医療保険「手術給付金のしくみ」

手術給付金のしくみと給付額

医療保険の基本的な保障(補償)の一つである手術給付金は、病気やケガで所定の手術を受けた際に保険会社から受け取れる給付金です。以下で手術給付金について詳しく見ていきましょう。

手術給付金の基本的なしくみ

手術給付金は、所定の病気やケガで手術を受けた際に、保険会社に請求することで受け取れる給付金です。給付金の額は手術の種類や入院の有無によって異なっています。例えば、入院を伴う手術では、手術の種類により入院給付金日額の5倍、10倍、20倍、40倍が受け取れ、入院を伴わない外来手術では、入院給付金日額の5倍や10倍を受け取れる商品。他にも、手術の種類にかかわらず、一律の給付金が受け取れる商品などもあります。

手術給付金の対象となる手術

給付対象となる主な手術については、以下の2つに分けられます。

1公的医療保険制度の給付対象となる手術公的医療保険制度に連動して、約1,000種の手術をカバー。当サイトで扱う商品のほとんどがこちらのタイプ。
288種の所定の手術約款に定められた88種の所定の手術を受けた時に給付金が受け取れるタイプ。

上記の他に、放射線治療の際に入院給付金日額の10倍から20倍を受け取れる保障(補償)が付くものや、骨髄ドナーとして骨髄移植手術を受けた場合に一時金が受け取れるものもあります。

手術給付金は付けておくべき?

そもそも手術給付金は付けた方がいいかについては、手術料は入院費用の中でも、高額かつ大きな割合を占める費用です。中には手術給付金を取り外せる商品もありますが、「自分には十分な貯蓄があるから大丈夫」という以外は、付けておく保障(補償)と考えるべきです。
一方で、手術給付金を付けずに入院一時金や特定疾病一時金でカバーするという考え方もあるでしょう。そのような設計を希望するのであれば、手術給付金を取り外せるタイプの医療保険を選んでみてはいかがでしょうか?

ガンなどの重大手術にも備えたい場合は?

医療保険でガンなどの重大手術にも備えたい方には、特定の手術に対して給付倍率の高い商品を選ぶこともできます。約款で指定されている重大手術を受けた場合には入院給付金日額の40倍、入院給付金が支払われる入院中の手術(重大疾病を除く)は10倍、外来による手術は5倍の手術給付金を設定した商品などもあります。また、手術に対する支払いも回数無制限で保障(補償)されるタイプもあります。

放射線治療の保障(補償)はあった方がいい?

公的医療保険制度では手術料と放射線治療は異なる項目となるため、公的医療保険制度の給付対象となる手術を対象としている保険では、放射線治療を受けたとしても給付金は出ないことになります。しかし、医療保険の中には、手術給付金とは別に放射線治療の給付金が出るタイプもあります。したがって放射線治療の費用を医療保険で備えるのも一つの方法です。ただし、単独のガン保険に加入している方は、保障(補償)が重複することになってしまうため、あえて医療保険で備える必要はないでしょう。

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小澤美奈子