保険のしくみ「生命保険の加入率は?」

生命保険の加入率はどれくらい?

世の中の人たちは、どれくらいの割合で生命保険に加入しているのでしょうか?生命保険文化センターの平成28年度「生活保障に関する調査」をもとに、年齢・性別・夫婦の働き方・ライフステージの4つの観点から、生命保険の加入率を見てみましょう。

30歳代以降は80%以上の加入率

下の表は、年齢別・性別の加入率です。10代ではだいたい3人にひとり、20代では2人にひとりが保険に加入しており、男性の方が女性よりも加入率が高い傾向があります。

30代になると加入率はぐっと高くなり、男女とも80%以上となっています。特に40代・50代では90%近い人が保険に加入しています。

年齢別・性別にみた加入率

年齢別・性別にみた加入率

妻の働き方で変わる加入率

次に夫婦の働き方別に加入率を見てみましょう。下図の4つのパターンでは、いずれも90%前後と高い加入率ですが、夫がフルタイムの会社員や公務員である場合、妻の働き方で若干の差が出ています。

具体的に見てみると、妻が専業主婦は88.0%、妻がパートだと89.0%、妻がフルタイムの会社員や公務員だと92.5%と、妻自身の収入が多いほど、世帯の生命保険の加入率が高くなっている傾向があります。また、夫婦とも自営業の場合は92.3%と、妻がフルタイムの世帯並みの加入率の高さです。

これは、妻に万が一のことがあった場合の、経済的な損失の大きさに比例して生命保険の加入率が高くなっているといえそうです。

夫婦の働き方別にみた加入率

夫婦の働き方別にみた加入率

子どもの成長に合わせて加入率が変化

最後に、ライフステージ別に加入率の変化を見てみましょう。未婚世帯は59.0%ですが、結婚すると84.6%(既婚・子どもなし)、さらに子どもが生まれると87.2%(既婚・末子未就学児)に上昇します。

その後、子どもが小学生、中学生、高校生と成長していくに連れて生命保険の加入率は90%以上にまで増えていきます。つまり、ほとんどの世帯では子どもが増え、成長するのに合わせてきちんと生命保険に加入し、親に万一があったときの経済的なリスクに備えているといえます。

一方で、こどもが末子まですべて卒業すると加入率は85%台に下がっています。子どもが独立するとその分経済的なリスクが減るため、保険の加入率が下がる傾向があるようです。

ライフステージ別にみた加入率

ライフステージ別にみた加入率

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