からだの病気

痛風でも入れる・加入できる保険

痛風

病気解説

痛風とは

痛風とは

痛風は、体内で過剰に産生された尿酸が、関節に蓄積して結晶化することで炎症や腫れ、痛みを引き起こす病気です。「風が吹いても痛い」という位の強い炎症、痛みが出現する関節炎として、昔から知られている病気です。

尿酸は、体の細胞に含まれる「核」の成分である核酸が分解されることで発生したプリン体が、肝臓などで分解されることで生じます。ほかにも、プリン体を多く含む食べ物を取りすぎ、それが体内で分解されることで尿酸が生じます。

このようにして生じた尿酸が、一定濃度を超えて高くなってしまうと、痛風の主な原因である高尿酸血症を引き起こします。
高尿酸血症の原因としては、以下のようなものがあります。

  • 尿酸の排出の低下:腎臓病がある、遺伝的に尿酸排出機能が低い、利尿剤など特定の薬剤の影響などが原因となることがあります。
  • プリン体の過剰摂取:プリン体は貝類や肉類、キノコ、豆や種子類、魚卵などに多く含まれます。アルコール、特にビールにもプリン体が多いです。
  • 尿酸の過剰産生:血液疾患(白血病やリンパ腫など)、細胞増殖・細胞死が活発になる病態(乾癬、抗がん剤の使用、放射線治療)などによって核酸の代謝が過剰になることが原因となったり、遺伝的な異常で生じることもあります。
  • 脱水:夏場の水分摂取不足や、過度のアルコール摂取に伴う脱水状態、利尿剤使用に伴う脱水によって血液が濃縮し、尿酸値が上昇しやすくなります。

血中で尿酸値が上昇し、血中に溶けきれなくなった尿酸が結晶化することで痛風を発症します。痛風の結晶化は、血管が少ない組織(腱や靭帯、軟骨など)と温度が低い末端の関節(指先、足の甲から足首にかけてなど)に起こりやすいため、手先や足先によく生じます。
典型的な経過としては、油ものや過度のアルコール摂取後、夜間や早朝など体の末梢・関節の温度が下がる時間帯に起こりやすくなります。むずむずする、関節の不快感などの前兆症状が出現することもありますが、前兆から24時間以内にピークを迎えるような強い痛み、腫脹、発赤、圧痛などが生じます。
最も頻度が多い部位は第一中足趾関節(足の親指の付け根のでっぱり部分)であり、痛風発作の70%以上に認められます。ただし、それ以外の関節に生じることもあり、足の甲や足首、膝関節、手指関節等に生じることもあります。

保険加入

痛風でも入りやすい保険とは

痛風で治療中であっても、持病がある方でも入りやすい「引受基準緩和型保険」や「無選択型保険」に加入できる可能性があります。

また、投薬や尿酸値の数値など治療状況によっては、通常の保険でも検討できる可能性もあります。

痛風の治療中、過去に治療経験がある方が保険を選ぶときのポイントをご紹介します。

痛風でも入れる可能性のある医療保険は{{ products.length }}商品あります。
こちらより資料請求できる保険商品は、「引受基準緩和型」となります。
お客様の治療の状況によっては他の商品をご案内できる場合がございます。
ご検討にあたっては、ぜひ一度お電話やメールよりお問い合わせください。
該当する保険商品を見る

痛風で治療中・治療歴があっても通常の保険に入れる可能性があります

痛風と診断された直後で、治療方針が決まっていない状態は、通常の保険はもちろん持病がある方向けの引受基準緩和型保険や無選択型保険にも入ることはできません。

また、健康診断で要再検査・要精密検査・要治療と指摘されていて、検査も治療も受けていないという場合も加入はできません。

診断が確定して治療方針が決まり、投薬や食事などで尿酸値が基準値内でコントロールできるようになっていると、通常の保険が検討できる可能性が高くなります。

【例】痛風で通常の保険が検討できるかどうかの目安
  • 診断されてから何年たっているか(治療期間)
  • 薬の種類
  • 尿酸値の数値
  • 入院歴の有無
  • 痛風以外で治療している病気の有無

※目安は一例であり、特定の保険会社の基準ではありません。
健康状態だけではなく、職業などその他の告知や申込内容で総合的に審査判断されます。

保険会社によって数値の基準などが異なるため、A社では申し込みが難しい場合でも、B社なら申し込みできたというケースがあります。

個々に調べるのは大変なので、複数の保険会社の取り扱いがある代理店など保険のプロに相談して保険を探すことをおすすめします。

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通常の保険で加入が難しい場合は「引受基準緩和型保険」がおすすめ

引受基準緩和型保険は、通常の保険と比べて健康状態の告知など保険に加入する条件(引受基準)が緩和されているため、治療中の方や治療歴がある方も入りやすくなっています。

持病が悪化して入院や手術をした場合でも保障対象になるため、万が一のときでも安心です。

ただし、保険に入りやすい分保険料が割増になっているなどの条件があるため、まずは通常型で加入できないか検討してから引受基準緩和型保険を検討するようにしましょう。

引受基準緩和型保険も加入が難しいという場合は、無選択型保険があります。

医師の診査や告知書による告知がないため、直近で入院や手術をしていても入れる可能性がある保険です。

ただし、保険料が引受基準緩和型保険よりもさらに割高であることや、責任開始時期(日)に発病していた病気は保障(補償)の対象にならないなどの条件がついていることがほとんどです。

ニッセンライフで無選択型保険の相談・加入された方は、現在何も保険に加入していないため、引受基準緩和型保険に入れるようになるまでのつなぎとして検討されることが多いです。

保険選びと一言でいっても病状や生活スタイル、すでに加入している保険があるかどうかなどによって、必要な保障や商品は異なります。

保険選びでお困りの場合は、ぜひニッセンライフまでご相談ください。

治療法

痛風の治療法

痛風発作の治療は、急性期の痛風関節炎に対する治療と、その原因となる高尿酸血症に対する治療に分けられます。
それぞれの治療内容は、以下のようになります。

●痛風関節炎に対する治療
急性期の強い関節の炎症を抑えるために、下記のような処方を使用します。

  • 非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDS)
    発作の急性期に有効な、中心的薬剤です。日本で痛風発作に使用できるNSAIDSとしては、ナプロキセン(ナイキサン®)、インドメタシン(インダシン®)などがあります。
  • コルヒチン
    痛風発作の前兆期に使用すると、発作を頓挫させる効果が期待できます。
  • ステロイド
    NSAIDSが使用できない場合、NSAIDSを投与しても効果が弱い・効かない場合、多発関節炎を生じている場合に使用することがあります。通常は15〜30㎎を経口薬で使用し、短期間使用する方法が一般的ですが、場合によっては関節注射をおこなうこともあります。

●高尿酸血症に対する治療

  • 生活指導
    過食や高プリン体・高脂肪の食生活、飲酒過多、運動不足などの生活習慣は高尿酸血症やそのほかの生活習慣病の大きなリスク因子であるため、こうした生活習慣を改善することが重要です。
  • 尿酸降下薬
    尿酸値を下げることは、痛風の治療、再発防止、腎障害の進行予防に有用です。
    尿酸降下薬は、主に尿酸生成抑制薬、尿酸排泄促進薬の2つの種類があります。
    1. ①尿酸生成抑制薬
      キサンチン酸化還元酵素(XOR)阻害薬として、アロプリノール(ザイロリック®)、フェブキソスタット(フェブリク®)、トピロキソスタット(トピロリック®)などがあります。フェブキソスタット、トピロキソスタットは近年開発された薬剤であり、腎障害のある患者でも使用しやすく、薬の相互作用が少ない、安全性が高いといったメリットがあります。
    2. ②尿酸排泄促進薬
      • 非選択的尿酸再吸収阻害薬
        尿酸の取り込みや分泌にかかわる、尿酸トランスポーター1(URAT1)というたんぱく質を阻害する薬剤で、ベンズブロマロン(ユリノーム®)などがあります。
      • 非選択的尿酸再吸収阻害薬
        近年使用可能となった新機序の薬剤で、URAT1だけでなく、さらに複数の尿酸トランスポーターを阻害する作用があります。ドチヌラド(ユリス®)が使用可能です。

治療費

痛風の治療費用

痛風には基本的には外来での治療がおこなわれます。
受診後は、採血検査や、病型分類のための尿検査、レントゲンや関節エコー、関節穿刺などがおこなわれることがあります。
費用としては検査や処置の内容にもよりますが、3割負担*の場合、約3,000〜10,000円程度となることが多いです。(以下、全て同様に3割負担の場合の金額を提示しています。)痛風発作後は、1〜2週間程度で再診、その後安定していれば1か月ごと程度での通院となることが多く、その際は追加の検査や処置の有無にもよりますが、検査処置がなければ1,500~3,000円程度の費用がかかるのが一般的です。

内服薬は、急性期で使用するNSAIDSやステロイド、コルヒチンは1錠10円程度なので、薬剤の費用は1週間分でも500〜1,000円程度の自己負担であることが大半です。
尿酸降下薬のうち、アロプリノール(ザイロリック®)やフェブキソスタット(フェブリク®)は後発品があるので1錠2~6円程度ですが、トピロキソスタット(トピロリック®)は先発品のみのため1錠5~13円、ドチヌラド(ユリス®)は1錠9~28円となっています。
薬局ではこれらの薬剤の代金と、薬の管理指導料(約135〜180円)、調剤技術料(約90〜135円)の支払いが必要となります。

なお、治療費に関しては、監修医の診療経験に基づく平均的な金額を記載しております。患者の病状や受診される診療機関、治療方法などによって費用は異なります。あくまでも治療費の目安として情報を提供するものです。
*医療保険制度の自己負担割合は、収入により1割・2割・3割となります。

病気データ

痛風のデータ

食生活の欧米化に伴って、日本における痛風の患者数は増加傾向となっており、2022年の厚生労働省の国民生活基礎調査によると130万人以上が痛風のため通院しています。性別でみると男性の割合が95%と圧倒的に高くなっています。

通院者数(痛風)の推移 (単位:万人)

通院者数(痛風)の推移

厚生労働省「国民生活基礎調査」を用いてニッセンライフが作成

また、痛風の原因となる高尿酸血症患者数は、痛風患者数の10倍程度と推定され、約1,300万人以上いると考えられています。
高尿酸血症は日本の成人男性の20〜25%程度の有病率であると推測され、年齢層は30〜39歳が最も多く、40〜49歳、20〜29歳、50〜59歳、60歳以上の順に患者数が多いという報告もあり、若年~壮年期に多いことがわかっています。
痛風は平均発症年齢が41.9歳とされ、年齢層別では最も多い40歳代が36.9%、30歳代33.8%、50歳代13.1%、20歳代以下9.8%、70歳以下の高齢発症は1.4%程度と、やはり壮年期での発症が多いことがわかっています。
さらに、高尿酸血症患者の約80%に高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の合併が認められることもわかっており、動脈硬化疾患とも強い関連があることが明らかになっています。

医療情報の監修

小鷹 悠二

プロフィール

福島県立医科大学を卒業後、宮城厚生協会坂総合病院で勤務。2013年から2017年にかけては東北大学病院循環器内科で勤務しつつ、同大学院の博士課程に在籍し博士号を取得。その後、仙台オープン病院の循環器内科医長を経て、2018年からおだかクリニックで副院長を務めている。
循環器内科専門医、総合内科専門医、産業医、医学博士。2017年学位取得。

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よくある質問

「痛風と保険」に関する相談例

持病や既往症がある人向けの保険商品をご案内しているニッセンライフのカスタマーコンタクトセンターには、痛風の方から多くのご相談があります。
主な質問とその回答例をご紹介します。

最近痛風で投薬治療を始めましたが保険に入れますか?

回答はこちら

診断直後や投薬治療開始直後は通常の保険に入ることが難しい可能性があります。

痛風は通常の保険でも入れる可能性がある病気ですが、治療方針が決まっていない、尿酸値などの数値を下げるために薬を変更する可能性もあるため、治療を一定期間行い数値が下がって安定しているという状態で検討されることをおすすめします。

健康診断で要再検査の指摘があり、おそらく痛風だと思うのですが、念のため再検査を受ける前に保険に入りたいのですが入れますか?

回答はこちら

いかなる保険も検査前に加入することはできません。

検査の結果、入院や手術などの治療が必要になる可能性があるため、検査を受けた後にご検討ください。
検査の結果異常なし、病気が見つかっても病名や治療内容等によっては、保険に加入できる可能性もあります。詳しくはニッセンライフまでお問合せください。

痛風以外病気で治療中ですが保険に入れますか?

回答はこちら

病名や治療歴によっては通常の保険に入れる可能性があります。

複数の持病があってもそれぞれの病名や治療状況によっては通常の保険で検討できる可能性があります。
お問合せいただければ状況をおうかがいの上最適な商品をご紹介することができるので、ぜひお電話・ご相談ください。

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ニッセンライフでは、痛風の方の保険加入のご相談を受け付けています。ぜひお気軽にお電話下さい。

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