子育て中の30代・40代共働き夫婦に最適な保険のそなえ方

子育て中の30代・40代の家庭では、住宅や自動車の購入、子供の進学など、さまざまなイベントが起こるでしょう。
その分、そなえておくべき保険も増えますが、片働きと共働きでは、保険に加入するときのポイントが異なります。共働き家庭であることを意識した保険選びが、無駄のない家計作りには大切です。
共働き家庭における死亡保障のそなえ方
子供がいる家庭なら、万一のときにも残された家族が生活に困らないように、夫婦ともに死亡保障が必要です。死亡保険に加入して、葬儀費用や残された家族の生活費、教育費などにそなえておきましょう。保険料が手頃な掛け捨て型の「収入保障保険」や「定期保険」がオススメです。
ただし共働きの家庭は、必ずしも高額な死亡保障が必要とは限りません。
配偶者が亡くなると、公的制度から「遺族年金」が支給されます。また会社員であれば、「遺児育英年金」が支給されるところもあります。さらにまとまった貯蓄があり、残された家族に十分な収入があれば、生活を維持していける家庭もあるでしょう。子供が小さいうちは仕事に制限が出る可能性も考慮しつつ、自分の家庭の必要保障額を確認してから死亡保険に加入するようにしましょう。
子供の教育費にそなえる方法
子育てや仕事で多忙な共働き家庭にとって、教育費を貯める手間はできるだけ減らしたいものです。「財形貯蓄」や「自動積立定期預金」、貯蓄タイプの保険など、自動で貯蓄額が増やせるものを利用しましょう。
大切なのは、受け取る時期や積立額をしっかりと計画することです。貯蓄タイプの保険であれば、学費の負担が大きくなる大学進学時に保険金が受け取れるように、低解約返戻金型の「終身保険」や外貨建ての「変額保険」でそなえるのが最適でしょう。
なお中学受験を視野に入れている家庭は、注意が必要です。私立中学に進学する場合、受験の準備が始まる小学校中学年から大学まで、学費や塾代のために大きな支出が続きます。保険料の支払いは、早めに完了できると安心です。
さまざまなリスクにそなえられる損害保険
ライフイベントが盛沢山な30代・40代は、下記の表を参考に、どのような損害保険でそなえるべきかを把握しておきましょう。
表 各ライフイベントで必要となる損害保険 | ||
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ライフイベント | 保険種類 | 補償内容の概要 |
自動車の購入 |
| 自動車事故によるケガや自動車の損傷、事故相手への損害賠償にそなえる |
賃貸物件への居住 |
| 火災・落雷・水漏れなどによる家財の損傷や、家主への損害賠償にそなえる |
住宅購入 |
| 火災・落雷・風災・雪災・水災・水漏れ・盗難、地震などによる自宅の損傷や、被災時の生活の早期立て直しにそなえる |
子供の成長 |
| 自転車事故や、子供同士のトラブルによるケガや物の破壊などへの損害賠償にそなえる |
保険に加入する際は、補償内容が充実していることとあわせて、保険料が妥当かどうかを見極めましょう。なぜなら保険料の支払いが長期間になると、家計への影響が少なくないからです。
対面で加入する商品よりも、インターネットで加入する商品のほうが、保険料が抑えられていることも珍しくありません。忙しくても、時間を作って保険を比較検討することが大切です。
この記事を書いた人 | |
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![]() | 張替 愛(ファイナンシャル・プランナー) |
FP事務所マネセラ代表。大学で心理学を学んだ後、国内損害保険会社に就職。夫の海外赴任を機に独立。教育費・老後資金・女性の働き方・資産運用・海外赴任など、ひとつひとつの家庭の状況とその想いを大切にした家計相談を中心に、執筆やマネー講師など、幅広く活動する。 |
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