【初心者用】医療保険とは?公的・民間まとめてわかりやすく解説!

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【初心者用】医療保険とは?公的・民間まとめてわかりやすく解説!

この記事の要点

  • 医療保険とは、病気やケガで病院にかかった費用を軽減してくれる制度
  • 「誰もが加入する公的医療保険」と、「上乗せして個人が備える民間医療保険」がある
  • 民間の医療保険にはたくさん種類があるが、基本的な仕組みさえ理解できればかんたん
  • 保険はかけすぎに注意!自分に必要な保険を見つけることが大切


医療保険には公的保険と民間保険があり、どちらもお金を出しあって備えることで、病院を受診したときの費用を抑える役割があります。

そうはいっても、具体的にどんな保険なのか、絶対に加入しなければいけないものなのかなど、疑問に思うことは多いですよね。

この記事では、今さら聞きにくい医療保険の基本をわかりやすく解説。
公的保険、民間保険の役割がわかることで、自分に必要な医療保険のイメージもつかみやすくなりますよ。

医療保険とは?実は2つの種類がある

医療保険には、公的な医療保険と民間の医療保険があります。
まずは身近な公的医療保険について、わかりやすく整理していきましょう。

公的医療保険

みなさんはすでに、公的な医療保険に加入しています。

保険の種類主な加入者
社会保険全国健康保険協会(協会けんぽ)中小企業に勤務する人と家族
組合健保大企業に勤務する人と家族
共済組合公務員や私立学校の教職員と家族
国民健康保険自営業者、非正規労働者、無職、74歳までの高齢者
後期高齢者医療制度原則75歳以上の高齢者

国民皆保険といわれる制度で、勤務先ごとに何らかの健康保険制度に加入しているのです。

毎月健康保険料を納めることで、病院を受診するときは3割負担(年齢によって1~2割)に抑えられるというのが、公的な医療保険制度。
さらにこの公的医療保険には、高額療養費制度があるのをご存じでしょうか。
年齢や所得に応じた医療費自己負担額が決まっているため、一定の医療費を超えて支払った場合は、あとから返還されるという制度です。

ほかにも出産育児一時金や傷病手当など、公的な助成制度は充実しています。


民間医療保険

一方で民間保険会社が販売し、個人で自由に加入できるのが民間の医療保険です。
生命保険の一種で、病気やケガで入院したときに給付金をもらえるのが特徴。

次の章で具体的に見ていきますが、公的な医療保険だけではまかなえない費用をカバーするのが、民間医療保険の役割なのです。

押さえておきたいポイントは2つ。

  • 健康告知が必要なので、誰でも加入できるわけではない(過去の病歴も見られます)
  • さまざまな保険会社から販売されており、商品ごとに特色が違うため、保険料だけでは比較できない


当然保険料が必要なので、自分に合っている保険でないとムダになる可能性もあるわけです。
大切な医療保険。選び方には慎重になりましょう。

民間医療保険の役割と種類

公的な医療保険に全員加入しているとはいえ、高額な医療費をすべてカバーできるわけではありません。
そこで必要になるのが、民間の医療保険です。
具体的にどのような費用に役立つのでしょうか。

民間医療保険が役立つ費用

おもな例費用の目安備考
入院時の差額ベッド代1人部屋の平均8,018円
入院時の食事代1日あたり1,380円
入院時の雑費入院着のレンタル、家族の交通費など
入院時の収入減欠勤した場合の給料減分会社員の場合は傷病手当あり

たとえば1人部屋に5日間入院した場合、差額ベッド代と食事代だけで46,990円かかる計算です。
これに医療費が加わるため、公的医療保険だけでは負担が増してしまいます。

もし1日10,000円の入院給付金がでる民間医療保険に加入していたなら、5日の入院で50,000円が受け取れるので助かりますね。

ただし民間の医療保険は、入院することが給付の条件です。
風邪で病院にかかるときなどは給付対象外なので、注意しましょう。


民間医療保険のおもな種類

民間の医療保険にはいくつかの種類があります。
保険を比較するときにもポイントとなるので、必ず押さえておきましょう!

【基本的な医療保険】
入院給付金と手術給付金がベースとなる、一般的な医療保険です。
入院一時金つきプランなど、いくつかのプランから選べる商品も。
また死亡特約や介護特約など、必要な保障を特約としてカスタマイズできるタイプもあります。

【持病がある方向けの医療保険】
一般的に、持病や既往歴がある方は保険の加入が難しくなります。
そのような入院リスクの高い方向けに生まれたのが、引受基準緩和型医療保険や無選択型医療保険。
加入時の健康告知をゆるくする(もしくは無くす)ことで、加入しやすく設計された保険商品です。
ただし保険料は割高なので、保障とのバランスを検討することが大切です。

【貯蓄型の医療保険】
医療保険の主流は掛け捨てタイプですが、一部の貯蓄型保険も人気です。
たとえば保険料払込期間が満了すると、払い込んだ保険料が実質全額戻るという医療保険。
払い込んだ保険料から、過去に支払った保険金額を差し引いてリターンするという仕組みです。

ほかにも、一定期間健康に過ごせたら(給付金を受け取らなければ)いくらもらえる、というお祝い金タイプもあります。
掛け捨てでない上に、健康にも気を使うようになるので一石二鳥というのが、人気の理由のようです。

【特定の病気に手厚い医療保険】
特定の病気の保障が手厚くなる保険もあります。
がんや女性疾病などは、入院の長期化や再発により、公的医療保険や一般的な医療保険ではカバーしきれない可能性があります。
そのため、がんや女性疾病などに手厚い医療保険が各社から販売されているのです。

主な医療保険の種類は以上で、さらにそれぞれ終身タイプと定期タイプがあります。

医療保険の選び方

民間の医療保険は、必ず入らなければいけないわけではありません。
ただし公的医療保険でカバーできない部分がある以上、検討する必要はあるでしょう。

保険か貯金、どちらで備える?

公的医療保険でまかなえない分は、民間の医療保険か貯金で備えることになるでしょう。
ある程度貯金があるなら、あえて保険に入る必要はありません。

ここで重要なポイントは、「その貯金は他で使うための貯金ではないのか?」という点。
子供の教育費、住宅購入の頭金、繰り上げ返済用…貯金を切り崩すということは、これらのための貯金が減るということです。
大げさではなく、将来のライフプランをしっかり考えたうえで、保険と貯金の配分を計画する必要があるのです。

民間の医療保険はどう選ぶ?

民間の医療保険で備えるなら、どのように選べばいいのでしょうか。
先ほど説明したとおり、医療保険にはたくさんの種類があり、いろいろな保険会社から販売されています。
すべてを把握するのは困難なので、自分に必要な保障を決めてから比較しましょう。

まずは、高額療養費制度による自己負担上限額がいくらなのかを確認してください。
さらに会社の健康保険の場合、独自の付加給付がついていないかもチェックします。
高額療養費の上限額がさらに抑えられたり、傷病手当金*1の額が増えたり期間が延びたりする企業もあります。

*1傷病手当金:病気やケガの療養で連続する3日間を含み4日以上仕事に就けない場合に、支給開始日から通算して1年6か月、給与の約2/3が受け取れる制度。国民健康保険加入者にはありません。

手厚い保障がある場合、入院給付金や入院一時金だけのシンプルな保険で充分なケースが多いです。
付加給付のない方や子供が小さい方、貯金が少ない方などは、多めに医療保険で備えておきましょう。

>医療保険の相場が知りたいなら、保険料比較サイトがかんたん便利です!<

まとめ

医療保険とは何かについてまとめました。
すでに公的な医療保険には加入していますが、それでカバーできない分に備えるのが、民間医療保険の役割です。

ただし医療保険にはたくさんの種類があるため、単純に保険料だけで選ぶわけにはいきません。
まずは加入している公的医療保険を知り、足りない部分=必要な保障を確認してから、保険選びをはじめましょう。

医療保険の保障内容が知りたいなら、まずはパンフレットを見比べてみるのがおすすめです。


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この記事を書いた人
ニッセンライフニッセンライフ

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出典

「主な選定療養に係る報告状況」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000672469.pdf
「保険給付の種類 2)入院時食事療養費」(全国健康保険協会(協会けんぽ))
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat710/sb3160/sb3170/sbb31702/1951-254/

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