下の場合は窓口支払い額とした。

*4 (1)の保険診療の食事療養に係る費用のうち、厚生労働大臣が定める一般の方の1食あたりの標準負担額460円(平成30年4月以降)に対して、1日を3食として入院日数を乗じた金額。

*5 (2)の選定療養のうち、いわゆる差額ベッド代に係る費用。「主な選定療養に係る報告状況」厚生労働省 平成28年7月1日現在より1日あたり平均徴収額(推計)の合計値6,144円に入院日数を乗じた金額。

*6 付添いの家族の食事代や交通費,日用雑貨の購入費等の費用を1日あたり1,500円と仮定し、入院日数を乗じた金額。

パニック障害の治療を受けるには、精神科や心療内科を受診することが必要です。精神科は「こころ」、心療内科はこころの問題からくる「からだ」の症状や病気を扱う科です。基本的にはどちらでも対応可能です。

パニック障害の症状にはパニック発作・予期不安・広場恐怖などがあります。パニック発作は薬物療法によって比較的早く改善されますが、予期不安や広場恐怖の改善にはかなりの時間がかかります。

改善にかかる期間は人それぞれで、早ければ数か月で解消される場合もありますが、ほとんどは3-5年、もっと長ければ10年以上かかる人もいますので、通院回数は多くなり、さまざまな治療法を受けることになるので治療費がかさみます。

パニック障害の治療費のほとんどは健康保険の適用対象です。精神科・心療内科の受診では高額な検査や治療は比較的少ないので、通常は1回2千円の範囲におさまることがほとんどです。しかし、1回にかかる費用がいくらかというのは患者さんによって症状や程度が異なり、処方薬の量や、診察内容、治療法やカウンセリングの有無により違いますので一概には言えないところです。

パニック障害は短期間で克服できる病気ではありません。年単位で根気よく治療を行っていく必要がありますので、完治までの医療費はそれなりの金額になるでしょう。またパニック障害の疾患により、仕事を辞めざるを得なくなった方にとっての治療費は非常に大きな負担になります。

パニック障害の治療には、健康保険のほか、「自立支援医療制度」を利用できます。この「自立支援医療制度」は、精神的な病気に対して、自己負担を原則として1割とする制度です。精神科や心療内科などに定期的に通院している人の診察料と処方される薬代などが補助の対象になります。

ただこの制度の適用が用いられるのは、抗うつ剤や抗不安剤などの薬に対してのみで、胃薬などの薬は対象外となります。そしてこの「自立支援医療制度」は、「精神通院医療制度」とも呼ばれ、通院治療のみを対象としており、入院治療は適用外です。さらに所得制限や、申請してから交付まで2-3ヶ月かかることや有効期限が1年(ただし継続申請可能)などいろいろな条件がありますが、パニック障害では国の助成を受ける事が出来るので、有効に活用するために、医療機関や役所とよく相談することが大切です。

治療費に関しては、監修医の診療経験に基づく平均的な金額を記載しております。患者の病状や受診される診療機関、治療方法などによって費用は異なります。あくまでも治療費の目安として情報を提供するものです。

監修

豊田早苗

とよだクリニック院長

略歴
2000年鳥取大学医学部医学科卒業
2002~2004年総合診療医として病院過疎地域での地域住民の健康診断等に従事
2005年とよだクリニック開業
2015年とよだクリニック認知症予防リハビリセンター開設

所属学会

  • 総合診療医学会
  • ・認知症予防学会
  • ・老年精神医学会

病気データ

パニック障害のデータ

パニック発作と診断する際には、下記のような症状をもとに判断します。
動悸、発汗、震え、息苦しさ、窒息感、胸の不安感、嘔気や腹部の不快感、めまい、現実感の喪失、自制できない恐怖、死への恐怖、感覚麻痺やうずきのような異常感覚、冷感、熱感といった中から4つ以上があり、さらにそれらが発症して10分以内にピークとなることです。

平成14~18年度厚生労働省が行った調査によると、人生の中で何らかの不安障害を抱える方の数は(生涯有病率)9.2%でした。
その内訳としては、特定の恐怖症が最も多く3.4%、次に全般性不安障害1.8%、PTSD1.4%、パニック障害0.8%でした。

生涯有病率(%)

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出典:厚生労働省(みんなのメンタルヘルス:患者数)

また、厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス」によると、米国の大規模疫学調査では、さらに高い数値が出ており、米国では今や10人に3人以上が経験する病気であると考えられています。
NCS (National Comorbidity Survey)調査によれば、不安障害は、女性に多く(男性25.4%、女性36.4%)、パニック障害では女性は男性の2.5倍、その他の不安障害でもすべて女性が多くなっています。
年齢的には、18歳から60歳まで年齢層にあまり変わりがみられません。また、60歳以上になると減少する傾向がみられます。

このNCS調査などで分かったもう一つの重要な所見は、不安障害の患者さんは一定期間に2つ以上の障害が見られる状態を経験することが多く、特にパニック障害ではうつ病が50~60%の割合で生涯の何時の時点かに併存し、また全般性不安障害の25%、社交恐怖15~30%、特定の恐怖症10~20%、強迫性障害8~10%の併存があるといわれています。

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