医療保険「女性疾病特約のしくみ」

女性特有の病気にそなえるために

医療保険の特約には、女性特有の疾病を保障(補償)するものもあります。女性疾病特約を付加した方がよいのか、悩みどころです。こちらでは、女性疾病特約のしくみについて解説していきます。

女性疾病特約とは?

女性疾病特約とは、女性特有の病気で入院や手術をした時には、他の病気やけがで入院・手術した時よりも保障(補償)が上乗せされる特約です。
代表的な女性特有の病気には、乳がん・子宮がん・卵巣がん・子宮筋腫・卵巣のう腫・子宮内膜症などがあります。ただし、女性疾病特約で保障(補償)される範囲は、会社や商品によっては異なりますので注意してください。

女性疾病特約は付けた方がいい?

20代~40代の女性は、妊娠・出産の可能性があるため、女性特有の病気に備えておくことをおすすめします。
国立がん研究センターがん情報サービスのデータによると20代後半から子宮頸がん(上皮内がん含む)の患者が増え、30代後半から女性は乳がんの患者が急増。がん罹患数の順位は、女性の場合は乳がんが1位、子宮がんが5位となっているように、実際に女性特有の病気が上位にランキングされています。
また、近年では共働きの世帯が増え、女性が家計を支えていることも多くなってきました。万が一、女性が入院しても家計に負担がかからないようにすることが必要です。
したがって女性の場合、女性特有の病気に対する備えを手厚くしておくことが有効なのです。

グラフ)女性特有のがん年齢階級別患者数


グラフ)女性特有のがん年齢階級別患者数

女性特定手術にも対応する保険がある

女性の特有の病気には、手術が必要な時があります。例えば、乳房再建手術は、健康保険の適用もあり、高額療養費制度を利用すれば自己負担はそう高くないでしょう。しかし、手術後に個室を選択することや、放射線治療等で毎日通院し、仕事を休まなければならない場合も考えられます。また、治療中は、収入が減ったり、差額ベッド代や交通費などの費用がかったりする可能性は高くなることもあります。そんな場合に備えて、女性疾病に手厚いタイプの医療保険に加入することをおすすめします。

任意で付加するタイプとあらかじめ付加されているタイプ

医療保険には、女性疾病特約を任意で付加するものと、女性専用の商品としてあらかじめ用意されているものの2種類があります。後者は、いわゆるレディースプランといったように女性専用の医療保険として販売されています。
保険料は保険会社によって異なりますが、女性疾病特約は、通常の保障(補償)に250~450円程度追加すれば付帯することができます。保険料を安く抑えたい場合や、今は不要だが将来付帯する可能性のある方は任意タイプを、しっかり備えたい方には女性専用の女性疾病特約が初めからセットされている医療保険をおすすめします。

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小澤美奈子