【入院一時金】保険料を抑えたい人にぴったり⁉魅力~弱点すべて解説

医療保険が気になっても、保険料がネックでためらっている方は多いと思います。
「保険に入るからにはしっかり保障がほしい」
「でも保障を手厚くすれば保険料が高くなってしまう…」
こんな悩みを持っている方にオススメしたいのが、入院一時金です。
入院一時金の強みと弱点、さらに金額はどう設定するかまでさくっと解説します!
医療保険の保障内容について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
入院一時金とは
入院一時金とは、ケガや病気で入院すると受け取れる、一時金タイプの給付金です。
入院給付金との違いは、入院日数に関わらず一律で給付されること。
具体的な事例で見てみましょう。
入院給付金との違い
下記のプランに加入していた場合、それぞれ入院するといくら受け取れるのでしょうか。
①入院一時金10万円のプラン
②入院給付日額5,000円のプラン
③入院一時金10万円+入院給付日額5,000円のプラン
入院日数 | |||
---|---|---|---|
5日間 | 10日間 | ||
プラン | ①入院一時金10万円 | 10万円 | 10万円 |
②入院給付日額5,000円 | 2万5,000円 | 5万円 | |
③入院一時金10万円+ 入院給付日額5,000円 | 12万5,000円 | 15万円 |
入院給付日額をあげれば保険料は高くなりますが、入院一時金を活用することで抑えられる可能性があります。商品によっては、入院一時金だけに特化して保険料を抑えたタイプもあるからです。
一律給付との違い
入院一時金と似たものとして、一律給付タイプがあります。
商品によって条件は異なりますが、「入院が10日以内なら一律いくら、11日以上なら1日あたりいくら」というように設定されることが多いです。
入院一時金と似ていますが、混同しないように注意しましょう。
入院一時金のメリット2つ
入院一時金は、入院が何日であっても一律で給付される保険。そのため、とくに短期入院の場合にその強みが生かされます。
短期化する入院に強い
最近では短期の入院が主流です。
平成11年の調査では39.3日*1だった平均在院日数が、平成29年では29.3日*2まで短期化しました。
今後はさらに入院日数が短くなると予想されるので、短期的な入院に備える方が合理的といえそうです。
また、直近の入院時の自己負担費用は入院日数が5日未満であっても平均10.1万円*3かかっているというデータがあります。
費用がかかる理由として、着替えや見舞いに来る家族の交通費など、入院に必要な諸費用は入院日数にかかわらず一定額必要になることが考えられます。
入院一時金であれば、入院日数に関係なく一定額が受け取れるので急な入院でも安心です。
※高額療養費制度を利用した場合は利用後の金額。
※治療費・食事代・差額ベッド代に加え、交通費(見舞いに来る家族の交通費も含む)や衣類、日用品費などを含む。
出典:公益財団法人 生命保険文化センターの令和元年度「生活保障に関する調査」よりニッセンライフ作成
現在の保険に不足する分だけ追加できる
入院一時金のもうひとつのメリットは、「現在保険に加入しているものの、保障が不足している」という方にあてはまります。
たとえば加入中の保険が「入院5日目から保障を開始する」というタイプなら、5日未満の入院では給付金が受け取れません。かといって解約して新しく入り直すにはリスクがあるため、入院一時金だけを追加するという方法があります。
主契約が入院一時金だけというシンプルなタイプなら、このような方にぴったりです。
一方で、保険自体を新しくした方が有利になる場合もあります。保険の解約や見直しにはリスクがあるため、保険会社や保険代理店などの保険のプロに相談しながら慎重に検討しましょう。
入院一時金の弱点:長期入院や繰り返す入院
反対に、入院一時金は長期の入院や繰り返す入院に弱いです。たとえば精神疾患による入院は長引く傾向にありますし、もしがんになれば再発・転移のため入院を繰り返す可能性があります。
こうした病気に備えようと一時金額を増やせば、保険料が高くなってしまいます。入院給付金とセットのタイプか、がん保険を検討してみましょう。
また商品によっては、入院一時金の支払回数が決まっているタイプもあるので注意。「保険期間で1回限り」「1年に〇回まで」など、各社で違いがあります。金額と合わせて支払回数もしっかり確認しましょう。
Will Naviでは、各商品の給付条件までまとめています。
医療保険の商品一覧「詳細をみる」からチェック!
入院一時金額はいくらにする?
いざというときに保障が足りないことや、逆に過大な保険料を払うリスクは避けたいですよね。
「入院一時金は30万円ぐらいあるといいかな」
「保険料で考えるとこれくらいかな」
ではなく、まずは自分にとって必要な保障額を考えてみましょう。
考え方の基本は次のとおりです。難しい場合は無理をせず、保険の専門家に相談しながら決めましょう。
●ステップ1:公的な保障を確認する
医療費はすべて自己負担というわけではなく、公的な保障があります。下記の項目を確認しましょう。
- 会社員かフリーランス(自営業)か
- 会社員の場合、付加給付はあるか
- 高額療養費制度の自己負担限度額はいくらか
など
〇ステップ2:入院にかかる費用の目安を知る
高額療養費制度があるので、最大でもその金額までしかかからないと誤解する方がいます。しかし、直近の入院時の自己負担費用は平均で20.8万円*3。
医療費以外にも差額ベッド代や雑費などがかかるため、下記の項目を考慮することが大切です。
- 個室を選択したいかどうか
- 自分が入院すると、家族の外食費や家事代行費用はかかるか
- 近くに大きな病院はあるか(遠方の病院になれば、お見舞いや通院で交通費がかかる)
など
◇ステップ3:自分にとって必要な保障額を考える
ステップ1とステップ2、さらに預貯金を考慮して、不足する金額を算出しましょう。
<考え方の例>
夫、未就学の子供1人
- 高額療養費制度により、月々の医療費上限額は9万円程度(正確には80,100円+(総医療費-267,000円)×1%で計算します)
- 会社独自の付加給付制度はなし
〇もし入院をすれば、子供がお見舞いにくる⇒個室の方がいいかも
〇普段から育児や家事を分担しているので、自分が入院しても家事代行などに頼らなくて済みそう
〇貯金は少しあるけど、できれば教育費のために手をつけたくない。
このように「自分の場合はどうか」で算出していきます。
入院一時金のまとめ
入院一時金の強みと弱点、備え方についてまとめました。
もう一度振り返ってみましょう。
- 入院一時金では何日入院しても定額を給付。そのため短期入院に強い!
- 入院一時金は長期入院や繰り返す入院をカバーできないことがある
- 必要な保障金額は自分の家庭や公的な保障と照らして算出する
「もし入院することになれば貯金では足りない(もしくは貯金を切り崩したくない)」「保障は手厚くしたいけど、保険料は抑えたい」こんな思いがあるのなら、一度検討してみてはいかがでしょうか。
1人で保険を選ぶのは難しいものです。
ぜひ保険のプロに相談してみてください。
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