<保険見直し事例集>「事例3 子供が生まれたとき」
子どもが生まれたら生命保険はどう見直せばいい?
子どもが生まれたら、子どもの養育費・教育費のための死亡保障が必要になります。夫は保険に加入しているものの死亡保障が足りないケース、妻は医療保険にしか入っていないケースで、どうすればいいかみてみましょう。
夫の死亡保障が足りない場合はどうすればいい?
シングル時代に定期付終身保険(10年更新型)に加入しているケースでみてみましょう。加入している保険の死亡保障は終身保険100万円+定期保険特約1,900万円を合計した2,000万円、医療特約は入院日額5,000円という内容です。この内容は、子どもが生まれた後の保障として適切か確認します。
必要な死亡保障額は、夫・妻の職業や住まいが持ち家か賃貸かで異なります。初めての子どもが生まれた後に必要な死亡保障額の目安は、夫は会社員で妻は専業主婦、住まいは賃貸の場合は4,000万円程度です。
現在の保険では、死亡保障が足りません。死亡保障を増やすには、定期保険特約を増額する方法もありますが、更新型は更新ごとに保険料が上がっていくので、別の保険に加入してこの保険は解約した方がいいでしょう。
別の保険とは、死亡保障は定期保険か収入保障保険、医療保障は終身医療保険です。保険金額は定期保険なら4,000万円、収入保障保険なら月額15万円で設定します。保険期間は、2人目が生まれることを想定して25年間カバーします。終身医療保険は、入院日額5,000円~1万円で、最低限、入院・手術・先進医療の保障は必要でしょう。
妻が医療保険しか入っていないケースはどうする?
まず、医療保険の保障内容を点検します。ポイントは3つです。
1. 入院日額は5,000円以上?
2. 保障期間のタイプは終身型?
3. 先進医療の特約はついている?
入院日額は5,000円以上のポイントはクリアしているはずですが、保障期間のタイプは定期型、先進医療の特約がついていない場合は、先進医療特約をつけた終身医療保険に入り直しましょう。この機会に、入院日額を増額したければ、増額してもかまいません。
なお、帝王切開で出産した場合は、新たに医療保険に加入する際、帝王切開は保障しないなどの特別条件をつけられることがあるので、その場合は現在の医療保険を継続します。
子どもが誕生すると、妻にも死亡保障が必要になります。妻が亡くなった後、乳幼児を育てていくのにお金がかかるからです。そのお金を保険で準備しておくわけです。
死亡保障の目安額は、専業主婦は1,000万円、会社員を続けている場合は家計への貢献度を考慮して2,000万円です。保障期間は、2人目も生まれることを想定して20年程度カバーしておけばいいでしょう。
保険の種類は、定期保険か収入保障保険を利用します。1,000万円なら定期保険、2,000万円なら収入保障保険(月額10万円)と使い分けるといいでしょう。
子どもマネー総合研究会
小川千尋
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