保険商品のしくみ「生命保険と損害保険の両方にまたがる保険商品」

病気やけがに備える保険は、生保にも、損保にも

保険会社が扱う保険の種類は、生保固有の分野(第一分野)、損保固有の分野(第二分野)が保険業法によって決められています。しかし、病気やけがなどに関する保険は第三分野として、生保会社、損保会社の両方で扱われています。

表 保険商品の取扱い分野

生命保険
(第一分野)
損害保険
(第二分野)
傷害保険・医療保険など
(第三分野)
保険取扱い生命保険会社損害保険会社生命保険会社および損害保険会社
保険事故人の生存・死亡偶然な事故傷害・疾病など
保険金支払い定額払い実損払い定額払いおよび実損払い

日本損害保険協会 損害保険Q&A「Web版そんぽQ&A」より

医療保険は、病気やけがによる入院などを保障(補償)

医療保険は、病気やけがによる入院などを保障(補償)

医療保険やがん保険、介護保険は、生保会社から多くの商品が発売されています。

医療保険は、病気やけがによる入院や手術などに対して給付金が受取れる保険です。入院給付金は「1日5,000円、1入院あたり60日、通算1,000日」といった支払日数の制限があります。保険期間が一定の定期タイプと、保険期間が一生涯の終身タイプがあります。

一方、がん保険は、「がん」に対象を絞って、がんと診断されたときの診断給付金、がんで入院した場合の支払日数無制限入院給付金など受取れる保険です。治療のための給付金が一時金で支払われるタイプや、治療のためにかかった実費を負担するタイプなどもあります。

また、介護保険は、介護が必要な状態になり、その状態が一定期間継続した場合に一時金や年金が受取れる保険です。「介護が必要な状態」の判定基準が公的介護保険の要介護認定に連動する商品もあります。保険期間が一定の定期タイプと、一生涯を保障(補償)する終身タイプがあります。

傷害保険は、「急激・偶然・外来の事故」によるけがが対象

傷害保険や所得補償保険は、多くの損保会社で扱われています。

傷害保険は、「急激・偶然・外来の事故」によるけがで、入院や通院、手術、後遺障害、死亡の場合などに保険金が受取れる保険です。普通傷害保険、交通事故傷害保険、海外旅行傷害保険など、いくつかの種類があります。

所得補償保険は、病気やけがで働けなくなった場合に補償を受けられる、損保会社で扱われる保険です。生保会社にも、病気やけがで働けなくなった場合の保険として「就業不能保険」があります。

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