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火災保険のしくみ③ [主な特約]

住まいや用途にあわせて選べる補償

各保険会社では、火災保険の主な補償(火災・自然災害・破損・盗難およびそれらの損害にともなう諸費用)に加え、それに付帯可能な様々な特約を用意しており、契約者の要望に応じて補償を充実させることができるようになっています。

主な特約としては以下のようなものがあります。

賠償責任に関する特約 個人賠償責任(補償)特約
住居の所有・使用・管理が原因で起こった事故、または日常生活の中で他人に対してケガをさせたり、他人のモノを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負ったとき、保険金が支払われます。
※取り扱う保険会社により補償の範囲が「日本国内のみ補償」と、「日本国内・国外を問わず補償」の商品があります。
借家人賠償責任(補償)特約
被保険者(借家人)の借用する戸室(一戸建てを含む)が火災、破裂・爆発の事故により、借りている部屋や家を元に戻して返すことができずに法律上の損害賠償責任を負ったとき、保険金が支払われます。
※借家人は家主との賃貸借契約により、民法上、契約期間満了後は借りている部屋や家を元に戻して返すことになっています
施設賠償責任(補償)特約
被保険者が所有、使用もしくは管理する施設(マンションやアパートなど)が原因で起こった偶然な事故、またはその施設でおこなった被保険者の仕事が原因で起こった事故により、他人に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負ったときに保険金が支払われます。
例:マンションの手すりが外れて通行人にケガをさせてしまった
店舗賠償責任(補償)特約(普通火災保険・店舗総合保険用)
業務用施設の所有、使用もしくは管理またはその施設で行われた仕事によって起こった事故、住居部分の所有、使用もしくは管理または日常生活の中で起こった事故によって、他人に損害を与え法律上の損害賠償責任を負ったとき、保険金が支払われます。
例:飲食店で給仕中にお客様に熱いスープをこぼしてしまい火傷を負わせた
財物損害に関する特約 類焼損害(補償)特約
保険の対象である建物、家財、または家財を収納する倉庫などから発生した火災、破裂・爆発の事故によって、近隣の住宅や家財に延撚したり、損傷または汚してしまったりしたとき(消防または避難に必要な処置によって生じた損害を含む)、類焼損害保険金が類焼補償被保険者(類焼補償対象物の所有者)に支払われます。ただし、煙損害、または臭気付着の損害に対して保険金は支払われません。

(補足)自分の家の火事で近隣の建物にも延撚してしまった場合、重大な過失(わずかな注意を払っていれば予見、防止できるのに、見過ごした、たとえば天ぷら油をコンロの火にかけたままその場を離れたなど)がない限り、失火責任法によって法律上の損害賠償責任はありません。しかしこの特約に加入することで、延撚してしまった建物が十分な火災保険に入っていない場合などに補償することができます。
携行品(損害)(補償)特約
保険の対象となっている建物の外で、被保険者(記名被保険者本人、本人の配偶者、本人またはその配偶者の同居の親族・記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子)が携行している被保険者所有の身の回り品について、偶然な事故により損害が生じたとき、保険金が支払われます。
費用の補償に関する特約 修理費用(補償)特約
被保険者(借家人)が損害賠償責任を負わない場合で、借用する住宅が火災、落雷、破裂・爆発などの事故により損壊し、被保険者が貸主との契約に基づいて、自己の費用でこれを修理したとき、保険金が支払われます。
家賃(収入)(補償)特約
他人に貸している賃貸住宅が、火災などの事故により損害を受けたために、その家賃収入の損失が生じたとき、保険金が支払われます。賃貸住宅のほか、併用住宅の店舗のテナント部分の家賃収入も補償することができます。
その他の特約 価格協定保険特約
契約金額を時価額ではなく再調達価額(同じものを購入するのに必要な金額)で補償する特約のことをいいます。建物なら再調達価額、家財なら再調達価額(新価額)または時価額(いずれかを選択)ということになります。建物や家財は年数の経過によって時価額が下がるため、時価額で保険金が支払われると、同じ建物を新たに建設する場合などに金額が不足します。再調達価額で火災保険を契約することで、万が一の場合に元通りの建物を新築したり、家財を新たに購入したりすることができます。
※特約の名称や内容は、保険会社ごとに異なります。

賠償責任の補償や携行品損害の補償などについては、火災保険だけではなく、自動車保険や傷害保険など、他の保険契約でも特約として付帯している場合がありますので、加入している保険の内容を確認してみることをおすすめします。

特約の補償の内容をよく理解した上で、必要な特約を選ぶようにするとよいでしょう。

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駒野彩子

(K&Bプランニング小澤美奈子監修)

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目次
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