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火災保険って本当に必要ですか?

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火災保険って本当に必要ですか?

住宅の購入は、ほとんどの人にとって生涯でもっとも高い買い物の1つと言えます。火災や自然災害などで住まいが全焼や全壊してしまった場合、個人の資産だけでこれに備えることは多くの人ができません。これらをカバーする「火災保険」は必要不可欠な保険と言えます。

火災発生のリスクはどのくらいあるの?

火災の発生件数は、ここ10年は減少傾向です。それでも、平成29年は39,373件発生しており、1日あたり約108件にもなります。この件数は建物火災以外も含んでいますが、このうち建物火災は21,365件になります。火災全体の損害額は893億円にのぼりますが、このうち建物火災が815億円と大部分を占めます。

たとえば、東京都で築4年の木造一戸建に建物2,000万円、保険期間1年(一括払)の火災保険に加入した場合、年間の保険料は31,000円です(※)。万が一のときに建物が受ける損害額と支払う保険料の差が大きいリスクほど、保険の必要性は高いといえるのです。

※損害保険ジャパン日本興亜「THEすまいの保険」ベーシックⅠ型にて試算。保険始期2019年8月1日 建物保険金額:2,000万円、所在地:東京、ベーシックⅠ型、自己負担額なし(破損汚損は1万円)、臨時費用支払割合20%・限度額100万円、物件構造:H構造、築年数別割引適用、建築年月:2015年5月、保険期間:1年、払込方法:一括払、補償内容:火災、落雷、破裂・爆発、風災、雹災、雪災、水災、物体の落下・飛来、騒擾、盗難、費用保険を付帯した場合の例

火災保険は火災だけが対象じゃない

火災保険という名称から勘違いされやすいのですが、火災保険は火災以外の事故でも保険金支払いの対象になります。火災保険の契約の際に補償内容をよく確認するようにしてください。

一般的に火災保険でカバーされる補償には次のようなものがあります。

損害保険金 火災
落雷
破裂・爆発
風災・雹(ひょう)災・雪災
水災
建物外部からの物体の落下・飛来・衝突
漏水などによる水濡れ
騒擾(そうじょう)・集団行動に伴う暴力行為など
盗難
不測かつ突発的な事故(破損・汚損)
費用保険金 臨時費用、残存物取り片付け費用、地震火災費用など

火災保険の補償は2つに大別されます。直接的な損害をカバーする損害保険金と、そこから発生する間接的な費用をカバーする費用保険金です。火災による損害が発生すると、損害保険金から建物の修理費用や再築費用が支払われます。それ以外にも、火災で残った残存物の撤去には別に費用がかかります。こうしたものを補填するのが費用保険金です。

マンションの場合は、その構造上火災よりも水漏れ事故が多いのが特徴です。自分が水濡れ事故の加害者・被害者のどちらにもなる可能性があります。共用部分であればマンション管理組合が関係するケースもあり、どちらが保険をかけるか注意する必要があります。

落雷などは一見あまりなさそうに思えますが、落雷による過電流によって家電製品が破損するケースは非常に多いのです。他にも子供がプラズマテレビを倒して壊してしまった場合などは、不測かつ突発的な事故で補償されることを知らない人も珍しくありません。近年、自然災害が増えており、台風やゲリラ豪雨などによる風災や水災、雹(ひょう)災、雪災による損害も増加傾向です。

一般的に最近の火災保険は、火災、落雷、破裂・爆発、風災・雹(ひょう)災・雪災くらいまでは基本補償としてセットされているものが多いです。それ以外の補償は、ニーズに合わせて火災保険のプランや特約によって選ぶものが増えています。なお、地震や噴火、これらによる津波による損害を補償するためには火災保険に加えて地震保険の契約が必要です。

火災による損害は、建物がある立地やその構造などによってリスクが変わってきます。近くに川、山、海がある場合は、台風などの自然災害の影響を受けやすくなります。また、ご近所との距離が近い場合は、類焼のリスクなどを想定することが大切です。

火災保険に加入しなかった場合はどうなる?

火災保険に未加入の場合、損害にあっても保険金は支払われません。自分が火元に気をつけていても近所からの類焼や放火によって自宅が燃えてしまうことがあります。マンションなら上下、左右にも人が住んでいます。上階で火災が起きれば下の階の人は放水によって水浸しになることがありますし、上階は左右の部屋から煙が入ってくる可能性があります。

出火元の人に損害賠償するにも日本では、「失火責任法」という法律があり、火災を出した人に重過失(著しい落ち度)がなければ責任を問えません。一般的には多くのケースで責任を問えないと考えてください。放火の場合は、犯人が捕まるかどうかはもちろんのこと、犯人に損害賠償請求をすることができるか難しいケースも多いでしょう。

近年は自然災害が多く発生しており、台風やゲリラ豪雨によって毎年多くの被害がでています。自然災害から発生する被害は、住まいが大きな損害を受けて、修理代金が高額になりがちです。窓ガラスが1枚割れた程度の被害なら何ということはないでしょうが、台風や竜巻で屋根が吹き飛んだ、ゲリラ豪雨で汚水まみれになった、土砂崩れで住宅が押しつぶされたなどの場合には甚大な被害になります。落雷による過電流から家電製品が破損することも多い損害です。

火災保険に加入する際、持ち家の場合、建物だけに加入するのか建物と家財の両方に火災保険に加入するのかも考えておく必要があります。

住宅ローンの返済が終わっていない場合、建物が全焼すると融資の返済もしなければなりません。建物が火災で全焼しても火災保険で住宅ローンの残債は返済可能ですが、ローンがなくなる代わりに住む家もなくなります。

家が全焼していれば着替えの1枚もない状態です。このようなときに火災保険だけでなく家財保険をつけておくと、被災後の生活再建の負担が軽減されます。すべての家財を買いなおす必要はありませんから、次の住まいを購入する頭金にしたり、賃貸住宅の費用にすることもできます。

金融資産を除くとほとんどすべての現物資産が自宅に集中しています。住まいに被害があるとこのように被害が拡大しがちです。

実際に役に立った火災保険の事例

実際に役に立った火災保険の事例1

具体的に火災保険の保険金がどのように支払われるか事例を使って見ていきましょう。

火災保険の対象 [建物]3,500万円加入
詳細 仏壇の線香により火災が発生、自宅の和室の一部が燃えてしまった。
損害金 2,865,000
支払われた保険金
火災による損害保険金 2,865,000
臨時費用保険金 859,500
残存物取り片付け費用 200,000
合計 3,924,500
*過去の給付例を参考に筆者にて加工

火災の場合、火だけでなく油煙による損害や放水による消火活動で被害が広がります。とくに火よりも油煙がまわるのは早く、風向きによっては近隣の人の被害が大きくなります。また単に修理代金だけでなく、補償内容によっては残存物取り片付け費用なども支払われるのが火災保険です。見落とされがちなところですが、万が一のときに役に立つ補償です。

実際に役に立った火災保険の事例2

火災保険の対象 保険の対象:[建物]2,000万円 [家財]500万円加入 [免責]5万円
詳細 落雷による影響でプラズマテレビが破損して修理不能となった。
損害金 320,000
支払われた保険金
火災による損害保険金 320,000
臨時費用保険金 96,000
免責金額(自己負担額) ▲50,000
合計 366,000
*過去の給付例を参考に筆者にて加工

現在の火災保険は自己負担額(免責金額)の設定をするケースも珍しくありません。自己負担額が多いほど保険料は安くなりますが、損害を受けた際に一部自費となることもあります。事例のケースでは自己負担額5万円をつけていたので、実際の保険金支払いの際には5万円が差し引きかれます。自己負担額はゼロにすることもできますし、10万円などに引上げることもできます。

まとめ

損害が発生したときに個人の資産だけではカバーできないものほど、保険の必要性は高くなります。その意味では住宅や家財という高額なものについては、火災保険の必要性が高いといえるのです。

最近は火災保険もかなり自由化が進んでいて、各社の補償内容は細かな違いがあり複雑化しています。どこの火災保険でも同じようなものと考えずに情報収集した上で、複数の損保の火災保険をよく比較して賢く選ぶようにしましょう。複雑な商品選びに困ったら専門家に相談するのもオススメです。

⇒火災保険の一覧・詳細はこちら

承認番号:SJNK19-80302
作成日:2019.9.12

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この記事を書いた人
平野 敦之
証券会社・損害保険会社等を経て1998年にFPとして独立。お金の情報メディア「Mylife Money Online」を運営
出典
「平成30年版消防白書」(総務省消防庁)
https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/h30/chapter1/section1/para1/38255.html

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