失敗しない医療保険の見直し方!オトクになるケースやタイミングを紹介

「保険の見直し」とよく聞きますが、保険を見直すとはどういう意味なのでしょうか。何となく入りっぱなしの保険がある方は、もしかすると見直すことで保険料が安くなるかもしれません。逆に保障が足りなくて、もっと増額しないといけない可能性も。
保険の中でも医療保険は、頻繁に見直すことが必要だと言われています。今回は医療保険に特化して、「保険を見直した方がいい理由」「見直すべきタイミング(何年ごとに見直すか)」「見直すときの注意点」をまとめてみました。
医療保険をそのままにして損したくない方は、ぜひ参考にしてください。
医療保険の見直しって何?見直す理由は自分のため
医療保険の見直しとは、「加入している保険が今の自分に合っているか」を確かめること。場合によっては解約して新しい保険に入り直すこともあります。
せっかく加入した保険なのに、どうして見直す必要があるの?と思う方もいるでしょう。大前提として、保険にはリスクに備えるという性質があります。そのリスクは、実は人生の中で少しずつ変化していきます。変化に対応しないまま同じ保険に加入し続けていると、「いざ保障が必要になったとき役に立たない」という可能性もあるのです。
そんなリスクを避けるため、医療保険を含む保険は定期的な見直しが必要といえます。
また毎月の保険料が負担になることで、保険の見直しをする方もたくさんいます。
「変化するリスクに対応するため」または「保険料を少しでも抑えるため」というどちらも自分にメリットのある理由で、保険の見直しは必要だと言われるのです。
医療保険を見直しするタイミング
実際に医療保険を見直すべきタイミングは何度かあります。ライフステージに変化があったときと、医療を取り巻く環境が変わったときです。タイミングとポイントを見ていきましょう。
ライフステージに変化があったとき
ライフステージに変化があったときは、保険を見直すチャンスです。年齢があがると保険料もあがるので、次の変化が起きそうなときは早めに見直す習慣をつけましょう。
・社会人になったとき
学生時代に親が保険をかけてくれていたなら、社会人デビューのきっかけに自分の保険に切り替えましょう。保険料の支払いが発生しますが、自分のための保険です。若い間は入院リスクが低いものの貯蓄が少ない時期なので、シンプルな保障内容がおすすめです。
・結婚したとき
パートナーの生活保障も視野にいれ、保障額を見直す必要があります。
パートや専業主婦(主夫)なら医療保険を解約してもいいですか?というお問合せも多いですが、できれば備えておいた方が安心です。職の有無に関わらず入院費用はかかりますし、扶養内パートは傷病手当金もありません。今後ずっと専業主婦(主夫)やパートとして過ごすとも限らないので、加入中の保険があるならそのまま続けておくといいでしょう。
女性は妊娠出産を見据えて、結婚のタイミングで医療保険を検討する人が増えます。妊娠してからだと保障の対象外になるので、結婚のタイミングで女性疾病特約などを検討するといいでしょう。
・出産したとき
子供が産まれると生活費が一気に増えます。支出が増える上に子供用の貯金をはじめるため、保険料の安い保険に切り替えようとする方が出てきます。たしかに保険料を抑えたいところですが、安易に安い保険に切り替えるのはNGです。保障を減らした結果、入院したときに保険金では足りず、教育費用の貯金に手を出すのは避けたいですよね。貯蓄途中の家庭ほど、医療費は保険で備える方が合理的。もし貯蓄型の保険に加入しているなら、掛け捨て型を検討するのもひとつです。
・住宅ローンを組んだとき
住宅ローンを組む場合は、入院で働けなくなると家計のリスクが高まります。入院費用だけでなく、働けないリスクも考えましょう。入院給付金日額をあげてもいいですし、就業不能特約を付加する方法もあります。
・更新後の保険料が高くなりそうなとき
定期型の医療保険に入っている場合、更新の度に保険料があがっていきます。今後も入り続けるつもりなら、保険料が高額になる前に終身型へ切り替えた方がいいかもしれません。目先の保険料だけでなく、10年後の保険料も考えて検討しましょう。
・病気のリスクが高まる前
年齢があがるにつれ、病気のリスクが高まります。若い頃には意識していなくても、40代ではがんが気になり、50代では脳卒中や心筋梗塞などの三大疾病が気になり…と変化するものです。周りで病気になった人の話を聞く機会も増えるでしょう。
保険は病気になる前に入らないと保障されないので、こうした病気リスクが高まる前に見直すのもタイミングのひとつです。
40代では女性疾病やがんの特約、50代では三大疾病特約などを付加できないか検討してみましょう。
・子供が独立したとき
教育費の目途がつけば手厚い保障は必要なくなるので、このタイミングで死亡保険を減額する人が多いです。60代で住宅ローンも完済し、貯蓄に余裕があるなら医療保険の減額も検討していいでしょう。
ただし減らし過ぎには注意。年齢を重ねるごとに入院リスクは高まるので、一定の保障は持ち続けておく方が安心です。
医療を取り巻く環境が変わったとき
ライフステージの変化以外でも、見直すべきタイミングがあります。それは医療の情勢や医療保険のトレンドが変わったときです。
ひと昔前は「入院してから5日経たないと給付金がもらえない」という保険が主流だったので、保険に入りっぱなしの方は確認しましょう。今はどんどん入院が短期化しています。このタイプの保険だと十分な保障を受けられないかもしれないので、今の情勢に合わせた保険に切り替える必要があります。
最近では、健康体なら保険料が割引になる保険も出てきました。たとえば「持病のある方向けの保険」に入っていた方が、完治して一定期間経ったあとにこうした保険を検討できる可能性もあるのです。もし加入できれば保険料が安くなるかもしれません。
環境やトレンドの変化を読んで保険を見直すのは難しいので、できれば5年や10年ごとに保険のプロに相談するのがおすすめです。保険のプロとは、保険会社や保険代理店などのこと。特定の保険のことを相談しにくいという場合は、中立的な立場のFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談する方法もあります。
医療保険を見直してオトクになるケース
ここからは、保険を見直すことでオトクになった例を紹介します。オトクとは「保険料が節約できた」や「足りない保障に気づいて保険でカバーできたため、自己負担額が減った」などを含みます。
お客さまの声
前は長期の入院に備えたくて、支払限度日数が120日の保険に入っていました。でも最近は入院が短期化していると聞いて、限度日数が短い保険でもいいのかなと。似た保障内容で限度日数が30日の保険に切り替えたら、年齢はあがっているのに保険料を安くできました!
2年前に会社員からフリーランスに転向しました。それまでは傷病手当金があるから入院給付金日額5,000円のプランだったんですが、独立を機に1.5万円に増やしたんです。実際に入院したときは収入がゼロになったので、保険があって助かりました!5,000円のプランのままなら、生活が厳しかったと思います。
いつ入ったのか覚えてないんですけど、保険証券をよく見ると「継続して5日間入院すれば6日目から入院給付金が受け取れる」という保険だったんです。6日も入院することは少なそうだし、日帰り入院にも備えたかったので、短期入院に備えられる保険に変えました。不要な特約もできるだけ外したので、保険料も節約できました。
※お客さまの声をもとにしていますが、架空の例です
医療保険に加入するときは、保険の営業職員の話を聞いたり自分なりに調べたりして、ベストな保険を選んだと思います。しかしこの先の人生でもベストとは限りません。
保険の見直しをすることによって、足りない保障に気づけたり保険料が節約できたりするのです。
注意!保険の見直しは不利益になることも!
定期的な保険の見直しは必要ですが、注意したいこともあります。保障内容を変えたり保険を切り替えたりするときに、デメリットが生じることもあるのです。保険の見直しで得られるメリットが、そのデメリットを上回るかを必ず確認しましょう。
参考までに、保険を切り替える際に起こりやすいデメリットと対策方法をご紹介します。
保険料が高くなる可能性がある
一般的に医療保険は、年齢があがるほど保険料が高くなります。まったく同じ保障内容のままだと、新しく入り直す保険の保険料は高くなってしまうでしょう。
過剰な保障がついていたなら、不要な分を削ぎ落とすことで保険料を削減できることがあります。また保険の改定で保険料水準が下がることもあるので、まれに新しい保険の方が安いということも。
現状の保障内容が不足していたなら、保険料が高くなってでも見直すメリットは高いでしょう。
新しい保険に入れない可能性がある
他にいい条件の保険が見つかったからと、先に保険を解約するのは絶対に避けましょう。健康状態によっては新しい保険に加入できないこともあります。そうなると元の保険は解約済みなので、無保険状態になってしまいます。
保険を切り替えると決めたなら、必ず新しい保険契約が成立してから解約手続きに移りましょう。二重で保険料を支払う期間が出るものの、無保険のリスクに備える方が大切です。
見直し方法は保険によって違うため複雑
ここまで「入院給付金日額をあげる」「特約を付加する」などの方法を紹介してきましたが、そもそも契約途中では保障内容を変えられない保険があります。保険証券や約款などで確認するのは難しいので、保険会社や保険代理店に確認する方がいいでしょう。
保険を見直す方が有利になるかどうかは、保険の内容や自分の状況によって異なります。保障内容を診断してほしい場合は、保険のプロに相談するのがおすすめです。
まとめ:最適な保険でリスクに備えるために
医療保険の見直しとは「加入している保険が今の自分に合っているか」を確かめることです。
保険料を節約したり、保障内容を最適化したりする効果があるため、ライフステージが変わるときだけでなく定期的に見直ししましょう。
ただし、保障内容の変更や保険の切り替えにはデメリットが生まれることも。複数の保険の中からデメリットを上回る保険を見つけるためには、保険のプロに相談するのがおすすめです。
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