【年代別】おひとりさま女性が考えておきたいリスクと保険

女性は年齢とともに、体力の変化を感じることも多くなります。
独身の場合、
「もし病気になったら一人でどうしたらいいのだろう…」
と不安になることもあるのではないでしょうか。
病気のことを心配すると、経済的な不安も増長されてしまいます。
おひとりさま女性だからこそ、病気やケガのときに助けになる制度や保険を確認しておきましょう。
年齢とともにリスクが異なるので、年代ごとに考えることが大切です。
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おひとりさま女性が保険を考えるときに大切なこと
まずは全年代に共通して大切な考え方をお伝えします。
- ①自分にはどんなリスクがあるのかを知ること
- ②公的保障や貯蓄でカバーできない分だけ保険でそなえること
こちらを押さえていないと、せっかく保険を検討しても自分にとって本当に必要な保険を見失う可能性があります。
とくに医療保険を考える上で、公的保障について知ることは必須です。
たとえば高額な医療費を助けてくれる、高額療養費制度。
加入している健康保険の制度で、同一月(1日から末日まで)にかかった医療費について、一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分が払い戻されます。
1か月の自己負担限度額は年齢や年収によって異なります。
もし病気になって高額な医療費が必要になったとき…自分は1か月いくらまで負担するのかな?と確認しておきましょう。
医療費の目安、そして貯金の有無を照らし合わせた結果、足りない分を民間の医療保険でそなえるのが基本です。
基本的な考え方がわかったところで、いよいよ年代別のリスクについてみていきましょう。
20代のおひとりさま女性が考えるべきリスクとそなえ
20代シングルの方は、まとまった貯金があれば高額な死亡保障の必要はありません。
病気のリスクや貯金を考慮して、足りない分を保険でそなえましょう。
医療費用へのそなえ方
病気やケガで入院すれば、治療費が重くのしかかります。
親に負担をかけることがないように、自分で治療費をカバーしなければなりません。
そんな経済的負担をささえるものとして、公的な保険制度と民間の医療保険があります。
まだ若いので病気の心配はないと思っていても、実は若いからこそ医療保険への加入がすすめられる理由があります。
20代、30代の入院リスクは、男性よりも女性の方が高いことをご存じでしょうか。
女性には子宮内膜症や卵巣嚢腫(のうしゅ)など女性特有の病気リスクがあり、近年は低年齢化が進んでいます。
これらの病気にそなえるためには、若いうちに保険に加入する方が安心です。
また保険料の安さと保険加入のしやすさもポイントです。
年齢があがると保険料は高くなるのが一般的なので、若いうちに加入すれば月々の保険料を抑えられます。さらに一度病気を経験してしまうと、通常の医療保険に加入するのが難しくなります。
より医療保険が必要になる年代にそなえて、今の内に加入すれば安心ですね。
貯蓄の習慣・投資にチャレンジ!
自分のために自由にお金が使える独身20代は、将来のために貯蓄と投資をはじめる良いタイミングです。
ただなんとなく貯金をするのもいいですが、できれば目的をもってはじめてみましょう。
万一病気やケガで仕事ができなくなったときのためにいくら、将来起業するときのための資金としていくら…など、ライフプランや夢に合わせて貯金をすれば、モチベーションもあがります。
セカンドライフの資金作りでもいいですね。
加えて貯金の一部を投資に当て、投資の知識と経験を得てみませんか?
税制優遇制度のあるつみたてNISAやiDeCoなどを利用すると、税制メリットを得ながら貯められます。
投資にはリスクがあるものの、長期に運用することでリスクが抑えられます。若い間は時間を味方にできるので、投資を始める良いタイミングなのです。
保障と投資を同時にはじめたい方には、変額保険や外貨建保険もオススメです。投資性が強い保険商品を使った資産運用は、年金原資の最低保証や保険としての税制メリットを受けられるなど、投資初心者にやさしいといえます。加入後のリバランスやスイッチングなどもインターネット等で簡単にできますので、仕事やプライベートで忙しい方でもはじめやすいでしょう。
30代~40代のおひとりさま女性がそなえたいリスクと保険
30代以降の方が医療費のリスクを考える際は、がんや働けなくなるリスクも視野に入れましょう。
加えて老後資金の準備をはじめる方も増えてきます。
がん治療へのそなえ
おひとりさま女性で女性特有のがんに不安を感じる方は多く、実際30~40歳代の部位別がん罹患率を見ると、乳がん、子宮がん、卵巣がんが多くを占めています。
女性特有のがんは他のがんに比べて生存率が高いというデータがあり、早期発見・治療をおこなうことで死亡するリスクは低くなりますが、その分治療費用のそなえが重要といえます。
こうした実情をみると、がん保険が強い味方となるでしょう。
医療保険でもがんの治療は保障されますが、下記3つの理由により、がん保険にも加入することをオススメします。
① | がんには再発・長期化するリスクがある | 医療保険には入院給付金の支払限度日数があるため、それを超えた治療はカバーできない。 |
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② | がん治療は高額になりがち | 保険適用外の治療も選択肢にあがるため、高額療養費制度の対象外になる。 |
③ | がんは通院での治療が主流 | 医療保険は入院しないと対象外。がん治療を通院だけで行う場合、医療保険の対象外となる。 |
がん保険はがんに特化した保険なので、上記3点をしっかりカバーします。
もちろん定期検診をきちんと受け、早期発見・早期治療に努めることも大切です。
治療で仕事を休んだときのそなえは大丈夫?
20代に比べ、30代以降では仕事の責任感が増え、年収があがります。役職がついている方もいるでしょう。
病気やケガで仕事を長期間休むと、その間の収入が途絶えてしまいます。そんな時、おひとりさま女性の助けになるのが就業不能保険です。お給料のように毎月給付金を受け取れ、生活費をまかなえます。
全員に必要なそなえではないので、公的制度や貯蓄の有無と照らし合わせて検討しましょう。
たとえば会社の健康保険に入っている人は、傷病手当金制度があります。連続して3日以上欠勤すると、4日目から標準報酬月額の3分の2が支給される制度です。こちらと貯蓄でまかなえそうな場合は、必須ではないでしょう。
ただし自営業者やフリーランスなどは、傷病手当金の制度がありません。
とくに一人暮らしをしている方は、就業不能保険についても検討しましょう。
老後に向けた資金作りも徐々にはじめる
30代後半~40代にかけて、少しずつ老後資金を貯めはじめるおひとりさま女性が増えてきます。
まだ早いと思うかもしれませんが、年金生活になったときにゆとりある生活を送れるかどうかは、早めの資産づくりが肝心!
貯蓄を増やすためには投資が選択肢にあがりますが、どうしてもリスクがつきものです。最小限のリスクに抑えるためには、長期運用にしてリスクを分散させることが有効です。
最低限の死亡保障もつけておきたい場合は、資金作りも兼ねた死亡保険や年金保険もあります。
このような保険を活用した貯蓄の場合、保険料の払込終了から受け取りまでの時間が長いと戻り率が高くなりやすく、また年齢が若いほど保険料が安かったり、選べる保険商品が増えたりする点を考慮すると、40代にははじめておきたいです。
保険選びに迷う場合は、プロの力を借りてみましょう。
50代は将来を見据えた保険が必要
50代は、病気や将来の老後生活が気になる年代。
とくにおひとりさまであれば、安心して老後を迎えるための準備方法が気になるのではないでしょうか。
ここでは、おひとりさまならではの問題点に着目し、病気や介護の準備について説明していきます。
病気のそなえは必須
入院の理由となる病気は、がん、精神疾患、循環器系疾患などの治療が多いです。
精神疾患や循環器系疾患は入院日数が長引くことが多く、がんの治療では退院後も自宅療養で働けない状態が続くことが多いです。
とくにおひとりさまの場合は、これらの病気により長期的に収入が途絶えれば、ダメージは大きいもの。そのようなリスクに対応するために、保険への加入は必須といえます。
ただし、過去に病気を経験していたり、持病があったりする場合は保険の加入が難しくなります。
もしまだ何も保険に加入されていない状態でしたら、一度持病がある方向けの保険を検討してもいいでしょう。
持病がある方向けの保険には、引受基準緩和型(ひきうけきじゅんかんわがた)医療保険があります。保険料は割高ですが、一般の医療保険よりも健康告知が緩いため、過去に病気を経験していても申込みやすくなっています。
引受基準緩和型医療保険でも加入が難しい場合は、無選択型医療保険もあります。こちらは告知自体がいらないため、どなたでも加入できるのが特徴です。
ただし保険料はさらに割高で、一定期間持病は補償しないなどの条件がつきます。加入の際には補償内容をきちんと確認しましょう。
安心して老後を迎えるための準備
病気とともに心配なのは、介護でしょう。
介護を家族に頼ることが難しいおひとりさまは、貯蓄と年金、そして保険を使ってそなえます。
公的介護保険制度により、65歳以上で要支援・要介護状態となったときは、介護保険サービスを受けることができます。しかし介護施設へ入所する費用などを考えると、年金や貯蓄だけではまかなえないかもしれません。足りない分を民間の介護保険でそなえた方が安心でしょう。
厚生労働省によると、全体的に女性は男性に比べて介護保険サービスの受給者数が多く、とくに80歳以降で介護サービスを利用する人が多くなります。つまりそれまでに、不足する介護費用を準備する必要があります。年金生活になると貯金が難しいので、現役時代のうちに準備しておきましょう。
民間の介護保険は、保険金の支払いが公的介護保険に連動しているタイプや、保険会社独自の保険金支払い基準を設けているタイプなどさまざまです。介護保険を選ぶときは要件をしっかり確認してください。
貯蓄を増やす努力も必要
将来のリスクは病気や介護だけではありません。健康に長生きできれば、その分生活資金が必要になります。医療保険や介護保険はそれぞれ特化したリスクにそなえるためのものなので、長生きのリスクは貯蓄でそなえておくと安心です。
50代以降に新たに保険に加入する場合は、掛け捨ての保障重視型を選んだ方がいいかもしれません。その分保険料を抑え、貯金に回すことができるからです。
貯蓄型の保険や投資性のある保険もありますが、保険期間が長いほどそのメリットを享受できるため、掛け捨て型がオススメになるケースがほとんどです。
ただし資産の有無やライフプランによって個々に異なるため、保険のプロに相談するほうが失敗なく選べます。
年代ごとのリスク対策に、保険を活用!
なんとなく「保険に入らなくちゃ」と思っていた方も、年代によってさまざまなリスクがあることに気づいていただけたでしょうか。
20代の保険 |
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30~40代の保険 |
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50代の保険 |
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簡単に保険を比較できるサービスも便利ですが、「わたしにとって必要な保険」は意外に難しいもの。
保険の必要性や保障の選び方でわからないことがあれば、ぜひご相談ください。


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医療保険
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変額保険(投資性のある保険)
執筆者 :ニッセンライフ 太田
この記事を監修した人 | |
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![]() | 伊藤 可菜 |
大手生命保険会社の勤務を経て、2020年にニッセンライフに入社。 |
出典
「患者調査 平成29年」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/02.pdf
「最新がん統計」(国立がん研究センター)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
「令和元年度 介護給付等実態調査の概況」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/kyufu/19/dl/02.pdf
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