がん保険とは「がんの年齢別罹患率」

がんにかかる人はどのぐらいいるの?

実際にがんにかかる人はどのぐらいいるのか、また生存率はどのぐらいなのか、統計数値を見てみましょう。 また、がんになったときに備えてがん保険を選ぶ時のポイントも紹介します。

がんの罹患リスクと、がんで死亡する確率

がんの罹患リスクと、がんで死亡する確率

日本人が一生のうちにがんと診断される(がんに罹患する)確率は、男性62.1%(2人に1人)、女性48.9%(2人に1人)となっています。
これに対し、がんで死亡する確率は男性24.7%(4人に1人)、女性17.2%(6人に1人)です。

累積がん罹患リスク
(2020年データに基づく)
累積がん死亡リスク
(2023年データに基づく)
部位生涯がん罹患リスク何人に1人か生涯がん死亡リスク何人に1人か
男性女性男性女性男性女性男性女性
全がん62.1%48.9%2人2人24.7%17.2%4人6人
食道2.3%0.5%43人192人1.0%0.2%105人442人
8.9%4.2%11人24人2.8%1.4%35人71人
結腸6.1%5.7%16人18人2.0%2.0%49人50人
直腸3.6%2.2%28人46人1.1%0.6%92人157人
大腸9.7%7.8%10人13人3.1%2.7%32人38人
肝臓2.9%1.4%35人73人1.7%0.8%59人123人
胆のう・胆管1.5%1.3%68人80人1.0%0.8%97人120人
膵臓2.7%2.7%37人37人2.2%2.2%45人46人
9.6%4.7%10人21人5.9%2.4%17人41人
乳房(女性)10.6%9人1.7%58人
子宮3.4%30人0.8%126人
子宮頸部1.3%80人0.3%301人
子宮体部2.1%48人0.3%316人
卵巣1.5%65人0.6%174人
前立腺10.2%10人1.5%66人
甲状腺0.5%1.4%188人69人0.1%0.1%1408人753人
悪性リンパ腫2.3%2.0%43人50人0.9%0.7%112人150人
白血病1.1%0.8%95人133人0.7%0.4%146人243人

国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)よりニッセンライフ作成

年齢別の累積罹患リスク

続いて現在年齢別にがんの累積罹患リスクを見てみましょう。 「累積罹患リスク」とは、ある年齢までにある病気に罹患する(その病気と診断される)おおよその確率のことをいいます。

現在40歳の人が10年後(50歳)までにがんと診断される確率は、男性が1.5%、女性が3.9%です。また50歳の人が10年後までにがんと診断される確率は、男性が4.8%、女性が6.3%です。年齢別に見ると50歳頃までは低い確率となっていることがわかります。

また、生涯で見ると男性の方ががんに罹患する確率が高いのですが、年齢別で見ると30代~40代では女性の方が高くなっています。この年代の女性は、女性特有のがんのリスクに注意が必要です。

年齢階級別累積罹患リスク 2020年*1

男性
現在の年齢10年後20年後30年後40年後50年後60年後70年後80年後生涯
0歳0.2%0.3%0.6%1.2%2.7%7.2%19.8%40.5%62.1%
10歳0.1%0.4%1.0%2.5%7.0%19.7%40.5%62.2%
20歳0.3%0.9%2.4%6.9%19.6%40.5%62.2%
30歳0.6%2.1%6.7%19.5%40.5%62.4%
40歳1.5%6.2%19.1%40.4%62.5%
50歳4.8%18.1%40.0%62.7%
60歳14.4%38.0%62.5%
70歳29.4%59.9%
80歳52.1%

女性
現在の年齢10年後20年後30年後40年後50年後60年後70年後80年後生涯
0歳0.1%0.3%0.7%2.2%6.0%11.8%20.1%31.5%48.9%
10歳0.1%0.6%2.1%5.9%11.7%20.1%31.4%48.9%
20歳0.4%1.9%5.8%11.6%20.0%31.4%48.9%
30歳1.5%5.4%11.3%19.7%31.1%48.8%
40歳3.9%9.9%18.5%30.1%48.1%
50歳6.3%15.2%27.4%46.2%
60歳9.6%22.8%43.0%
70歳14.8%37.7%
80歳28.8%

国立がん研究センターがん情報サービス「累積罹患リスク(グラフデータベース)」

*1 抽出条件:男女別・85歳以上丸め・ 全部位

がんの5年相対生存率

次に、気になる生存率を見てみましょう。がんに罹患した人のうち5年後に生存している人の比率は全体で6割以上です。部位別では、前立腺がんでは99.1%、乳がん92.3%と高い生存率となっています。一方で膵臓がんでは8.5%と、治癒が難しい部位もあります。
がんの治療技術は年々進化しており、がんが治癒する確率も上がっていますが、一方で再発や、長引く治療の負担が増えている現実もあります。

5年相対生存率(2009年~2011年診断例)*2(%)

部位男女計
全部位62.066.964.1
口腔・咽頭60.769.463.5
食道40.645.941.5
67.564.666.6
大腸(結腸・直腸)72.470.171.4
結腸72.869.471.2
直腸71.771.971.8
肝および肝内胆管36.235.135.8
胆のう・胆管26.822.124.5
膵臓8.98.18.5
喉頭81.881.781.8
29.546.834.9
皮膚 *394.494.694.6
乳房(女性のみ)92.392.3
子宮78.778.7
子宮頸部76.576.5
子宮体部81.381.3
卵巣60.060.0
前立腺99.199.1
膀胱76.563.073.3
腎・尿路(膀胱除く)70.464.868.6
脳・中枢神経系34.137.435.6
甲状腺91.395.894.7
悪性リンパ腫66.468.667.5
多発性骨髄腫41.943.642.8
白血病43.444.944.0

全国がん罹患モニタリング集計 2009-2011年生存率報告(国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター, 2020)独立行政法人国立がん研究センターがん研究開発費「地域がん登録精度向上と活用に関する研究」平成22年度報告書


*2 以下を除外した解析: DCO,第2がん以降 ,悪性以外,上皮内がん(大腸の粘膜がんを含む),年齢不詳および100歳以上,または遡り調査患者。
*3 悪性黒色腫を含む

がん保険の選び方

がん保険はがん発症後に加入することは難しいので、できるだけ若いうちに加入を検討することをおすすめします。
とくに女性の場合、累積罹患リスクで説明したように 、30代~40代の罹患率が男性よりも高いというデータがあり、実際に乳がんや子宮がんは他のがんと比べると若い年代からかかる可能性があります。
がん保険は、がん以外でも肺疾患や肝疾患、子宮頚部異形成や乳腺嚢胞といった女性特有の病気など、加入が難しい病気があります。

まとまったお金が受け取れる「診断一時金」

診断一時金は、がん(悪性新生物)と診断確定された場合に100万円などまとまったお金(給付金)が受け取れるタイプの保障です。
一時金を治療費に使うことはもちろん、医療用ウィッグの購入や仕事を休んだ場合の収入補填などに使うこともできます。

商品によって異なりますが、診断一時金の金額は50万円から300万円くらいの範囲で選ぶことができます。
現在販売されているがん保険では、診断一時金が「初めてがんと診断されたとき」の1回だけではなく、一時金を受け取った1年後など所定の期間経過後に入院を開始したときや、通院で治療を受けたときに一時金を受け取れるなど、複数回一時金を受け取れる商品が主流です。

商品により保障を受けられる条件は異なります。商品パンフレットなどに書いてある「支払事由」を見て確認しましょう。

治療を受けた月ごとに給付金が受け取れる「治療給付金」

がんの治療を目的とした入院・手術・放射線治療や抗がん剤治療などの「治療」を受けたときに、治療を受けた月ごとに給付金が受け取れるタイプの保障です。
治療内容に関わらずまとまったお金が受け取れる診断一時金の保障と比べると、保険料が手ごろになる傾向があります。

給付金額は5万円や10万円など1万円単位で設定できます。
支払事由を見るときは、治療給付金は最長何か月(何回)までもらえるのか、ホルモン剤治療や緩和療養が含まれているのかなど、治療の詳細まで確認するといいでしょう。

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*各商品の詳細については必ず「パンフレット」「重要事項説明書(契約概要・注意喚起情報・その他重要なお知らせ)」「ご契約のしおり・約款」をご覧ください。

がん経験者でも検討しやすい「引受基準緩和型医療保険のがん特約」

がんになってからがん保険に加入することは難しいと説明しましたが、持病がある方向けの医療保険(引受基準緩和型医療保険)であれば比較的早い段階で加入できる可能性があります。
ニッセンライフに保険相談をされたがん経験者の方には、がん保険が検討できない代わりに、再発に備えてがん保険ではなく医療保険を手厚くする方が多数いらっしゃいます。

また、がんと診断・入院・手術をされてから丸5年経過している、抗がん剤やホルモン剤治療を行っておらず経過観察の検査のみである、または完治しているという状況であれば、引受基準緩和型医療保険のがん特約を検討できる可能性もあります。
詳しくはニッセンライフのコールセンターまでお問合せください。

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まとめ

がんは、生涯のうちに診断される可能性は2人に1人、昭和56年から日本人の死因の第1位となっています。
死亡原因第1位とはいえ、医療技術の進歩によりがんでの死亡率は減少傾向があるため、治療を受ければ治る可能性が高くなっています。

がん治療は基本的には健康保険が適用になること、高額療養費制度を使えば自己負担額が軽減できるので、過度に心配する必要はありません。
しかし、治療が長期間にわたるリスクや、仕事を辞める・休職して収入が減るリスク、自由診療や先進医療を受けたい場合は全額自己負担になるため治療費が高額になるリスクがあります。

保障を手厚くすればその分保険料も高くなるため、保障と保険料のバランスをとるようにしましょう。
実際に治療を受けるときにならないとわからないことも多いですが、預貯金を崩してまかなうのか、保険でカバーしたいのかなども含めて、もしがんになったときにどのように治療を受けたいのかを考えて保障プランを決めてみてはいかがでしょうか。

がん保険の比較が難しい、どれくらいの保障を持った方がいいのかわからないという場合は、ニッセンライフにご相談ください。
お客さまのニーズに合わせて、対面相談はもちろん、気軽に話しやすい電話相談、パソコンやスマホを使ったオンライン相談や対面相談にも対応しています。
ニッセンライフは複数の保険会社商品を取り扱っているため、一度の相談で複数商品のご提案ができます。
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出典

国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)

国立がん研究センターがん情報サービス「累積罹患リスク(グラフデータベース)」

全国がん罹患モニタリング集計 2009-2011年生存率報告(国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター, 2020)独立行政法人国立がん研究センターがん研究開発費「地域がん登録精度向上と活用に関する研究」平成22年度報告書

厚生労働省「2023年人口動態統計(確定数)」

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