からだの病気

脂肪肝でも入れる・加入できる保険

脂肪肝

病気解説

脂肪肝とは

脂肪肝とは

脂肪肝という病気については、健診でいわれたことがある方や、聞いたことがある方も多いでしょう。
脂肪肝は、「余剰な脂肪が脂肪滴として肝細胞の細胞質に蓄積した状態」と定義されます。
わかりやすくいえば、「肝臓に脂肪がたまった状態」です。

従来は、日常的に摂取する飲酒量をもとに、アルコール性と非アルコール性に分類され、他の慢性肝疾患などを伴わない非アルコール性の脂肪肝を非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼び、さらに進行して肝臓の細胞の障害が進行したものを非アルコール性脂肪肝炎(NASH)と呼称していました。

脂肪肝によって引き起こされる健康における問題は、大きく分けて以下の2点です。
①肝細胞が脂肪肝による炎症や線維化によってダメージを受けてしまい、肝臓の機能が大きく低下する肝硬変や、異常な細胞から悪性腫瘍が生じることで肝がんを発症する危険があります。
②生活習慣病や肥満などのメタボリック症候群を併発していることが多く、脳卒中や心筋梗塞といった動脈硬化疾患を引き起こしやすくなります。最近では、脂肪性肝疾患自体が動脈硬化疾患のリスク因子となることも報告されています。

近年では、従来の分類では評価できないような病態の脂肪肝がみられることから、分類方法が変わり、よりリスクが高いとされる代謝異常を伴う病態を評価できるようになりました。
その結果、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(metabolic dysfunction associated steatotic liver disease:MASLD)という新しい疾患概念が提唱されるようになりました。
MASLDの診断基準は、脂肪肝があることに加えて、以下の①、②、③いずれかを満たすことです。
①過体重・肥満(日本人ではBMI≧23kg/m2)
②2型糖尿病
③痩せ・正常体重では2項目以上の代謝異常(高血圧症、内臓脂肪蓄積、耐糖能異常、脂質異常症)

この疾患概念では、飲酒量は関係なく、B型肝炎やC型肝炎といったウイルス性肝疾患・慢性肝疾患の有無も問いません。
この新しい疾患概念が2023年6月以降、欧米の学会で推奨され、それに続いて2024年8月から日本でも使用されるようになりました。
このような新しい病態分類を使用することで、消化器疾患としてだけではなく、循環器・内分泌疾患的な多角的な視点で脂肪性肝疾患を治療し、重大な疾患を予防することにつながることが期待されています。

保険加入

脂肪肝でも入りやすい保険とは

脂肪肝で治療中であっても、持病がある方でも入りやすい「引受基準緩和型保険」や「無選択型保険」に加入できる可能性があります。
また、投薬や肝機能の数値など治療状況によっては、通常の保険でも検討できる可能性もあります。
脂肪肝の治療中、過去に治療経験がある方が保険を選ぶときのポイントをご紹介します。

脂肪肝でも入れる可能性のある医療保険は{{ products.length }}商品あります。
こちらより資料請求できる保険商品は、「引受基準緩和型」となります。
お客様の治療の状況によっては他の商品をご案内できる場合がございます。
ご検討にあたっては、ぜひ一度お電話やメールよりお問い合わせください。
該当する保険商品を見る

脂肪肝で治療中・治療歴があっても通常の保険に入れる可能性があります

脂肪肝と診断された直後で、治療方針が決まっていない状態は、通常の保険はもちろん持病がある方向けの引受基準緩和型保険や無選択型保険にも入ることはできません。

また、健康診断で要再検査・要精密検査・要治療と指摘されていて、検査も治療も受けていないという場合も加入はできません。

診断が確定して治療方針が決まり、投薬や食事などで肝機能の数値が基準値内でコントロールできるようになっていると、通常の保険が検討できる可能性が高くなります。

【例】脂肪肝で通常の保険が検討できるかどうかの目安
  • 診断されてから何年たっているか(治療期間)
  • 薬の種類
  • 肝機能の数値
  • 入院歴の有無
  • 脂肪肝以外で治療している病気の有無

※目安は一例であり、特定の保険会社の基準ではありません。
健康状態だけではなく、職業などその他の告知や申込内容で総合的に審査判断されます。

保険会社によって数値の基準などが異なるため、A社では申し込みが難しい場合でも、B社なら申し込みできたというケースがあります。

また、特定の部位や病気に関しては保障(補償)をしないといった条件をつけることで通常の保険に加入できるケースもあります。

個々に調べるのは大変なので、複数の保険会社の取り扱いがある代理店など保険のプロに相談して保険を探すことをおすすめします。

お気軽にご相談ください!
オペレーターは、FP技能士などの資格や生損保の教育を受けた経験豊富な人材です。
とくに女性のオペレーターが多数在籍しているため、女性のお客さまも安心して相談いただけます。
電話相談する

通常の保険で加入が難しい場合は「引受基準緩和型保険」がおすすめ

引受基準緩和型保険は、通常の保険と比べて健康状態の告知など保険に加入する条件(引受基準)が緩和されているため、治療中の方や治療歴がある方も入りやすくなっています。

持病が悪化して入院や手術をした場合でも保障対象になるため、万が一のときでも安心です。

ただし、保険に入りやすい分保険料が割増になっているなどの条件があるため、まずは通常型で加入できないか検討してから引受基準緩和型保険を検討するようにしましょう。

引受基準緩和型保険も加入が難しいという場合は、無選択型保険があります。

医師の診査や告知書による告知がないため、直近で入院や手術をしていても入れる可能性がある保険です。

ただし、保険料が引受基準緩和型保険よりもさらに割高であることや、責任開始期(日)に発病していた病気は保障(補償)の対象にならないなどの条件がついていることがほとんどです。

ニッセンライフで無選択型保険の相談・加入された方は、現在何も保険に加入していないため、引受基準緩和型保険に入れるようになるまでのつなぎとして検討されることが多いです。

保険選びと一言でいっても病状や生活スタイル、すでに加入している保険があるかどうかなどによって、必要な保障や商品は異なります。

保険選びでお困りの場合は、ぜひニッセンライフまでご相談ください。

脂肪肝でも入れる可能性のある医療保険は{{ products.length }}商品あります。
こちらより資料請求できる保険商品は、「引受基準緩和型」となります。
お客様の治療の状況によっては他の商品をご案内できる場合がございます。
ご検討にあたっては、ぜひ一度お電話やメールよりお問い合わせください。
該当する保険商品を見る
お気軽にご相談ください!
オペレーターは、FP技能士などの資格や生損保の教育を受けた経験豊富な人材です。
とくに女性のオペレーターが多数在籍しているため、女性のお客さまも安心して相談いただけます。
電話相談する

治療法

脂肪肝の治療法

脂肪性肝疾患には、特有の治療法はありません。
治療の基本は、食事・運動療法による減量です。また、MASLDのような代謝疾患が関連した脂肪肝の場合には、それに加えて各代謝疾患に対する治療をおこないます。

①脂肪肝に対する治療
脂肪肝自体は生活習慣が原因となるため、以下のような生活習慣の改善が重要です。

  • カロリーをとりすぎない
    一般的な成人では、その人の年齢や日常的な活動量によって1800〜2600kcal程度のカロリー摂取が推奨されます。
  • 食事のバランスに気を付ける
    野菜・果物などを意識して多く食べることや、脂分が多い食品やカロリー・糖分が多い食品をとり過ぎないよう気をつけましょう。
  • 適正体重を維持する
    BMI(体重[kg]÷身長[m]÷身長[m])25未満を心がけましょう。
  • 運動習慣
    軽く息が上がる位の、ウォーキングなどの有酸素運動を1日60分程度おこなうことが推奨されます。
  • 過度の飲酒を避ける
    エタノール換算で、1日当たり男性20〜30g(日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎0.5合、ワイン2杯、ウイスキーダブル1杯に相当)、女性は約半分の10〜20g以下に抑えることが推奨されます。

②併発する代謝疾患への治療
代謝疾患・生活習慣病を併発した脂肪肝であるMASLDでは、各疾患の治療をおこないます。
各疾患に対し、血液検査所見や肝機能の改善効果が期待されるものとして、以下のような薬剤の使用が推奨されています。

  • 高血圧→ACE阻害薬、ARB
  • 2型糖尿病→SGLT2阻害薬、GLP1受容体作動薬、ピオグリタゾン
  • 脂質異常症→スタチン系薬剤

ほかにも、ビタミンEには血液検査所見や肝組織像を改善させる効果が報告されており、病態に応じて使用が推奨されています。
最近では、糖尿病がない患者でもSGLT2阻害薬やGLP1受容体作動薬がMASLDの治療薬として有用である可能性が報告され、現在臨床研究で検証されています。
また、選択的PPARαモジュレーターなど新しい治療薬の研究も進められています。

治療費

脂肪肝の治療費用

脂肪肝では、一般的に入院治療を必要とすることは少なく、基本は外来での治療となります。
そのため、必要となる外来通院時の費用について解説します。
(費用は3割負担の場合について記載しています。)

初診時には血液検査や心電図、レントゲン検査、超音波検査など、病態を評価するために一通りの検査がされることが多いです。その際には、7,000〜10,000円程度の費用がかかります。
CTやMRIなどの画像検査もおこなうと、それに加えて7,000〜15,000円程度追加でかかります。

その後の定期的な通院時は、検査がなければ毎回1,500円程度かかります。
糖尿病などでは毎回血糖、HbA1cの評価が必要となるため、受診時の費用は2,500〜3,000円程度になります。
また、半年〜1年ごとに一般採血やレントゲン、心電図、各種超音波検査などがおこなわれることが多く、その際には7,000〜10,000円程度かかることが多いです。

それに加えて、処方内容に応じた薬代がかかります。内服薬の種類・数、合併症の有無によって大きく異なりますが、平均すると月2,000〜5,000円程度かかることが多いです。
特にSGLT2阻害薬やGLP1受容体作動薬は後発医薬品がなく、それぞれ単剤でも月1,500〜5,000円程度かかるため、これらの薬剤を使用する場合はより高額になることもあります。

なお、治療費に関しては、監修医の診療経験に基づく平均的な金額を記載しております。患者の病状や受診される診療機関、治療方法などによって費用は異なります。あくまでも治療費の目安として情報を提供するものです。

病気データ

脂肪肝のデータ

近年では、食生活の欧米化や肥満人口の増加などに伴い、脂肪肝の患者数は増加しています。
日本における非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の有病率は、2001年時点で検診受診者の18%、2009〜2010年では約30%まで増加しています。
また、基本的に男性に多いという特徴があります。2012年時点でNAFLDの有病率は男性で32〜40%、女性が8.7〜17.7%程度とされ、男性の有病率は女性の約2〜3倍であることが報告されています。
日本における患者数は1000万人以上いると推計されています。

また、脂肪性肝疾患の大きな問題点のひとつとして、肝硬変や肝がんにつながるリスクがあります。
以前は、B型・C型肝炎などのウイルス性肝炎によって肝硬変や肝がんが引き起こされることが多かったのですが、近年ではウイルス性肝炎の治療が劇的に進歩したことにより、これらの疾患が原因となるケースが大幅に減少しました。
その一方で、NAFLDなどの脂肪性肝疾患が原因となるケースが増加し、NAFLDの20%が非アルコール性脂肪肝炎(NASH)という肝障害が進行した状態に移行し、その中のさらに20%が肝硬変や肝がんを発症すると報告されています。

これらの疫学的情報はNAFLD・NASHによる統計データからの報告ですが、2024年8月に新しく提唱されるようになったMASLDなどは、まだ疾患概念が確立されてから間もないこともあり、十分な統計データがありません。MASLDはNAFLDよりも広範な患者を対象とすることもあって、患者数は2200万人以上いると推計されています。
今後、詳細な疫学的なデータが報告され、その実態が詳細に解明されることが期待されています。

出典

日本消化器病学会 NAFLD/NASH 診療ガイドライン
https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/nafld.html

医療情報の監修

小鷹 悠二

プロフィール

福島県立医科大学を卒業後、宮城厚生協会坂総合病院で勤務。2013年から2017年にかけては東北大学病院循環器内科で勤務しつつ、同大学院の博士課程に在籍し博士号を取得。その後、仙台オープン病院の循環器内科医長を経て、2018年からおだかクリニックで副院長を務めている。
循環器内科専門医、総合内科専門医、産業医、医学博士。2017年学位取得。

相談する

お客様の治療状況によっては他の商品を
ご案内できる場合がございます。

よくある質問

「脂肪肝と保険」に関する相談例

持病や既往症がある人向けの保険商品をご案内しているニッセンライフのカスタマーコンタクトセンターには、脂肪肝の方から多くのご相談があります。
主な質問とその回答例をご紹介します。

脂肪肝で長年薬を飲んでおり、肝機能数値は基準値になっています。医療保険に入ることはできますか?

回答はこちら

ほかに持病や既往症がなければ通常の保険に入れる可能性があります。

肝機能数値や投薬内容など詳細に告知をいただく必要があるので、健康診断書の結果通知や定期健診などで計測した肝機能数値の検査結果、お薬手帳などの投薬内容がわかるものをご準備いただき、ニッセンライフまでご相談ください。

最近脂肪肝と診断され、ほかに病気がないかを検査するために検査入院をする予定がありますが保険に入れますか?

回答はこちら

入院や手術の予定がある方は保険に加入することはできません。

検査入院であっても、入院の予定がある場合は保険に入れません。
検査の結果や今後の治療状況などによっては保険に加入できる可能性もあるため、検査等が終わりましたらぜひニッセンライフまでお問合せください。

脂肪肝以外にも高血圧と糖尿病の薬を飲んでいますが保険に入れますか?

回答はこちら

告知に該当がなければ引受基準緩和型保険に入れる可能性があります。

複数の持病があっても告知項目に該当がなければ引受基準緩和型保険に入れる可能性があります。
病名や治療状況によって検討できる商品が異なるため、複数の商品で比較・検討されることをおすすめします。

相談をする

ニッセンライフでは、脂肪肝の方の保険加入のご相談を受け付けています。ぜひお気軽にお電話下さい。

電話で相談する

電話にて相談する

ニッセンライフの経験豊富な専門のアドバイザーが対応いたします。保険でお悩みな点や疑問点などお客様の個々の状況に合わせてサポートいたします。

電話番号

{{nlifeTel.num}}

受付時間

平日:
9:00~19:00

※土・日・祝日休み

対面で相談する

対面で相談する

ニッセンライフのコンサルタントもしくは提携している共同募集代理店のコンサルタントが直接お会いし、お客様のライフプランに関するご相談や、ご家庭の問題解決策として保険のご提案をいたします。

電話番号

{{nlifeTel.num}}

受付時間

平日:
9:00~19:00

※土・日・祝日休み

脂肪肝

入れる可能性のある保険

脂肪肝 {{products.length}}商品 あります

目次

  • {{data}}

相談する

お客様の治療状況によっては他の商品を
ご案内できる場合がございます。