保険を見直すには?「生命保険の更新型と全期型」

生命保険の更新型と全期型は何が違うの?

一定期間を保障する定期型の保険には、更新型か全期型を選べるものがあります。どちらにすればいいのでしょうか。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

更新型とは?全期型とは?

更新型とは、定期保険に加入するときに10年や15年などで契約し、所定の保障期間(90歳までなど)まで自動的に更新できるタイプのものです。更新の時期がきたときは、健康状態に関係なく更新することができますが、年齢や保険料率によって保険料が再計算されるため、ほとんどの場合、保険料は高くなります。

図1 更新型のイメージ

図1 更新型のイメージ

全期型とは、定期保険の全期間をとおして、保険料が変わらないタイプのことです。全期型の場合、保険期間が満了となると契約は消滅するため保障がなくなります。

図2 全期型のイメージ

図2 全期型のイメージ

更新型と全期型の保険料を、加入年齢・保険期間・保障額を同じ条件として比較した場合、総払込保険料は更新型の方が全期型より高くなるのが一般的です。契約当初の保険料は全期型の方が更新型より高くなります。

更新型か全期型、どちらを選べばいい?

更新型と全期型、どちらを選べばいいのでしょうか。総払込保険料が少ない方が得をするという考えだと、全期型を選んだ方がいいということになりますし、契約当初の保険料の負担を軽くしたいのであれば更新型を選んだ方がいいということになります。ただし、保険料の大小だけが、更新型と全期型の違いではありません。

更新型は、保障内容を変えずに更新すれば、それまでの保険料より高くなる仕組みですが、保障額を下げて更新する減額更新や特約を解約することで、保険料の上昇をおさえることができます。また、保険は長期になるのが一般的ですが、その期間内には家計の収支や家族構成、また社会保障制度も変わることがあるかもしれません。10年や15年などの更新時は、このような変化に保障が対応しているかどうかを見直す機会になります。

全期型も通常は、保険期間の途中で保障額を下げたり特約を解約することで見直すことができます。全期型で注意すべきところは、保険期間が満了になると保障が消滅する点です。本当は数十年必要な保障なのに、期間が短めの定期保険に加入してしまうと、途中で保障がなくなってしまう可能性があります。足りない年数の定期保険に再度加入することもできますが、その際には告知など保険会社の審査を受ける必要があります。もしも、健康上に問題があれば契約できないこともあります。ちなみに、更新型の場合は、所定の保障期間内であれば、更新時の健康状態に関係なく契約を継続することができます。

更新型か全期型かを選ぶには、それぞれの特性のどういう点が、自分にとってメリットとデメリットになるのかを考えることが大切です。

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子どもマネー総合研究会

執筆 大澤亜紀子