保険事故が起こったら?「海外での事故・病気・ケガが起きた場合」

海外で病気やケガをしたらどうすればいい?

楽しい旅先で万が一のことがあったら…?

海外でも日本の健康保険や任意の医療保険は使用できることがほとんどですが、海外での治療は高額になるケースが多く、その保険金だけでは足りないといったことが起こる可能性があります。

そのために準備しておくと安心なのが海外旅行保険です。言葉の壁や高額な医療費であわてる前に、海外旅行保険の活用法と保険金の請求手続きについて知っておきましょう。

24時間対応の日本語コールセンターは強い味方

海外では、ケガや病気になっても言葉が思うように通じず、病状も伝えられず、不安なものです。

そんなとき海外旅行保険に入っていれば、365日24時間受付のコールセンターで、日本語でさまざまなサポートを受けることができます。

困ったときはまず、日本語コールセンターに電話をしましょう。病院探しから予約、最近は、保険金も直接、保険会社から支払われるなどで、自己負担なしで診察を受けることもできます。保険金の請求事務自体は日本に帰国してからおこなうのが一般的です。

ただし、年会費無料のクレジットカードに付帯している海外旅行保険など、補償内容やサポート体制が限定されている場合もありますから、出発前に補償内容をよく確認しておきましょう。

保険金請求までの具体的な流れは下記の通りです。

①損保会社のコールセンターに電話する

まず病院に行く前にコールセンターに連絡をします。

コールセンターの電話番号は国によって異なりますから、契約のしおりや損保会社のウェブサイトで確認しましょう。希望があれば現地の病院を紹介・予約してもらえます。また、キャッシュレスサービスに対応している保険なら、事前に連絡をしておくことで保険会社が直接現地の提携病院に治療費を支払ってくれるため、現金不要で治療が受けられます。

②現地の病院で診察・治療を受ける

手続きが完了したら、現地の病院で診察・治療を受けます。

言葉に不安がある場合は通訳手配や電話通訳サービス、治療や入院後の状況をチェックしてくれる治療経過管理サービス、現地にかけつける家族をサポートするサービスなどさまざまな付帯サービスを利用できます。不安なことはこまめに日本語コールセンターに確認しましょう。

③現地で診断書・明細書・領収書をもらう

自分で治療費を負担した場合は、必ず、医師の診断書、治療費の明細書、病院の領収書をもらいます。これらの書類は保険金請求に必要になりますが、帰国してから取り寄せることが困難なので、忘れずに現地でもらっておきましょう。

④帰国後、必要書類をそろえて提出する

帰国したら改めて損害保険会社に連絡をして、保険金の請求手続きをおこないます。

必要書類は、保険金請求書、医師の診断書、治療費用の領収書、パスポートのコピーなど、ケガや病気の内容によって異なりますから、担当者によく確認しながら進めましょう。

⑤保険金・給付金が支払われる

保険会社で書類のチェックが終わると、直接払いをした分以外の保険金があれば、支払われます。

海外で病気やケガをしたときの手続きの流れのまとめ

①損保会社のコールセンターに電話する
②現地の病院で治療を受ける
③現地で診断書・明細書・領収書をもらう
④帰国後、必要書類をそろえて提出する
⑤保険金・給付金が支払われる

他人に負わせてしまったケガや事故は賠償責任補償の対象

他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまった場合は、海外旅行保険に付帯している賠償責任補償特約の対象になります。

この場合は事故証明や相手方との交渉が必要になりますから、すぐにコールセンターに連絡をして今後の対応方法や必要な書類についての説明を受けましょう。

海外旅行保険を含めた旅行傷害保険については、「旅行傷害保険」にて詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

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子どもマネー総合研究会

豊田眞弓