保険会社のしくみ「ソルベンシー・マージンについて」
ソルベンシー・マージン比率は保険会社の支払余力を示す指標!
保険会社が経営破綻すると不利益を被ることがあります。そこで、加入を検討するときはもちろんですが、契約後も注視したいのが保険会社の経営の健全性です。その健全性を見る指標について知っておきましょう。
ソルベンシー・マージン比率が200%以上あれば健全性の基準を満たしている
保険会社は、保険金や貯蓄型保険の満期保険金などの支払いに備えて責任準備金を積立てています。このため、通常、予測できる範囲のリスクには十分に対応できます。しかし、株の大暴落や巨大災害など、予測できないリスクが発生するかもしれません。現に、東日本大震災や熊本地震など数百年に1度の地震や数十年に1度の豪雨による洪水被害などが発生しています。
そのようなときでも、保険金などの支払いを行えるかどうかの行政監督上の指標があります。それが、支払余力を表すソルベンシー・マージン比率で、保険会社の経営の健全性を見る1つの指標です。
ソルベンシー・マージン比率は、通常の予測を超えるリスクに相当する金額に対し、これに備えて保険会社が用意している資本金・基金など資産の割合です。200%以上あれば、健全性の基準を満たしていることを示しています。200%未満になると、契約者の保護を図るため、金融庁によって早期是正措置がとられます。措置の内容は、比率の数値に応じて3段階に分かれています(下表参照)。
区分 | ソルベンシー・マージン比率 | 措置の内容 |
---|---|---|
非対象 | 200%以上 | なし |
第一区分 | 100%以上200%未満 | 経営の健全性を確保するための改善計画の提出・実行の命令 |
第二区分 | 0%以上100%未満 | 下記の保険金などの支払能力の充実に資する措置に係る命令 ①保険金などの支払能力の充実に係る計画の提出・実行 ②配当または役員賞与の禁止・減額 ③契約者配当または社員に対する余剰金の分配の禁止・減額 ④新規契約の保険契約に係る保険料の計算方法の変更 ⑤事業費の抑制 など |
第三区分 | 0%未満 | 業務の全部または一部の停止命令 |
ソルベンシー・マージン比率は、各社のホームページやディスクロージャー誌に掲載されています。
なお、かつて、ソルベンシー・マージン比率が200%以上あっても経営破綻した保険会社があります。ですから、あくまで判断材料の1つと捉えましょう。
保険会社の本業の利益を示す指標も参考になる
保険会社の経営の健全性を見るには、本業で1年間にどれくらいの利益を得ているかの指標も参考になります。生命保険では基礎利益と呼び、経常利益から、本業以外の利益である有価証券の売却益などの「キャピタル損益」と「臨時損益」を除いて計算します。
損害保険では、保険引受利益で、正味収入保険料から経費(正味支払い金、損害調査費、営業費、一般管理費、諸手数料、集金費など)を差引いた額です。
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