保険を見直すには?「損害保険の更新」

損害保険の更新について知っておこう

満期が来たあとも、保険契約をさらに継続するのが「更新」です。補償の空白期間を作らないために大切な手続きになります。更新について知っておきましょう。

損害保険の満期が来たら更新を忘れずに

損害保険は、ほとんどの場合1年単位の契約です。中には火災保険・積立火災、傷害保険・積立傷害、一部の自動車保険で1年を超える契約ができるものもあります。

契約の満期が来た場合、継続するには更新の手続きが必要です。満期が来たのにうっかり更新を忘れると、いざ事故などが起きても補償されません。保険の満期日は忘れないように管理しておきたいものです。

とはいえ、多くの場合、満期が来る前に保険会社から封書やはがきなどで満期の案内を送ってくれますので、期日までに更新の手続きをすれば補償を継続することができます。

また、保険会社や保険商品によっては、契約を自動的に継続できる特約が用意されています。補償内容の見直しなど変更がなければ、それまでと同じ条件で自動的に契約が更新されます。長く補償を続けていきたい場合には利用したい特約といえるでしょう。

更新時期が来たら補償見直しのチャンス!

1年で満期が来て更新手続きをするのが面倒だと思う方がいるかもしれません。しかし、更新は補償を見直すには、よいタイミングです。長期契約だと、契約したときの補償がそのままになりがちで、実際の生活と必要な補償がマッチしなくなる可能性があるからです。

いざというときに役立つ補償にするには、定期的な補償の見直しはかかせません。1年契約でも、10年などの長期契約であっても、契約期間の途中で補償の見直しはできますが、更新時に見直す方が手続き的には手間がかかりません。

保険は1度入ればそれで安心というわけではありません。生活環境や家族構成などに変化があった場合には、更新時に補償の見直しを忘れないようにしましょう。

図 こんな時には補償の見直しを

図 こんな時には補償の見直しを

別の保険会社で自動車保険を入り直すと?

更新では、そのまま同じ保険会社で継続することが多いかと思います。とはいえ、補償内容や保険料はどの保険会社でも一律というわけではありません。より生活にマッチした補償をそなえるために、別の保険会社の商品に入りかえるのも選択肢になります。

そのときに気になるのが、自動車保険の更新ではないでしょうか。自動車保険では、1年間保険を使わずに満期を迎えると、等級が1つ上がって保険料が割引になる「等級別割引制度」があります。

保険会社を変更した場合、等級はまたリセットされてしまうのでしょうか?答えは「変わらない」です。契約者の等級は保険会社間で共有されているので、保険会社が変わっても等級は引継がれ、新しい等級で継続できます。

満期が来たのにうっかり更新を忘れてしまった場合でも、満期日を含めて8日以内に手続きをすれば等級が引き継がれ、割引を新しい契約に適用できます。同じ保険会社で続けるつもりだけど、更新を忘れるのが心配であれば、自動継続などの特約をセットしておくとよいでしょう。

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子どもマネー総合研究会

豊田眞弓