医療保険ってなに?生命保険とはどう違う?医療保険を徹底解剖!

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医療保険ってなに?生命保険とはどう違う?医療保険を徹底解剖!

「保険」について調べていると、内容は小難しいし、わかりづらい固有名詞もたくさんでてきて混乱したことはありませんか?

保険選びが面倒になってしまい、保険会社に丸投げしてしまおうか迷っている方もいるのではないでしょうか。

実は、加入する保険は自分できちんと理解しておかないといざ保険の給付金を利用しようとしても、要件に当てはまっていなかったなんてこともあります。

当記事では、「生命保険とはなにか?」からスタートし、生命保険というジャンルの一つである「医療保険」について、わかりやすく解説します!ぜひ参考にして自分に合った医療保険を選べるようにしましょう。

生命保険ってなに?


生命保険とは、主に被保険者(保険をかけられている人)の死亡や病気など、生命にかかわるリスクに対して準備する保険です。
保険期間内なら被保険者が死亡した場合に、受取人が保険金を受け取ることができます。

まず、生命保険はその機能に応じて2つに分けられます。

  • 貯蓄性があるもの
  • 保障がメインのもの


そこからさらに、保障内容に応じて4つの種類に分類できます。
その4種類は、死亡・医療・介護・生存です。

任意で加入できる生命保険死亡や病気・ケガなどのリスクに準備する保険死亡保険
医療保険・疾病保険
介護保険
貯蓄性の高い保険死亡保障付きの生存保険


生命保険といっても種類は多岐に渡ります。
自分の生活状況に合わせて選ぶといいでしょう。

また、以下では医療保険にフォーカスして紹介していきます。

医療保険とは?



医療保険が生命保険の一種だということがわかりましたね。
では、医療保険とはどのような保険なのでしょうか。

まず、医療保険には公的なものと任意で加入する民間のものの2つが存在します。
それが、「公的医療保険」と「民間の医療保険」の2種類です。

以下では、この2種類の保険の差異について紹介します。

公的医療保険

みなさんがケガや病気で病院に行ったときに、保険証を提示することで診療費が全額負担ではなく、一定割合の負担だけですんでいるはずです。

これは、みなさんが公的医療保険制度に加入しているからです。みんなで健康保険料として国に納めて、病気やケガをしたときにはその集めたお金から一部負担してもらえるという仕組みになります。

公的制度についてもう少し詳しく見てみましょう。
公的制度には、主に5種類の保険があります。
それぞれに主となる加入者が違うので、自分の家庭はどの公的制度に入っているかきちんと知っておくことが必要です。

主な加入者医療費の自己負担の割合
国民健康保険自営業者、非正規労働者、無職、74歳までの高齢者義務教育就学前の乳幼児は2割、小学生〜70歳未満は3割。70歳以上は2割(*所得が一定以上のとき3割)
全国健康保険協会(協会けんぽ)中小企業に勤務する人と家族
組合健保大企業に勤務する人と家族
共済組合公務員や私立学校の教職員と家族
後期高齢者医療制度75歳以上の高齢者1割(*所得が一定以上のとき3割)


加入する保険の種類や年齢によって、医療費の負担割合や1か月の上限額が変わっていきます。
自分が負担する金額をしっかり理解しておくようにしましょう。
理解しておかないと、いざ病気やケガをしたときに思っていたよりも支払う金額が多くなってしまったなんてこともありえます。しっかり把握しておきましょう。

民間の医療保険

次は民間の医療保険についてみていきましょう。

基本的には、加入は任意となっているので公的医療保険では対応不可能な場合や、さらに充実した保障が欲しいような場合に加入する保険です。

具体的な保障内容は保険会社や各医療保険商品によって異なりますが、一般的には入院保障と手術保障が主契約(メインの保障内容)となっていることが多いです。
また、これらの主契約に通院特約や先進医療特約など追加で特約(オプション)を付加することで、さらに保障を手厚くすることができます。

では、主契約である入院保障と手術保障がそれぞれどんな保障なのか解説します。

入院保障とは、入院をしたときにかかるお金を保障してくれるものです。
主な保障内容として、疾病入院保障と災害入院保障があります。

疾病入院は病気で入院したときに保障を受けることができます。
疾病によって入院した日数に応じて入院給付金が支払われる仕組みです。

一方で、災害入院は、突発的な事故や災害でケガをして入院した場合に保障を受けることができます。
災害というと自然災害のことだと思われることが多いのですが、日常で起こる事故にも対応しています。

手術保障とは、病気やケガで手術を受けたときに保障(手術給付金)を受けられます。
手術給付金の支払われ方は、入院の有無だけで決まるタイプと、手術方法によって変わるタイプの2種類があります。
同じ手術を受けていたとしても保障内容によっては、受け取れる手術給付金が変わる場合があります。

AタイプBタイプ
入院をした場合入院給付金日額×10倍がん・心疾患・脳血管疾患の治療目的で受けた手術の場合開頭術・開胸術・開腹術
入院給付金日額×40倍
上記以外
入院給付金日額×20倍
がん・心疾患・脳血管疾患以外の手術の場合開頭術・開胸術・開腹術
入院給付金日額×20倍
上記以外
入院給付金日額×10倍
入院なしの場合入院給付金日額×5倍入院給付金日額×5倍


たとえば、入院給付金日額5,000円の医療保険に加入していて、がんで開腹手術を受けて2週間入院した場合で考えてみましょう。

Aタイプなら受け取れる手術給付金は、5,000円×10倍=5万円です。
Bタイプの場合、5,000円×40倍=20万円になります。

このように同じ入院・手術条件でも受け取れる保険金に大きな差がうまれます。
ですが、一般的に保障が手厚い分Bタイプは、Aタイプよりも保険料が割高です。
保険でどれくらい備えておきたいのか、ライフスタイルなどを考慮して選ぶようにしましょう。

医療保険の種類



ここまでで、医療保険の概要についてご理解いただけたかと思います。

医療保険と一言でいってもさまざまな種類があり、それぞれ特徴があります。
現在、主に4つの種類があります。

(1)定期医療保険

保障される期間を契約時に選ぶことができる保険です。
一般的に「10年まで」といった契約年数で保険期間を決める年満了と、「65歳まで」といった年齢で保険期間を決める歳満了があります。
保険期間を満了すると保障がなくなるので注意しましょう。

一定期間保障してくれるので、貯金が足りないうちだけ保障してほしい場合や、子供が小さい時期にのみ収入が減るのを抑えたいという場合などにオススメです。
医療保険は新しい商品が発売されることも多いため、短い期間で安いものを選び、更新しないで新しい保険に加入したい場合にも定期医療保険がオススメです。

(2)終身医療保険

一生涯保障される保険です。現代の長寿化に対応するためにできました。
年をとっても保障が無くなる心配がありません。
保険料払込期間には、一生涯払い続ける終身払と65歳までなど期間を決めて支払う短期払があり、短期払で65歳に設定しておけば、支払期間が終了すれば保険料の支払いがなく保障が一生涯続くので、年金生活になったときに保険料の負担がなく老後の生活費の負担を減らせます。

一般的に、同じ年齢・同じ保険金額で定期保険と比較した場合、終身医療保険の方が保険料は割高になり、短期払だとさらに高くなります。
結婚や出産などライフスタイルの変化で、これから保険の見直しをする可能性がある場合は、よく検討してから選ぶようにしましょう。

(3)がん保険

がんになった場合に給付金を受け取れる保険です。
医療保険でもがんは保障されますが、がんは長期療養が必要になることもあるので、がん治療に合わせた保障が備えられるという特徴があります。
給付金の金額や受け取れるタイミングは商品によって異なります。

保障内容の分類は以下のとおりです。

・入院給付金型

入院給付型はがん保険の中で一般的なもので、差額ベッド代などの入院生活に関連して必要になる諸費用に対して備えるタイプです。
入院給付型といっても、手術や通院保障がついているものもあり、医療保険と保障内容が似ているものもあります。
がん保険を検討していて、すでに医療保険に加入している場合は、がん保険と医療保険を合算して入院給付金がどれくらい受け取れるのかシミュレーションし、どんな保障が必要なのか考えるようにしましょう。

・実損填補型

実損填補型は、健康保険の自己負担分の医療費や家族介護の備えの費用などを保障します。
治療費だけでなく、商品によっては差額ベッド代や親族が見舞いに来た際の交通費など治療とは直接関係のない諸経費も保障してくれるのが魅力です。

・診断給付金型

診断給付金型はがんと診断された場合にまとまったお金を受け取れる保障です。
最近では複数回受け取れるものも多くなっており、再発や転移した場合にも備えられます。
診断給付金の場合、受け取ったお金は自由に使うことができるので、治療費として使うのはもちろん、仕事を休んで収入が減ってしまったときの補てんなどにも使うことができます。

・収入保障型

収入保障型はがんになったときに収入が減ってしまうリスクを抑えます。
収入が減っても、住宅ローン(家賃)や日々の生活費は必要ですし、その上治療費も必要になります。
とくに自営業の方は、会社員や公務員の方のように傷病手当金がないので、仕事を休むと収入がゼロになってしまう可能性があるので、収入保障型もオススメです。

がん保険にも保険期間が具体的に定められている定期型と一生涯保障してくれる終身型があるので、加入する際はメリット・デメリットなどを比べて検討しましょう。

(4)就業不能保険

就業不能保険は病気やケガなどで就業不能状態になったときに毎月のお給料をカバーするようにお金を受け取ることができます。
がん保険の収入保障型はがんだけを補償するものですが、就業不能保険だと幅広く補償できます。
ただし、すべての病気やケガが保障されるわけではなく、商品によって保障対象外になる病気や保険金の支払事由が変わります。
また、働けなくなったらすぐに保険金が受け取れるのではなく、60日~180日程度の支払対象外期間があります。
検討するときはしっかり確認しましょう。

表に保険のカテゴリーによって保障の特徴をまとめてみました。
参考にしてみてください。

保険のカテゴリー保障内容のまとめ
定期医療保険
  • 入院する際にきちんとした保障を
  • かけ金を小さく
終身医療保険
  • 老後も保障
  • 年齢が上がっても保険料が変わらない
がん保険
  • がんに備える
就業不能保険
  • 働けなくなったときに備える
  • 入院後の保障

医療保険を選ぶときの注意点!



4種類の医療保険について解説してきましたが、ご自身のニーズに合いそうなものは見つかったでしょうか。

保険にはさまざまな種類があるため、自分に合った保険を見極めることが非常に重要です。
しかし、それ以外にも医療保険に加入するにあたって注意すべきポイントはいくつかあります。

保障されない項目・保険金支給条件

医療保険はすべての病気やケガを保障するわけではありません。
保障が対象外となる項目や保険金の支給条件などがあります。
きちんと把握するようにしましょう。

保障されない治療の項目は以下のとおりです。

  • 正常分娩
  • 疾病と無関係の不妊手術
  • 抜歯、インプラント
  • 美容整形手術
  • 健康診断や人間ドック


主に病気とは関係のない項目は保障されないことを覚えておくようにしましょう。

また給付金を受け取るには、保険金支給条件を満たしていることが大切です。
とくに入院・通院給付金の場合は、必要入院日数や支払限度日数等あるためきちんと条件を記憶しておくことが重要です。
他にも、申し込み書類に不備がある場合も給付が遅れることがあるので注意しましょう。

支払限度日数

支払限度日数とは、入院給付金が1入院あたりに支払われる限度日数のことです。
支払限度日数を超えた場合、超えた分の入院給付金は支払われません。
支払限度日数は、一般的には60日型か120日型が多く、ほかにも40日型や180日型などがあります。

1入院とは、1回の入院で入院してから退院するまでの期間を意味します。
1入院60日型に加入していて70日入院した場合、入院給付金が支払われるのは60日分で残りの10日分は保障されません。

支払限度日数で注意が必要なのが、入退院を繰り返した場合です。
退院すればリセットされて、それぞれの入院で60日ずつ受け取れると思っている方も多いのですが、前回の入院の退院日の翌日から次の入院まで180日以上経過していなければ、同じ病気やケガで入院した場合、前回の入院日数と合算されます。

たとえば、支払限度日が60日型の場合、がんで40日入院してその2か月後に同じがんで30日入院したとすると、入院した70日間は1入院とカウントされるので、60日間分給付金を受け取ることができます。
しかし、前回の入院の退院日の翌日から退院まで180日以上経過していれば、たとえ同じ病気であっても新たな入院とされるので、70日分の給付金を受けることが可能です。

医療保険に加入するメリットは?

医療保険に加入するメリットは、主に先進医療保障と差額ベッド代に備えられることです。
先進医療とは、大学病院などの医療機関で研究・開発された医療技術のことで、厚生労働省が保険対象にするか検討している医療のことです。
先進医療の医療費用は全額自己負担で、一般的な医療費用よりも高くなることがあります。
また、治療方法によっては一部の病院でしか受けられないため、医療費用とは別に、交通費や宿泊費が必要になることもあります。

一般的に先進医療特約を付加すれば、技術費用実費と同額が支払われるため、高額な医療費用が必要な治療であっても受けられる可能性があります。
また、最近では先進医療保障に加えて一時金がついているタイプもあり、交通費などにも使うことができます。

差額ベッド代とは、希望して個室に入院した場合などでかかる費用のことです。
全額自己負担となっており、保険診療対象外となります。
入院中はなるべく静かに過ごしたい方や、小さなお子さまがいてお見舞いに来た際に周りの人に迷惑をかけないか心配という方は、できれば個室に入りたいと思うことがあるでしょう。
医療保険に差額ベッド代を考慮した金額で加入すれば、いざというときに安心です。

生命保険や医療保険の知識を身につけて、自分に合った保険に加入しよう!



今回は医療保険について紹介しました。
医療保険は、主に被保険者の死亡や病気など生命にかかわるリスク対して準備する保険となっています。
基本的には公的医療保険でカバーしきれない部分を医療保険でしっかりカバーしていくのがオススメです。

また、医療保険には保障されない項目や支払限度日数などがあります。
契約する前にきちんと確認をしてから加入するようにしましょう。

保険を選ぶときには何を参考にすればいいのかわからないことが多いと思います。
Will Naviでは、資料請求や保険の無料相談も行っています。ぜひ利用してみてください。

この記事を参考に自分と家族を守ることのできる医療保険を選んでみてください。

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この記事を書いた人
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40年以上の豊富な経験と実績をもつ保険代理店です。
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