保険の契約事項について「失効した保険の復活・復旧」

契約の復活や復旧ができる?

契約の復活・復旧は、同じような言葉ですが内容は異なります。どういう時に復活や復旧ができるのか、それぞれの内容について理解しておきましょう。

契約の復活とは?

契約の復活とは?

契約の復活とは、失効した契約を元の契約に戻すことです。保険料の払込みが滞ったために失効となった契約は、保険の効力を失ったまま、契約が存在しているという状態です。解約をしない限り、契約を有効なものに戻したい場合には、失効してから一定の期間であれば、契約を復活させることができます。

復活が可能な期間は、保険会社や保険種類によりさまざまです。3年以内というのが一般的ですが、2年や1年、6カ月という期間が設定されている場合もあります。各保険会社の商品ごとに作成している「ご契約のしおり・約款」に、復活できる期間は記載されていますので、確認してみましょう。

契約を復活する際には、医師の診査または告知と、失効期間中の保険料の払込みが必要となります。失効期間中の保険料は、全額を一括で払うのが原則であり、保険会社によっては利息の払込みが必要となる場合もあります。

また、診査や告知の結果によっては、復活できないこともあります。医師の診査や告知の結果で保険会社が問題ないと判断し、失効期間中の保険料も全額払込みが完了すると契約は復活し、元の保障内容と保険料のまま、有効な状態で契約を保有することができるようになります。

契約の復旧とは?

保険料の負担を減らしたいという理由や保障内容の見直しの際には、保険金額を減額したり、払済保険や延長(定期)保険へ変更することがあります。それらの契約を、変更前の契約に戻すことを復旧といいます。

契約を復旧する場合も、医師の診査または告知と、復旧部分の積立金の不足額を一括で払込む必要があります。減額した際には、解約返戻金が保険会社より支払われたり、その後に負担する保険料も減っています。

また、払済保険や延長(定期)保険への変更した後は、保険料の払込みはありません。つまり、減額も変更も変更前の契約と同じ保障内容にするためには積立金が不足しているため、その分を払込む必要があるのです。

これらの手続きにより契約は復旧しますが、健康状態によっては復旧できない場合もあります。また、いつでも復旧できるわけではありません。減額、払済保険や延長(定期)保険へ変更するときには必ず、復旧可能期間を保険会社に確認しましょう。

復活・復旧する前の状態復活・復旧後は?復活・復旧するためには?復活・復旧可能期間
復活契約は失効中契約を有効な状態へ

診査または告知の実施

失効期間中の保険料の一括払い込み

※利息の払込みが必要な場合あり

失効してから3年以内など

※保険会社へ要確認

復旧

減額された契約

払済保険

延長(定期)保険

変更前の契約へ

診査または告知の実施

復旧にかかる費用の一括払込み

※利息の払込みが必要な場合あり

一定の期間

※保険会社へ要確認

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