がん保険とは「がん保険の役割と先進医療」

がん保険はなぜ必要なの?

がん保険はなぜ必要なのでしょうか。公的保険から受けられる保障(補償)と、民間のがん保険の保障(補償)の違いを見てみましょう。

社会のサポート

社会のサポート

がんの治療費の負担を軽減できる公的保障について、一覧にしました。がんになった時にすべてが利用できるというわけではありませんので注意してください。また申請に非常に時間がかかるものもあります。

高額療養費制度ひと月(歴月)にかかった医療費が一定額を超えた分について払い戻される制度です。
〇傷病手当病気やケガで会社を休み事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます(国保加入者には支給されません。サラリーマンなど健保加入者が対象です)
〇障害年金国の定めた障害等級に該当すると年金が受けられる制度です。がんも、症状などにより対象となる場合があります。加入している公的年金(国民年金・厚生年金)によって基準や給付額が異なります。初診日から1年半後以降からの保障(補償)です。治療期間や、がんの進行度合いにより利用できない場合もあります。
〇介護休業給付金家族を介護するために休業を取得したことで、給与が支給されなかったり減額されたりした場合に受給できる雇用保険の給付です。会社の理解が必要です。
〇医療控除年間にかかった医療費が一定額を超えると一部所得税が軽減されます。病院の領収証を保存しましょう。

がん保険の役目

こうした公的保険からの保障がある一方で、自己負担が必要な費用や、収入減など、公的保障だけでは不足する費用があります。これを補うのが、がん保険の役目です。

がん保険は、がん(癌、白血病、骨肉腫など悪性新生物)を対象として保障(補償)する保険です。また、入院・手術への保障(補償)のほかに、診断一時金などまとまった給付金が受け取れることも特徴です。これにより、高額な治療費や、長引く治療、収入減などのリスクにも備えられる点が大きなメリットと言えます。

実際にがんになった時、どのような費用がかかるのか、どんな治療法があるのかなど、次の各ページでまとめていますので参考にしてください。

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森田直子