【ポイント一覧つき】おトクな保険の特約選びをプロが伝授!

医療保険について調べていると、「特約」という言葉を目にすると思います。
特約とは保険のオプションのことですが、選び方も必要性もわかりにくいですよね。
つけた方が手厚い保障になるのはわかっても、その分保険料が高くなるのはちょっと…というのが本音ではないでしょうか。
この記事では、そんな「特約」について紐解いてみます。
特約の選び方がわかれば、自分に最適な保険がわかるようになるでしょう。
結果、保険料の節約になることも!
ぜひ今後の保険選びに生かしてください。
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医療保険の特約とは?
「特約」とは、保険を構成するオプションのこと。
もともとベースとなる保障(主契約といいます)があり、それに付け加える形で特約が選べます。
すでに具体的な特約が気になっている場合は、「特約選びのポイント一覧」をご覧ください。
特約の種類はたくさんあり、保険種類を超えたものもあります。
たとえば、次のようなパターンです。
医療保険なのに、死亡保障の特約をつけることもできますね。
この保険の特約だと、死亡すれば遺族に保険金が、入院すれば本人に入院給付金が支払われます。
ここで紹介した以外にもさまざまな特約、組み合わせがあります。
入院給付金だけのシンプルな保障でいいのか、それともほかに充実させたい保障があるのかどうか、じっくり考えましょう。
パッケージプランでなく、特約を選べば保険料が節約できるかも
ただし現状では、特約がパッケージ化されたプランから選ぶことが多いです。
Aプラン | Bプラン | Cプラン | Dプラン |
---|---|---|---|
主契約 | 主契約 | 主契約 | 主契約 |
通院特約 | 通院特約 | 通院特約 | |
がん特約 | 女性疾病特約 | 介護特約 | |
※特定の保険商品ではなく、一般的な保障プランを組み合わせた例です。 |
通院プラン、がんプラン、死亡保障つきプランなどの名前がついていることも。
プランの中から自分にあった保障を選べばいいのでラクですね。
しかし、「パッケージプラン」にするよりも、特約を自分で選んだ方がいい場合があります。
くわしく見ていきましょう。
必要な保障だけをつけられる
自分で特約を選ぶことで、本当に必要な保障だけを選ぶことができます。
先ほどのプラン例でBが気になっているとき、「がんの保障はほしいけど、通院の保障は必要ないな…」と思うこともありますよね。
自分に必要な保障だけを選ぶことで、余計な保険料を支払う必要がありません。
これが保険料の節約につながる、大事なポイントです!
2つの保険に入る必要がなくなる
がんの保障と女性疾病の保障がほしいのに、2つを含むパッケージプランがない可能性もあります。
その場合、2つの保険に加入する人もいます。
でもそれだと、保険料も気になるし証券などの管理も大変です。
パッケージプランでなく、自由に特約をつけられる医療保険であれば、1つの保険で必要十分な保障にできますね。
ただし保険商品によって保障は異なるため、実際にはかんたんに比較することができません。保険料と保障内容のバランスをよく検討するようにしましょう。
ほかにも特約選びには注意点があるので、ご紹介します。
特約でカスタマイズする際の注意点
パッケージプランではなく自分で特約をつける際は、以下の点に注意が必要です。
注意点1:特約だけを残すことはできない
特約だけ継続し、主契約を解約することはできません。
とくに医療保険やがん保険は時代に合わせて改良されるため、新しい商品に魅力を感じたときに、見直しづらいかもしれません。
注意点2:途中でつけはずしができない商品もある
特約だけ解約したり、あとからつけたりできない場合もあります。
「今は主契約だけにして、あとから保障を上乗せしよう…」ができないことがあるのです。
注意点1と同様、見直しがしにくいといえます。
注意点3:プラスの保険料が必要
「あれもこれもほしい!」と特約をつければ、その分保険料は高くなります。
もしかしたらパッケージプランより高くなるかもしれません。
本当に必要な特約かどうかを、慎重に見極める必要があります。
注意点4:完全に理解するのに時間がかかる
同じ特約名でも商品によって条件が違うため、完璧に理解するのが難しいでしょう。特約の保障内容を一つ一つ見極めないといけないので、時間的コストもかかります。
パッケージプランは多くのニーズを満たせるように作られているため、わかりやすい保険に加入したいという方には、パッケージプランの方がオススメです。
保険料は節約できるかもしれませんが、自分で調べることが多そうです。
そもそもインターネットなどで申し込める医療保険(通販型といいます)はパッケージプランしかないこともあるので、特約を組み合わせた医療保険を検討する場合は、保険のプロに相談する方が適しています。
特約選びのポイント一覧
プロに相談する前に、ある程度のことは知っておきたい!という方のために、ここではおもな特約ごとに、比較するポイントをご紹介します。
気になる特約がある場合は、この表を参考に比較してみてください。
通院特約
どの通院が対象になるか | 「退院後だけ」や「入院の前後」など |
通院給付金の支給方法 | 「通院1日につきいくら」「通院1回につきいくら」など |
特定疾病特約
一時金がでる特約と、以後の保険料払込が免除になる特約がありますが、見るポイントはどちらも同じです。
対象となる疾病数は? | 対象となる疾病数が3種類、7種類、8種類などある |
3大疾病とは? | ・「がん・急性心筋梗塞・脳卒中」や「がん・心疾患・脳血管疾患」などがある ・同じ商品でも、一時金と払込免除の対象疾病が異なることもある |
条件は? | 「診断確定したら」「〇〇日入院したら」「〇〇日後遺症がのこったら」など |
女性疾病特約
対象になるがんは? | 「乳がんなど女性特有のがん」だけの場合と「すべてのがん」の場合がある |
手術は保障する? | 「乳房再建手術金が出る」「子宮や卵巣などの手術は保障する」「ない(入院給付金のみ)」など |
がん診断一時金特約
がんと診断された時点で、100万円や200万円などのまとまった保険金が受け取れる特約です。
給付回数は? | 1回限り、複数回、無制限など |
複数回なら期間の条件は? | 2年に1度、1年に1度など |
複数回なら2回目以降の条件は? | 最初は「診断」されただけで給付されても、2回目は「〇〇日以上入院したら」などの条件がある |
上皮内新生物(じょうひないしんせいぶつ)※は保障の対象になるのか | 「対象になる」「対象にならない」「上皮内新生物の場合は給付金が半額になる」など |
※腫瘍細胞が臓器の表面を覆っている上皮内にとどまっており、基底膜を破壊していない状態のこと |
先進医療特約
終身か更新か? | 主契約が終身でも、先進医療特約だけ更新型の場合があり、特約部分の保険料が年齢とともに変わる可能性がある |
他の先進医療特約の加入は? | 同じ保険会社の商品だと、がん保険か医療保険どちらかの先進医療特約にしか入れない がん保険の先進医療特約ではがんの先進医療にしか適用されない |
一時金はあるか? | 「先進医療にかかる費用の10%」「一律〇〇円」「先進医療を受けるための交通費や宿泊費の実費」「一時金はない」など |
保険の特約まとめ
医療保険の特約について解説しました。
ポイントをまとめてみます。
- 保険の加入には「主契約だけ」「特約を追加」「パッケージプラン」の3通りがある
- 同じような特約でも、保険商品によって「保障内容」や「給付条件」が違う
- 比較のポイントがわかれば、自分にあった必要最低限の保障を選ぶことができる
特約の内容をきちんと理解して選べば、保険料の節約につながるかもしれません!
あとから付け外しができないものも多いので、加入の段階で検討するようにしましょう。
数々の保険相談に乗ってきた身としては、特約を理解するのは本当に難しいと実感しています。
保障選びに迷ったときは、お気軽に保険のプロにご相談ください。保険料の節約も大事ですが、考える時間のコストも忘れてはいけません。
特約の説明だけでなく、あなたにあった保険プランを一緒に考えさせていただきます。
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