幼い子供が入院!実際にかかった費用と役立った保険を大公開!

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幼い子供が入院!実際にかかった費用と役立った保険を大公開!

出産する前も出産してからも、かわいいわが子が入院したらどうしようと不安になること、ありますよね。とくにわが子がいつもの風邪よりしんどそうにしていたり、感染病が周りで流行りだしたりすると不安になります。健康が大事、そしてお金の心配もしたくありません。

今回は子供が入院する可能性や、実際に入院したときにかかった費用を体験談でご紹介します。
「子供にも保険が必要なのかな?」と悩んでいる方は、この体験談と自身の場合を比べながら、保険が必要かを考えるのに役立ててみてください。

⇒1分でわかる!記事のまとめ動画はコチラ!

子供が入院する可能性はどれくらいあるのか

まずは年齢別の入院数を確認しましょう。

図表1 年齢別にみた入院数(人口10万対)(単位:人)



年齢があがるにつれて入院数が増えています。
しかし0歳は60代と同じぐらいの人数が入院しており、1~4歳も子供の年齢の中では多いことがわかります。

とくに小さな乳幼児は、他の年齢に比べて入院の可能性が高いと言えるのです。

子供が入院したときの医療費と保険適用後の負担額

統計上では0歳が圧倒的に多いのですが、我が家は子供が1歳のときと2歳のときに入院を経験しました。
そのうち2歳の子供がRSウィルスからの肺炎で入院したときの、医療費明細を大公開します!

入院日数:5日間
明細項目金額
初・再診料4,820円
入院料等64,600円
医学管理等4,500円
検査500円
投薬1,170円
診断群分類(DPC)152,110円
合計(医療費総額)【A】227,700円
自己負担額【B】200円
食事自己負担費【C】5,520円
入院に際して病院に支払った合計額【B+C】5,720円


注目してもらいたいのは、A医療費総額が227,700円なのに対して、B自己負担額が200円という点です。なぜこんなに安い支払いで済んだのでしょうか。



子供の医療費が安い理由1:自己負担割合と高額療養費制度

そもそも健康保険制度が充実している日本では、A医療費総額をすべて払う必要はありません。年齢や所得に応じた負担割合を払うだけでいいのです。たとえば、義務教育就学後から70歳未満の方であれば、3割負担で済みます。
これが義務教育就学前の乳幼児だった場合、自己負担割合は2割になります。まずはこの制度により、支払額は抑えられます。

また家族の所得や年齢に応じて、1か月に支払う医療費の上限額が決められています。これを高額療養費制度といいます。
年収が約370万円から約770万円の方の場合、医療費負担の上限額は、「(総医療費-267,000円)×1%+80,100円」になります。今回の入院では80,100円が上限額になります。

しかし、これらの健康保険制度に支えられているとはいえ、200円という自己負担額は安すぎますよね。実はこの制度にプラスして、さらに支えてくれた公的制度があったのです。

子供の医療費が安い理由2:乳幼児医療助成制度がある

多くの自治体で行われているのが、「乳幼児医療費助成制度(自治体により名称は異なります)」です。

助成金額や条件、申請方法は自治体によって違いますが、主な例を下にまとめます。

助成金額全額補助/1か月あたり200円を超えた分 など
助成条件外来のみ/1医療機関ごと/外来と入院で上限額が違う など
助成対象3歳まで/小学校入学まで/中学卒業まで など
申請方法事前に自治体が交付した受給者証を医療機関に提示する/いったん医療機関で支払ったあと、自治体窓口に申請して振り込んでもらう など


わが子の場合は入院した年齢や条件が上記にあてはまったため、医療費の実質的な負担が200円で済んだのです。とてもありがたい制度ですよね。

自治体によって助成内容はかなり違うので、一度お住まいの自治体ウェブサイトを見てみてください。「子育て支援」などの項目で、医療費助成に関する記載があります。

ただし保険適用外の項目は助成されないので、注意しましょう。
たとえば、冒頭の医療費明細表のCをみてください。食事療養費は5日間で5,520円かかっています。


実は負担大!子供の入院で医療費以外にかかった費用

入院するときにかかる費用は、医療費だけではありません。たとえ公的助成で大きな補助があったとしても、他にかかる費用について知っておきましょう。

大人なら不要な個室になる可能性!

大人が入院する場合は、差額ベッド代(個室利用代)が気になって大部屋にする方が多いと思います。しかし、子供の場合はどうでしょう。

我が家の子供が入院したときは、4人部屋を1人で使いました。しかしもし同室の方がいた場合は、迷わず個室を選んだと思います。
なぜなら、2歳のわが子はまだ夜泣きをしていたからです。

比較的入院の可能性が高い0歳~4歳は夜泣きをする可能性がありますよね。入院中不安を抱える子供さんが同室にいるときに、夜泣きで迷惑をかけてしまったら…と思うと、お金がかかっても個室を選びたくなります。

さらにきょうだい児がいる場合、お見舞いに来ると騒いでしまいます。母親が付添入院をする病院だったので、会えなかったきょうだい児がお見舞いに来るとたっぷり甘えてきました。個室なら気兼ねすることなくゆっくりかまってあげられます。

以上のことから、子供の入院にあたっては医療費よりも差額ベッド代を気にする人が多いと言えます。
差額ベッド代は地域や病院により大きく差がありますが、統計上の平均では1日あたり6,354円かかります。子供の年齢によっては、付添入院をする保護者のレンタルベッド代がかかる病院もあります。数日入院することを思うと、負担に感じるかもしれません。

さらに入院の際に必要となる費用は、差額ベッド代だけではありません。
他にかかった費用もご紹介します。

付添入院をする人や家族の食事代

入院する子供には3食の食事がでますが、付添人には食事サービスがありません※1

しかし子供は点滴をしている状態で、針が抜けたり管が絡まったりする危険性から目が離せず、買いに行ったり家で食べたりすることができません。そのため1~2日に1度、父親に食事を差し入れてもらいました。
入院日数が長引けば、その分負担は増します。

さらに家族の食事も作ってあげられないので、外食や総菜に頼らざるを得ません。これらの食事代は結構かさみます。

※1病院によっては付添入院をする人の食事を出してくれるところもあります。しかしその場合でも食事代は実費で、1食の金額も高めです。

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きょうだい児の病児保育代

子供が入院して付添うことになると、きょうだい児の問題がでてきます。
実はわが子が入院した際、もう一人も同じRSウィルスにかかっていました。しかしきょうだい児は重症化しなかったため、入院には至らなかったのです。
つまり子供の一人は入院、もう一人は家庭で看病、という状態です。

父親がずっと仕事を休むわけにもいかず、我が家は病児保育にお願いすることにしました。病児保育とは、子供が病気などで保育園を利用できないときに、仕事などを理由に預かってくれる施設です。

利用料金は施設により異なりますが、我が家が利用したところは1日あたり3,000円で、3日間お願いしました。

きょうだい児のファミサポ代

きょうだい児の体調が良くなり、保育園に通えるようになっても次の問題が出てきます。それが保育園への送迎です。
父親は仕事時間の関係上毎日の送迎は難しいため、地域のファミサポにお願いしました。

ファミサポとはファミリーサポート事業のことで、地域で登録した会員同士が助け合う制度のことです。あらかじめ「手伝ってくれる」会員と「手伝ってほしい」会員が登録されており、必要なときにお願いできます。

利用料金は地域によって異なりますが、1時間600円~800円というところが多いです。

収入減だが保育料は満額

付添入院中は欠勤になり、収入が減ります。一方で、たとえ入院して欠席しても、保育園や幼稚園代は満額かかります。これらのこともあらかじめ考慮しておくといいでしょう。

結論:子供の入院に備えて保険は加入するべき?


子供の入院を心配したとき、保険には加入するべきなのでしょうか。
我が家の場合は、保険に加入していてよかったです。
なぜなら、公的な助成があるので医療費の負担は少ないものの、その他の費用がかなりかかったからです。

医療保険で受け取れる保険金は、使い道が限定されていません。入院した子供の治療費だけでなく、きょうだい児のファミサポ代にもあてることができ助かりました。
我が家は共働きだったので保育園に助けてもらいましたが、もし専業主婦できょうだい児が家庭保育だった場合は、さらに困難な状態だったかもしれません。
核家族で頼れる人がいないため、一時預かり保育などにお願いしなくてはならず、さらに費用がかかっていたでしょう。
もしそうだった場合にも、保険が支えてくれたと思います。

「乳幼児は医療費助成が充実しているため保険は不要」という考え方もありますが、我が家のように助けられたケースもあったので、参考にしてもらえればと思います。

ただし、全員が必要とは言い切れません。
たとえば頼れるおばあちゃんが近くにいる場合。きょうだい児の食事を用意してくれたり、送迎をしてくれたりするかもしれません。

入院する病院によっては、付添入院がなく仕事を休まなくてもいいところがあります。
父親・母親の会社が休みやすいところか、看護休暇制度があるところかなども重要ポイントです。

「入院するリスク」は誰にもわかりませんが、「入院した時にかかる費用」はあなたの家族構成や周辺環境、自治体助成などを確認することである程度把握できます。貯蓄でまかなえるかなどでも左右されます。
大事なのは、「あなたにとって保険は必要かどうか」です。

まとめ

子供が入院したときの費用や保険についてまとめました。

  • お住まいの自治体の「乳幼児医療費助成制度」について調べる
  • 医療費以外にかかる費用を「自分の場合」で考える
  • 公的助成で足りない場合や、頼れる家族が近くにいない人は保険加入も検討する


この流れで、保険の加入が必要かどうかを考えてみてくださいね。
最適な答えが見つかるよう応援しています。


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この記事を書いた人
太田太田

保険代理店のニッセンライフの一員として保険比較総合サイト「WillNavi」の運営に携わって2年。母親目線で保険のことをわかりやすくお伝えいたします。

出典

「平成29年(2017年)患者調査」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/index.html
「医療費の自己負担割合」(厚生労働省HP)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/info02d-37.html
「主な選定療養に係る報告状況」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000672469.pdf

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