公的医療とは「公的医療保険にはどんな種類があるの?」

公的医療保障の種類と内容を理解しよう!

急な病気やケガをした時、公的医療保険でどこまで保障されるのかご存知ですか?
日本では国民全員が公的保険に加入しており、これを「国民皆保険(こくみんかいほけん)制度」といいます。

この制度のおかげで、働き盛りの人はもちろん、小さな子どもから高齢者まで、日本全国どこの医療機関でも一部負担金(2~3割)だけで、病院で治療を受けたり、薬を調合してもらえたりしますよね。このように日本の公的医療保険制度は、みんなで助け合う相互扶助のしくみでできています。世界の国々から見ても、大変優れた制度と言えます。

公的医療保険の一部負担金

■公的医療保険の一部負担金

保険証等を提示して保険医療機関で医療を受けたときや保険薬局で薬の調剤をしてもらったときは、保険医療機関等の窓口でかかった医療費の一部を支払います。これを一部負担金といいます。一部負担金は、本人・家族、入院・外来にかかわらず、年齢等により負担割合が決められています。

一部負担金の割合

年齢負担割合
小学校入学前2割
小学校入学以後70歳未満3割
70歳~75歳未満昭和19年4月1日以前生まれ1割
昭和19年4月2日以降生まれ2割
(現役並み所得者は3割)
75歳以上1割
(現役並み所得者は3割)

公的医療保険の種類

公的医療保険にはいくつかの種類があります。それぞれが加入している公的医療保険によって保障内容が異なっていますので、この機会にご自身の加入している公的医療保険の種類を確認しておきましょう。

①健康保険

健康保険組合

(組合健保)

常時加入者が700人以上いる企業の従業員、または同業種の複数企業による場合は3,000人以上

全国健康保険協会

(協会けんぽ)

健康保険組合に加入していない企業の従業員
②船員保険船員
③共済組合公務員、教職員
④国民健康保険上記以外(自営業者など)
⑤後期高齢者医療制度75歳以上の人(寝たきり等の場合65歳以上)

それぞれの公的医療保険の保障内容の違いは、公的医療保険でどこまで保障されるの?国保と健保の違いは?で詳しくお知らせします。

※記載内容は平成29年8月現在の内容です。法改正や制度改正などにより内容が変わる場合があります。

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森田直子